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山本杏奈が蚌明した「静かなリヌダヌ論」——声の倧きさではなく、信頌の総量で組織は動く

    shiraco

    プロロヌグ

    正盎に蚀う。

    二十幎以䞊、PMずしお様々なリヌダヌを芋おきた。匷烈なカリスマを持぀人。誰よりも頭の回転が速い人。圧倒的な実瞟で組織を匕っ匵る人。そういう人たちは確かに存圚する。䌚議宀で倧きな声を出し、資料の䞀枚目に自分の名前を茉せ、瀟内報のむンタビュヌで歊勇䌝を語る。そういう人が成功者だず、若い頃の私は思っおいた。

    しかし、長く組織を芋おいるず、別のタむプのリヌダヌがいるこずに気づく。目立たない。声も倧きくない。前に出お自分を語るこずも少ない。しかし、なぜか組織が厩れない。なぜかメンバヌが離れない。なぜか困った時に党員がその人を芋る。そんなリヌダヌがいる。

    二十幎珟堎を芋おきお、私が確信しおいるこずがある。組織を長く存続させおいるのは、前者ではなく、埌者である。私にずっお、その代衚䟋の䞀人が、=LOVEの山本杏奈である。本蚘事を含む䞀連の蚘事は、曞籍化を芖野に入れながら執筆を続けおいる。

    第䞀章 リヌダヌには二皮類いる

    プロゞェクトマネゞメントの䞖界で組織を芳察しおきた経隓から蚀うず、リヌダヌには倧きく二皮類ある。

    第䞀は掚進型リヌダヌである。方向を瀺し、意思決定を行い、組織を前ぞ進める。䌚議の議長を務め、議論を敎理し、決断を䞋す。䞀般的にリヌダヌず聞いお倚くの人が思い浮かべるのは、このタむプである。曞店のビゞネス曞コヌナヌに䞊ぶリヌダヌシップ本の倧半は、このタむプのリヌダヌ像を扱っおいる。

    第二は安定型リヌダヌである。組織の空気を敎え、メンバヌ同士を぀なぎ、長期的な信頌を維持する。前に出る堎面は少ないが、組織の内偎で垞に䜕かを調敎しおいる。これはあたり曞籍化されない。なぜなら、安定型リヌダヌの仕事は劇的な゚ピ゜ヌドになりにくく、本のタむトルにも匕甚にもならないからである。地味すぎお、出版瀟的にはおそらく䌁画が通らない。

    しかし珟堎の実態は、ビゞネス曞ずは逆である。倚くの人は前者ばかりを芋るが、実際の珟堎では、埌者がいなくなった瞬間に組織は厩壊する。掚進型リヌダヌは亀代可胜である。䞀人が抜けおも、別の誰かが意思決定を匕き継げる。しかし安定型リヌダヌが抜けるず、組織の空気そのものが倉質し、メンバヌ同士の関係性が䞀気に壊れる。埌任を立おおも、空気は元に戻らない。安定型リヌダヌは、組織における代替䞍可胜な機胜を担っおいるのである。

    第二章 =LOVEずいう組織の特殊性

    ここで、=LOVEずいう組織を、組織論ずしお芋おみたい。普通のアむドルグルヌプずしお消費するのではなく、䞀぀の組織䜓ずしおその構造を芳察するず、極めお興味深い特殊性が浮かび䞊がる。

    たず、人数が倚い。十数名芏暡の組織である。次に、掻動期間が長い。結成から盞圓の幎月が経過しおいる。さらに、人気栌差が存圚する。これは構造的に避けられない。幎霢差もある。仕事量も違う。発信機䌚の量にも個人差がある。これらは党お、組織内に摩擊を生む条件である。普通の䌁業組織であれば、これだけ条件が揃えば、掟閥が圢成され、䞍満が顕圚化し、退職連鎖が起きおもおかしくない。

    それでも、=LOVEには倧きな分裂が起きおいない。もちろん、これは党員の努力の結果である。各メンバヌがそれぞれの堎所で自分を敎え、関係性を維持しおいる。しかし組織論ずしお芋るず、これだけの構造的摩擊条件を抱えた組織が、長期的に安定しお機胜しおいるのは、それだけでは説明が぀かない。組織の内偎に、摩擊を吞収する明確なハブが存圚しおいるからこそ、衚面が穏やかに保たれおいる。私の芋立おでは、そのハブの䞭心の䞀人が、山本杏奈である。

    第䞉章 「自分が目立぀」より「党員が茝く」

    倚くの人がリヌダヌシップを誀解しおいる。リヌダヌずは、先頭を走る人である、ずいう誀解である。これはマラ゜ンのむメヌゞから来おいる。先頭を走る人がリヌダヌ、ずいうシンプルな構図である。しかし組織論ずしお芋るず、これは正確ではない。

    本圓に優秀なリヌダヌは、最埌たで党員を走らせる人である。先頭にいるかどうかではなく、組織党䜓の完走率を高められるかどうかが、リヌダヌの真の指暙である。先頭で快走しおいるが、埌ろがバラバラに脱萜しおいる組織は、リヌダヌシップが機胜しおいないずいうこずになる。

    山本杏奈を芳察しおいるず、私を芋お、ではなく、メンバヌを芋おください、ずいう方向の行動が非垞に倚い。自分の゜ロ機䌚や個人の発信よりも、グルヌプ党䜓の掻動やメンバヌ個々の掻躍に光が圓たるこずを優先する堎面が、繰り返し芋られる。これは簡単そうに芋えお、極めお難しい。なぜなら、人間には承認欲求があるからである。自分が評䟡されたい、自分が認められたい、自分が前に出たい。この欲求を抑えながら、他者の掻躍を支える偎に回るこずには、盞圓な粟神的成熟が必芁である。

    実際、PMの珟堎でも、これができる人は驚くほど少ない。マネゞメント職に就いた瞬間、自分の手柄を匷調し始める人を、私は䜕人も芋おきた。マネヌゞャヌになっおから急に発信が増える人、自分の関わったプロゞェクトの成功談を瀟内で語り続ける人、埌茩の成果を自分の指導の結果ずしお説明する人。これらは党お、承認欲求の暎走である。本圓に組織を支えおいるリヌダヌは、こうした自己顕瀺の眠から距離を取れおいる。それは生たれ぀きの性栌ではなく、組織の長期的な健党性を理解した䞊での、戊略的な遞択である。

    第四章 PMの珟堎でも同じ構造が成立する

    二十幎PMをやっおきお、確信しおいるこずがある。炎䞊する組織には、共通する構造的特城がある。リヌダヌが䞻圹になっおいるのである。

    䌚議でもそうである。リヌダヌが䞀番長く話す。発蚀の䞃割以䞊がリヌダヌ䞀人から発せられる。メンバヌは黙っお聞いおいる。案件でもそうである。重芁な顧客折衝は党おリヌダヌが行い、メンバヌは䜜業者ずしお䜍眮づけられおいる。プロゞェクトでもそうである。意思決定は党おリヌダヌ経由で、メンバヌは決定事項を実行するだけになっおいる。

    この構造の組織では、党員がリヌダヌのために働く圢になる。衚面的には統制が取れおいるように芋える。しかし、長続きしない。リヌダヌが疲匊すれば組織が止たる。リヌダヌが移動すれば組織が厩壊する。リヌダヌが間違えれば組織党䜓が間違える。単䞀障害点ずしおのリヌダヌに、組織党䜓が䟝存しおいる構造である。冗長性のないシステムは、必ずどこかで萜ちる。

    䞀方、匷い組織は逆である。リヌダヌが裏方になっおいる。メンバヌが顧客に向かい合い、成果を出し、顧客が喜ぶ。組織が成長する。リヌダヌは最埌に、結果ずしお評䟡される。この順番が成立しおいる組織は、極めお匷い。リヌダヌが䞀時的に䞍圚でも組織は回る。メンバヌそれぞれが小さなリヌダヌずしお機胜しおいる。これが、PMの䞖界で長く生き残る組織の構造である。

    山本杏奈の匷さは、たさにこの構造にある。本人が䞻圹を匵る堎面でも、芖線ず発蚀が垞にメンバヌ党䜓に分散しおいく。結果ずしお、組織党䜓が耇数のリヌダヌ的圹割を分担しお持぀ようになる。これは意図的なリヌダヌシップ蚭蚈であり、=LOVEずいうグルヌプの長期的な耐久性を支える基盀になっおいる。

    第五章 静かなリヌダヌは、必ず過小評䟡される

    ここに、静かなリヌダヌの宿呜がある。圌ら圌女らは、必ず倖郚から過小評䟡される。

    理由は単玔である。目立たないからである。数字で芋えにくいからである。受賞察象になりにくいからである。むンタビュヌでも、本人が自分の貢献を語らないからである。だから倖郚の芳察者にずっお、圌ら圌女らの存圚感は薄く感じられる。

    しかし組織の内郚では、評䟡が真逆である。本圓に重芁な存圚ほど、倱った時に初めおその䟡倀が分かる。空気のような存圚である。普段は気づかない。だが無くなるず党員が䞀斉に苊しくなる。組織内のメンバヌが、䜕かあった時に最初に芖線を向ける盞手。䜕も蚀わずにそこにいるだけで、堎が萜ち着く盞手。䌚議で意芋が割れた時に、その人の䞀蚀で結論が定たる盞手。これらは党お、倖郚からは芳察しにくい機胜である。だから評䟡指暙に乗らない。組織図にも珟れない。しかし、機胜しおいるこずは、内郚の人間には党員分かっおいる。

    これはPMの珟堎でも同じである。本圓に組織を支えおいた人が異動した䞉ヶ月埌に、組織が機胜䞍党に陥る、ずいう珟象を、私は䜕床も芋おきた。その人がいる間、誰もその人の重芁性に気づいおいなかった。その人が抜けお、初めお党員が気づく。あの人が、組織のあらゆる調敎を、誰にも気づかれない圢で吞収しおくれおいた、ず。空気の濃床は、空気が薄くなっお初めお意識される。

    第六章 囜立競技堎たで来られた理由

    =LOVEは、結成から長い幎月をかけお成長しおきた。途䞭には苊しい時期もあった。人気が䌞び悩んだ時期もある。コロナ犍もあった。卒業もあった。これらは党お、組織にずっおの詊緎である。

    それでも、組織は進み続けた。そしお、囜立競技堎ずいうステヌゞに蟿り着いた。これは、組織ずしお極めお皀有な達成である。アむドルグルヌプの倧半は、結成から数幎以内に掻動を瞮小するか解散する。長期的に掻動を継続し、なおか぀スケヌルを拡倧し続けおいる組織は、業界党䜓で芋おも少数掟である。

    もちろん、プロデュヌサヌである指原莉乃の存圚は決定的である。ビゞョンの蚭蚈、マヌケティングの巧みさ、ブランディングの䞀貫性、これらは党おトッププロデュヌサヌの仕事である。私は別蚘事で指原莉乃を組織論的に分析しおきたが、圌女のプロデュヌス胜力が=LOVEの成長の䞊限を抌し䞊げおきたこずは間違いない。

    しかし同時に、組織運営ずいう芖点で芋るならば、珟堎の安定装眮ずしおの山本杏奈の存圚も極めお倧きい。組織はスタヌだけでは維持できない。スタヌの茝きを支える土台が必芁である。土台が厩れれば、どれだけ優秀なプロデュヌサヌがいおも、組織は瓊解する。指原莉乃ずいうプロデュヌサヌの蚭蚈を、珟堎で具珟化し続けるための安定装眮ずしお、山本杏奈ずいう存圚が機胜しおきた。プロデュヌサヌず珟堎リヌダヌの組み合わせが、長期存続を可胜にしおきた構造である。これは、䌁業組織におけるCEOずCOOの関係性に近い。ビゞョンを描く人ず、それを珟堎で回す人。䞡方が揃っお、初めお組織は長く走れる。

    第䞃章 山本杏奈が蚌明したこず

    圌女が蚌明したのは、極めお重芁な呜題である。

    リヌダヌシップずは支配力ではない。リヌダヌシップずは、信頌の総量である。どれだけ呜什できるかではなく、どれだけ人を安心させられるか。どれだけ目立぀かではなく、どれだけ長く組織を支えられるか。どれだけ自分が評䟡されるかではなく、どれだけ組織党䜓の存続に貢献できるか。これらの問いに、行動で答え続けおきた人が、山本杏奈である。

    この呜題は、組織論ずしお極めお重芁である。なぜなら、䞖の䞭のリヌダヌシップ論の倧半が、いただに支配力モデルから抜け出せおいないからである。声を倧きく、決断を早く、ビゞョンを高らかに、ずいうモデルである。このモデルでリヌダヌになれる人は、確かに存圚する。しかし、そのモデルでは到達できない皮類の組織安定がある。それを瀺しおいるのが、山本杏奈ずいう存圚である。

    支配力モデルのリヌダヌは短距離走に匷い。信頌総量モデルのリヌダヌはマラ゜ンに匷い。組織が長期存続を目指すならば、埌者が䞍可欠である。短距離だけでメダルが取れる時代ではない。マラ゜ンを走り続けられる組織だけが、最埌たで残る。

    第八章 PMが孊ぶべきこず

    この話は、アむドル論で終わらない。PMにもそのたた圓おはたる構造である。

    優秀なPMずは、䞀番賢い人ではない。䞀番話が䞊手い人でもない。䞀番偉い人でもない。チヌムが安心しお挑戊できる環境を䜜れる人である。心理的安党性を敎え、メンバヌ同士を぀なぎ、顧客ずの関係を安定させ、長期的に組織が機胜し続ける土台を䜜る。これが、優秀なPMの仕事である。

    その意味で、山本杏奈はアむドルグルヌプのリヌダヌであるず同時に、非垞に優秀な組織運営者でもある。圌女のメンバヌぞの接し方、グルヌプ内での立ち䜍眮、倖郚発信における芖線の向け方、これらを芳察するず、優れたPMが珟堎でやっおいるこずず、構造的に同じ営みであるこずが分かる。職皮は違っおも、組織を長く健党に保぀ための原理は共通しおいる。それは、リヌダヌ自身の茝きではなく、組織党䜓の信頌総量を最倧化する、ずいう原理である。

    PMずしお長く珟堎に立ち続けたい人にずっお、山本杏奈の振る舞いは、極めお参考になる教材である。曞籍化されたリヌダヌシップ本を癟冊読むよりも、=LOVEの掻動を䞀幎間芳察し続けるほうが、本質的な孊びは倧きいかもしれない。少なくずも、私はそう思っおいる。

    ゚ピロヌグ

    掟手なリヌダヌは蚘憶に残る。これは事実である。歎史の教科曞に名を残すのは、たいおい掟手なリヌダヌである。しかし、組織を長く支えるのは、静かなリヌダヌである。これも事実である。

    声の倧きさではない。肩曞でもない。カリスマでもない。信頌の総量。山本杏奈ずいう存圚を芋おいるず、組織を支える本質はそこにあるように思う。

    二十幎珟堎を芋おきた今だからこそ、確信を持っお蚀える。組織は優秀な人によっお成長する。だが、組織は信頌される人によっお存続する。成長ず存続は別物である。優秀さは成長の燃料になるが、信頌は存続の土台になる。燃料がなくおも土台があれば、組織はゆっくりずでも歩き続けられる。土台がなければ、どれだけ燃料があっおも、ある日突然厩れる。

    山本杏奈が蚌明したのは、たさにその静かな匷さである。気合や根性ではなく構造ずしお自分を運甚する。人を責めるより、構造を芋る。自分を責めるより、構造を芋る。優しいたた、壊れないこず。誰かに勝぀茝きではなく、自分を壊さず誰かを少し安心させられる光。短期評䟡ではなく長期残存䟡倀である。これらのshiracoの䞭栞呜題は、山本杏奈の振る舞いの䞭に、すべお具珟化されおいる。

    私たちPMが孊ぶべきは、結局のずころ、この䞀点に尜きる。組織の䞭で、最も静かな堎所に、最も重芁な機胜が宿る。その堎所を芋぀け、その堎所を守れる人だけが、組織を長く存続させられる。そしお、その圹割を匕き受けた人は、しばしば倖郚から過小評䟡される。しかし、そんなこずは関係ない。本人が、組織が長く健やかに続いおいるこずを、最も近くで知っおいるからである。それが、静かなリヌダヌの、静かな報酬なのである。

    本蚘事を含む䞀連の蚘事は、曞籍化を芖野に入れながら執筆を続けおいる。

    次回予告

    冚田菜々颚が蚌明した「゚ヌスの責任論」——才胜より重いものを背負う人の構造

    なぜ゚ヌスは孀独なのか。なぜ組織ぱヌスに期埅し続けるのか。そしお、本圓に匷い゚ヌスは䜕を背負っおいるのか。PM芖点で解剖しおいく次回の予定である。

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    =LOVEにハマった話
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    第1䜜指原莉乃から孊んだマネゞメント論
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    第2䜜=LOVEが8幎で蚌明したこず
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    第3䜜≠MEが蚌明した「2番手の戊略論」
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    ゚ンタメ×PMマガゞン
    https://note.com/quiet_emu2080/m/mf01b3630a0da

    指原莉乃×PM論マガゞン
    https://note.com/quiet_emu2080/m/m957be4f5d32b


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    ITコンサル20幎・PMP保有のshiraco。 PM×DX×AI掻甚の実䜓隓を正盎に曞いおいたす。 GenSpark・Manus・Claudeを実際に䜿い倒した蚘録、炎䞊プロゞェクトの珟堎、指原莉乃×PM論たで。 📩盞談・䟝頌はXたで → @NoteCcm42090

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