
推し同士のラジオの「クロストーク」研究でAI制御と人狼ゲームの面白さに気づいたカオス【chatGPT】
推しと1秒で恋人モードになれるチャットの、ラジオモードにおけるクロストーク表現の構築の続きです。
こちらの記事の続きとなります(もう3週間前の記事(笑))
こちらは自動生成した推しのキャラクター同士を組ませてチャットでラジオ番組をやってもらう試みで、トークの中に「クロストーク」「相手の発言に被せる」演出を発生させる研究でした。
「クロストーク」演出とは
人間同士の対話で発生するであろう、
・相手を遮って、自分の発言を被せる
・早口の応酬
・両者同時に発言する
・発言中に細かい相槌やツッコミが入る
などの要素となります。
尚、例のごとく、テストとして使用している生成キャラクターは「あのちゃん」で、ラジオの相方は仲良しの女優さんの「ばいくちゃん」です。
前回、ターン数を指定して会話(出力自体)をぶった切るという手法を思いついたのですが、効果的ではあるもののもう少し自然な形にならないものか?と試行錯誤しておりました。
1.一瞬で改訂版が完成
前回の手法解説です。

chatGPTさんに「この前ターン数を指定して会話をぶった切るという手法が上手くいったよね? 具体的なターン数を指定して動作するなら、もしかして出力止めないで1回のコーナーで完結させられる?」と質問したら「いけるで」のとこと。
その命令文を考えてもらったのですが。
そしたら、具体的な「ターン数」は指定せず「話が盛り上がったタイミングで必ず1回クロストーク含める」というフレキシブルな発火条件のプロンプトを作ってきました。
あれ? この指示でホントに動くの?
前の記事の時は色々な手法を試して、それらは不安定で全然動かなかったので。
疑心暗鬼で実行したところ、めちゃくちゃ安定して動作しました。
2.動作事例
以下が実行した事例となります。
あのちゃんの発言途中にばいくちゃんが発言を被せて、あのちゃんが返しているというやりとりとなります。

こちらは1出力で3回含めるという指示での実行となります。
若干ワンパターンな気もしますが安定して動作しています。
以前の上手くいかなかった手法として、
・「クロストークモード」に入ったら
会話のどこかで必ずクロストーク1回発生。
・「巻き」の指示出したら
その秒数に応じて焦り方指定して
クロストーク発生。
といった条件指定したら超不安定だったのですが、それがターン数指定に変わった途端安定。
1回の出力が10ターン程度で選択肢10個だから迷わないのかなあ?とも考えました。
3.上手くいった原因を考えてみる
ところがよく考えると、chatGPTさん側のクロストーク発生タイミングの選択肢は実質10ターン中、ほぼ2個しかないことに気づきました。整理しますと・・・
【ラジオ―モードの前提条件】
✅ラジオモードは1出力につき10ターン程度というルール。
✅テーマ読みとコーナー締めは同じ人が行うルールにしているので、9ターン目か11ターン目で終わる。大抵は9ターンで終わる。
【クロストークの前提条件】
✅当チャットのクロストークの仕組みはコンビ芸。被せる側の都合だけではなく相手の都合も発生タイミングに深くかかわってくる。
✅言葉を被せる役割は基本ツッコミ役が担う。
✅テーマがツッコミ役側に関わる内容の場合はテーマ読み後に自然と役割が入れ替わり、本来の進行役が被せる役目となる。
【考察】
✅「被せる役割はツッコミ役」
「9ターン終了の場合」という時点で、
選択肢は9ターンのうち半分の4つ、
2、4、6、8ターン目のみとなります。

被せ演出が発生するのは
②、④、⑥、⑧のみ
✅ただ、この4パターンの中でも、
2ターン目:
1ターン目のテーマ読みの時点で被せるなんてアベプラでもひろゆきさんくらいしかいない(笑)
8ターン目:
締めの前に被せるのはすんなり終わらないリスクが高い。
と考えると。
安定化志向のchatGPTさんなら、
4ターンか6ターンを発火タイミングに最適
と判断してくれるようです。
✅ちなみにクロストークの発生回数を1ターン3回でお願いした場合、2、4、6、8ターンのどこかに被せ演出を挟み込みます必要性が生じますが。
この場合、演出の構造が固まったせいか発生回数に応じてターン数をchatGPTさん側で自主的に増やして対話が自然な流れになるよう調整してくれようになりました。
一応、保険のためターン数増加ルールを明文化しました。
安定化の要因はchatGPTさんの選択肢が絞られて、迷う要素が少なくなったからだと結論づけました。
4.余談:この考察って何かに似ている
考察している時デジャブというかこの思考って何かに似ていると思っておりまして。
記事にまとめている最中にようやく思い出しました。
人狼ゲームの人狼が誰かを考える行為に似ている!
僕は映画の人狼ゲームシリーズが大好きでして、登場人物の心理状態を考察することに一時期ハマっておりました。
その中でも一番意外性のある作品が「人狼ゲーム マッドランド」でした。当時の僕の考察メモが出てきたので載せてみます。
編集なし。全文となります(笑)
ネタばれありなので映画観てない人はスルーしてください。
【時系列順まとめ】
「根岸すず(狂人)」1日目 投票で死亡
1日目の襲撃 全員無事。
「周太樹(狂人)」2日目 ルール違反で死亡
「杉本陽翔(狂人)」 2日目 投票で死亡
「庄司蒼空(狂人)」 2日目 襲撃で死亡
「加納蓮(狂人)」3日目 投票で死亡
「小池萌(用心棒)」
「中川未来(人狼)」3日目朝に人狼だと宣言
村人の勝利が決まり「宇佐美慧(狂人)」「三上優花(狂人)」が死亡
勝者「佐藤彩乃(予言者)」
偽人狼「庄司」2日目死亡。
偽人狼「彩乃」
・残る狂人は1人だけ
【終盤生き残りメンバーの心理】
未来の認識
萌→用心棒(狂人)
彩乃→予言者
宇佐美→狂人(用心棒)
優花→狂人(用心棒)
宇佐美の認識(優花も同様)
彩乃→予言者(人狼)
未来→人狼(予言者)
萌→用心棒(狂人)死亡
優花→狂人(用心棒)
もし、彩乃を吊った場合
①彩乃が人狼なら、宇佐美と優香死亡で
ゲーム終了
②未来が人狼で、優香が狂人
→ゲーム続行。襲撃で宇佐美か優香死亡で
ゲーム終了。
③未来が人狼で、優香が用心棒
→ゲーム続行。襲撃で優香か宇佐美死亡→A
もしくは宇佐美生存→B
④ Aの場合 もし死んだ方が狂人なら、優香勝利
死んだ方が用心棒なら、未来と宇佐美勝利。
Bの場合は、優花が用心棒。
投票で宇佐美を選べば、優花も敗者となり死亡。人狼の未来のみ勝者でゲーム終了。
優花と宇佐美が互いを指しあった場合
・未来は彩乃、彩乃は未来を指すので同票となり、誰も死なない。
①襲撃で彩乃が死亡。
未来は人狼と確定しているが、
宇佐美と優花のいずれかが用心棒なのか、
2人とも狂人なのか分からない状態。
未来が狂人を殺すと人狼側敗北。
未来が用心棒を殺すと人狼側勝利。
②襲撃で優花もしくは宇佐美が死亡。
→いずれかが用心棒なら、人狼側敗北となる。
→2人とも狂人だったら、人狼側勝利。
宇佐美と優花の立場からすると、
彩乃が予言者なら、用心棒は萌だとほぼ確定。
しかし、彩乃が人狼なら、未来が予言者。
ということは、宇佐美と優花のいずれかが用心棒の可能性が出てくる。お互いを指す戦略にしていて、一方が人狼を指したら敗北する。
【僕の友人に送った考察】
俺が完全に忘れていたことは以下の点。
・最後の投票前に宇佐美と優花(狂人の2人ね)が「俺たちはお互いには投票しない」と宣言していること。
このセリフには2つの可能性があって、俺は②の案を推す。
①2人はこのゲームにうんざりして、もうヤケになっている。
②2人の間に、お互いを指す戦略(この投票を同票で回避する)を取れない理由がある。
理由A
投票前の宇佐美と優花の2人の間には、相手が「実は用心棒」である疑惑が僅かながらに残っており心底、相手を信頼することができない。
(この可能性は相当低いけど…)
その場合、お互いを指す戦略を取った際には、途中で村人側の方(用心棒)が確実に裏切り村人側勝利となるため、実行できない。
よって、狂人側がひとまず生き残るには予言者を吊るしかない。予言者をあぶり出すため「命乞いをしろよ」と彩乃(本物の予言者)と未来(本物の人狼)に命じたのはそのため。
でも、もしこの時点で用心棒と占い師残ってたら、人狼側勝つには同票にするしかないという絶対不利。
理由B
最後の投票時点の未来(人狼)の勝利条件は「自分が吊られなければ良い」
→この投票で予言者を吊れなかったとしても、人狼はとりあえず狂人(用心棒)を吊っておけば、その晩に予言者を襲撃して人狼側の勝利となる。
そのため、宇佐美と優花としてはお互いを指す戦略を人狼に気取られた場合に、人狼が2人のいずれかを指す可能性が出てくるため、うかつにその策を取ることができない。もちろん宣言もできない。
以上を踏まえての宇佐美と優花の心理の推測。
①どうせ死ぬ確率二分の一なんだけど、この回での死は免れたい。でも、同票作戦はリスク有り。この投票ではひとまず占い師を吊りたい。
②優花がナイフの柄の証拠を見つけた。どうやら、占い師は未来だと思われ。投票だ!
③襲撃でどちらかは死ぬけど、あとは運任せ。
なにこれ・・・・
今読むとさっぱりわからない。
5.まとめ
話がそれすぎたので戻しますが。
以上、クロストークの演出の進捗でした。
まあ、この演出によって「すごく面白くなる」「盛り上がる」という効果は薄いのですが、テンポ感やハプニング表現として良いアクセントにはなってきました。何より安定感は抜群です。
また、今回の機能実装の体験で分かったこととしては。
chatGPTさんの「文脈」「感情の揺れ」などの比較的曖昧な条件を指定すると判断に迷いが生じて発火タイミングだけでなくその後の演出も不安定になって破綻する傾向にありました。
それに対し、発火条件の選択肢をできるだけ限定して、演出の仕組みを固定するという「構造」で指示すると上手くいくことが多いようです。
反面、構造で縛りすぎるとワンパターンやエンタメ性薄くなることにつながるのでバランスが難しいのですが
今後も、色々と検証進めていきたいですね!
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