
伊豆高原の夜道で、Googleマップを信じすぎた話
冬の一泊二日で、伊豆高原(いずこうげん)へ行ってきた。その記録。
家を出て、東名高速道路に乗り、小田原厚木道路を経由して伊豆方面へ向かう。
途中、まず立ち寄ったのは熱海だった。
熱海に来たのはいつぶりだろう。
10年くらいまえに親と家族で来たのが最後だった気がする。
駅前の商店街は驚くほど混んでいた。
観光地として完全に息を吹き返している、という印象だ。
とりあえず商店街を歩きながら、いちご大福を食べる。
海鮮系の店はどこも行列で、並ぶ気力はなかったので、駅前の蕎麦屋に入った。
月見うどんや天丼を頼み、蕎麦は「普通にうまい」。
旅先でのこの「普通にうまい」は、なぜか安心する。
そのあと向かったのが、来宮神社(きのみやじんじゃ)。
駅前の賑やかさから少し離れただけで、境内の空気は一気に落ち着く。
大きな楠の木は、説明を読まなくても「長い時間ここにあったもの」だと分かる存在感だった。
熱海の人の多さと、来宮神社の静けさ。
この対比が、伊豆旅行の入りとしてちょうどよかった。
そこから車で伊豆高原へ向かい、ホテルにチェックインする。
伊豆高原は結構よかった。
落ち着いていて、騒がしすぎない。
ただし、夜に油断すると痛い目を見る。
ホテルから夜ご飯を食べに行こうとして、
「大通りを避けて近道しよう」と思ったのが失敗だった。
少し道を入ると、すぐ別荘地になる。
道は狭く、街灯は少ない。
夜になると本当に真っ暗で、車一台がやっと通れるような道が続く。
Googleマップのナビを信じて進んでいったら、
どんどん様子がおかしくなっていく。
気づいたら行き止まり。
しかも、どうやらナビが徒歩モードになっていたらしく、
そのまま進めば階段に突っ込むところだった。
結局、真っ暗な坂道を、
30メートル、40メートル、下手したら50メートル近く、
ひたすらバックで戻ることになる。
急すぎる坂、きついカーブ、
一通なのに向こうから来る車。
正直、かなり大変だった。
そんな苦労の末にたどり着いた夜ご飯が、
魚磯(うおいそ)。
伊豆高原エリア、国道135号線沿いにある海鮮の店だ。
ここが本当に美味しかった。
刺身や寿司など、出てくるものはどれも満足度が高く、
気づいたら、頼んだ料理はすべてきれいに食べ切っていた。
さっきまでの夜道の恐怖が、一気に報われた気がした。
食事のあとは、伊豆ぐらんぱる公園へ。
冬の時期に開催されているイルミネーションイベント、
伊豆高原グランイルミを見に行った。
光の量もスケールもかなり大きく、
シャボン玉が飛び、オブジェも多くて、
ただ「きれい」というより、ちゃんと楽しい。
大人でも普通にテンションが上がるし、
家族連れが多いのも納得だった。
伊豆高原の夜は静かで、
道は少し怖いけれど、
食事もイベントも、ちゃんと「来てよかった」と思える。
振り返ってみると、
一番記憶に残っているのは、
Googleマップを信じすぎて迷った、あの夜道かもしれない。
旅先の思い出は、だいたい予定通りには進まない。
でも、だからこそ、あとからこうして書きたくなる。