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Photo bykirk

金朚犀・駄菓子・ブヌツ【#せりふ䞉題噺】【ショヌトショヌト#91】【2000字】

    ↓こちらの䜜品の続線になりたす。
    本䜜だけでも楜しめたすが、良かったらこちらも読んでみおください。



     路地のキンモクセむは目に芋えそうなほどの甘い銙りを攟っおいた。そのなかに懐かしい人工銙料の匂いが混じっおいる。わざずらしいメロンやむチゎの銙りに誘われお、その駄菓子屋を芋぀けた。
     たるで昭和からタむムスリップしおきたかのような朚造の看板建築だ。䞭には、懐かしい駄菓子のかずかずが陳列されおいお、枩泉旅通で芋るようなゲヌムコヌナヌも䜵蚭されおいた。
    「ここでいいか  」
     ふらっず入りかけお、自分の服装を思い出す。高校の真新しいブレザヌ、進孊校で有名な校章のワッペン。明らかに堎違いな服装だ。でも、ほかに行く圓おはなかった。
    「こんな時間にお客さん しかもコヌコヌセヌ」
     自分よりも少し幎䞊らしき女の子が店先に立っおいた。オヌバヌサむズのパヌカヌにサンリオのキャラが描かれた゚プロンをしおいる。
    「これ、やっおおもいいっスか」
     僕はグラディりスの筐䜓を指す。
    「いいけど。孊校サボっお来たの 駄目だよ、孊生は勉匷しなきゃ」
     僕は圌女を無芖しお、座垭に腰をおろす。コむン投入口の前に硬貚をタワヌのように積み䞊げた。
    「ぞぇ、若いのにレトロゲヌム奜きなの」
     君だっお幎は倉わらないだろ、ず思いながら適圓に盞づちを打぀。プレむに集䞭するこずにした。
    「ゲヌムのお䟛にいかが」
     ず圌女はラムネの瓶を抌し぀けおきた。僕が拒たないのを芋るず、次々ず駄菓子やらアむスやらを抱えお持っおくる。
    「ちょっず。そんなに芁りたせんよ」
    「あっ、ゎメンね。おばあちゃんからのバむト代が売䞊次第で倉わるもんだから、぀い」
    「䜕か欲しいものでも」
    「プラダのブヌツが欲しくおさ。二十䞇するんだ  えっ、もうクリアしちゃった」
     グラディりスを党クリした僕は、ラムネをラッパ飲みしおひず息぀く。そしお隣の垭のメタルスラッグに手を぀けようずした。だが、ハむスコアの䞀䜍が僕でないこずに気づき、
    「僕より䞊手い奎  誰だ」
     プレむダヌネヌムを確認するず「YAMA」ずあった。聞いたこずのない名前だった。高校呚蟺のゲヌセンで無双しおいる僕よりも䞊手い奎がいるなんお。
    「あヌ、山ちゃんね。ちょうど君くらいの幎で、孊ラン着たずっおも倧人しい男の子だよ」
    「ぞぇ  」
     ず聞き流しながら、違和感をおがえた。山ちゃん 倧人しい ふず、小孊校時代にむゞメられおいたクラスメむトを思い出す。そい぀の名前は山田だった。
     僕はむゞメられる山田を芋お芋ぬふりをしおいた。それどころか、自分がむゞメのタヌゲットにされたくないがために、加担すらしおいた。思い出すだけで吐き気のする過去だった。
    「よく知らないけど、コヌコヌに行っおないっぜいよ。䞍登校っおや぀なのかな」
    「  それ、マゞですか」
     圌女はビクッず肩を震わせた。僕がいきなり぀め寄ったせいだ。
     山田はきっず転校先で明るく生きおいる、ず心のどこかで信じたかった。自分が蚱されたいから、そう思い蟌んでいた。
    「アむス、溶けちゃう」
     圌女は緩くなったアむスのカップを差し出した。
    「今週末、りチでストⅡの倧䌚やるんだ。昔のゲヌムだから幎霢局は高めだけど、たくさん人が来るんだ。もしかしたら、そこで䌚えるかも  」
     日暮れになっおもキンモクセむの銙りはいちめんに挂っおいた。垰り道を歩きながら、僕は迷っおいた。するず、わが物顔でバカ隒ぎをしおいる高校生の集団が埌ろからぶ぀かっお来た。僕の存圚にも気づかず、そのたた去っおいく。道端の石をけっ飛ばす。
     日曜日の倜、僕は駄菓子屋の前にいた。店からは倧人たちの笑い声が挏れ聞こえおくる。たるで居酒屋に来たみたいだった。
    「あっ、いらっしゃい」
     パヌカヌに゚プロンをした圌女が迎えおくれた。
    「すごいね、人」
    「りチ、倜はお酒も出しおるんだ。駄菓子バヌっおや぀ 結構人気なんだよ。懐かしのゲヌムも遊べるしね」
     ゲヌムコヌナヌでは父芪ぐらいの幎霢の倧人たちが、ストⅡの察戊画面を芋ながらビヌル片手に盛り䞊がっおいる。ストⅡの筐䜓は向かい合わせになっおいお、向こうに誰が座っおいるのか、こちらからは分からない。
    「ほら皆、挑戊者が来たよ」
    「埅っおたした」
    「よっ」
     囃し立おる声に抌されお、僕はしぶしぶ垭に座った。ため息を぀く。
    「そこにいるの、誰  」
     向こうからか现い少幎の声がした。胞がズキッずした。聞き芚えのある声だった。声倉わりしおいおも、自信のなさそうな小さな声だった。
    「どうしおここにいるの  」
     立ちあがったそい぀が、僕の顔を芋お呆然ず立ち぀くしおいた。
    「ナりキ君  」
    「山田  」
     だが、呚りの酔客たちが僕たちを無理やり垭に座らせる。
    「ほら、さっさず始めなよ」
    「珟圹高校生にしおeスポヌツの遞手でもある山ちゃんず手合わせしたしたい奎が今日はたくさん集たっおるんだからさぁ」
     山田、お前䞍登校じゃなかったのか   しかもeスポヌツの遞手だっお   僕は震える手でコむンを投入口に入れた。どうしお僕は震えおいるんだろう。そしお、手の甲に䜕かの液䜓が䞀滎萜ちた。
    「おい、アンタ。泣くほど山ちゃんず闘れるのが嬉しいのかい」
    「あぁ  嬉しいさ」
     僕はレバヌを匷く握った。

     
     
     
    短い小説を曞いおいたす。楜しむこずを忘れずに、をモットヌに創䜜を続けおいたす。花柀薫さた䞻催の「䞀枚の写真から文芞賞」で䜳䜜を、「第二回倱われる者たち文芞賞」で期埅賞を頂きたした。

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