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Photo byishi99

保育士資格と保育の専門性について考えてみる


    先日、ある先生の講演をきいてきた。

    その先生は、保育士資格が大学の単位を取れば、自動的に取得できるものであることに触れて、医師や看護師のように、単位を取得し、国家試験を受けて資格を取得する。そのことで、保育士資格の質が担保できるようになること、さらに専門性が向上すると語っていた。

    また、保育士資格は、保育系の大学を卒業していなくても、現場経験や大学卒業があれば、筆記試験のみで取ることに触れ、現場に一切出ることなく、保育士資格を取得できる今の制度で、保育士の専門性の確保はできるのかと語っていた。

    私はこの点に対し、同意する面と課題がある面の両方あるのではないかなと感じた。

    まず、同意する面について。

    保育士資格の質を向上するべきであるという点である。

    現状、保育士資格は、所定の単位を取れば、だれでも取ることができる。

    もちろん、単位を取る、ということ自体に合否があるため、ある程度の質は担保できているだろう。

    ただ、その単位については、大学によって、その基準がさまざまであり、保育実習についても、実習先によって多様である。

    だからこそ、単位を取得しただけでは、その質はさまざまだ。

    その点、国家試験があることにより、一定の水準を確認することができ、さらに、大学の授業も、その国家試験の水準に合うようにデザインされる、という意味で、授業の質の向上につながることが期待される。

    一方の課題について。

    それは、保育士の多様性のこと。

    以前も紹介したが、私は保育系の大学を卒業しておらず、筆記試験をして、保育士資格を取得した。

    私が保育士を目指す上で、筆記試験を受ければ、保育士資格が得られる、という今の制度は、正直ありがたかった。

    また大学を入り直して、保育士になる、ということは時間もお金もかかる。

    だからこそ、筆記試験で保育士資格を得られる制度があったからこそ、保育士を目指すことができた。保育士になることができたといってもいいだろう。

    そんな自分の経験も踏まえると、例えば保育士資格を得るためには大学を必ずでなければならない、となったとき、自分のような人たちが果たして保育士になるのだろうかと疑問がある。

    私は、子どもたちが多様であるのと同じように、保育士もまた、多様な人達がいるのが理想だと考える。

    そのことを踏まえると、保育系の大学の卒業した人のみが保育士になるというせいどになるのならば、それは保育が多様な人に開かれなくなってしまうのではないかと感じてしまうのだ。

    さて、それではどんな制度がいいのだろうか。

    私は、保育士の上位資格や専門資格を創設することを提案したい。

    例えば、幼稚園教諭は大学院を卒業すると、幼稚園教諭専修免許というものになる。

    また、簿記においては、3級、2級、1級というように級位があがっていく仕組みがある。

    このような制度を保育士にも導入する。

    保育士専修や、保育士特級といった資格にすることで、質の担保につなげるのだ。

    そして、専門資格について。

    例えば、医師における、内科専門医資格のように、食育専門士や障害児専門士など、保育に関わる専門資格を作る。

    こうすることで、保育士資格における、専門性向上につながるのではないかと思うのだ。

    保育士の専門性は、まだまだ社会に認められているとは言えない。

    だからこそ、こうした制度についても考えていきたい。

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