
実務を知らない管理職が生き残るためにやったことを転職6回の40代が話す
お疲れ様です、ぽんずです。
転職6回。業界も職種もバラバラ。商社の経理からSES、情シス、企画、そして今はAI推進。
30代から管理職を任されるようになったんですが、振り返ると、毎回同じ状態からスタートしてました。
「この会社の業務が、全然わかりません」
普通に考えたら不安しかない状況なんですが、自分の場合、これが毎回だったので途中から慣れてきたんですよね。
で、ふと気づいたことがあります。
同じ「実務を知らない管理職」でも、うまくやれる人とそうじゃない人がいる。その違いは何なのか。今日はそのあたりの話をしてみようと思います。
転職6回で気づいた「実務知らない管理職」の二つのタイプ
転職するたびに、同じポジションの中途社員を何人も見てきました。
管理職として入ってくる人は、だいたい同じスタートラインに立ちます。会社のことも、現場の実務もわからない。これは自分も含めて全員同じです。
でも、3ヶ月もすると明確に差が出てくるんですよね。
聞けるタイプ
年齢や役職に関係なく「それ、どうやってるんですか?」と素直に聞ける人。こういう人は、実務を知らなくても現場から信頼されていきます。
自分のやり方で進めるタイプ
変なプライドが邪魔してなのか、自信のなさからなのか。聞けばいいのに聞かない。で、前の会社のやり方をそのまま持ち込んで、現場と噛み合わなくなる。
その結果どうなるか
「あの人、知らないのに勝手に進めて間違う」というレッテルを貼られます。
これ、自分が見てきた範囲だと、かなり高い確率でそうなってました。しかも、本人はそのレッテルに気づいていないことが多い。
40代が転職直後に言ってはいけないNGワード
これ、ワイの経験上ほぼ100%の確率で男性なんですが、転職してきた40代が会議や研修中につい言ってしまうセリフがあります。
「前の会社では、こうやってました」
本人は悪気ないんですよね。むしろ貢献しようとして言ってることが多い。でも、今いる社員からすると「知らんがな」なんですよ。
自分もこのセリフを何度も聞いてきたので、あるとき本人にこう伝えました。
「今日帰ったら、今の奥さんか彼女にさ、元カノの話をしてみてよ」
相手、一瞬固まってましたね。でもそのあと「…あー、なるほど」って笑ってました。
「前の会社では」って、要するにそういうことなんですよ。今の会社にとっては、元カノの話と同じ。誰も聞きたくないんですよね。
「前の会社では」と言ってしまう人に足りないのはポータブルスキルの自覚だった
じゃあ、なぜ「前の会社では」と言ってしまうのか。
自分なりに分析すると、答えはシンプルで。その人が「持ち運べる武器」を自覚していないからだと思います。
長く同じ会社に勤めてきた人って、その会社の中では優秀だったりするんですよね。社内の人脈も、業務の進め方も、全部わかってる。でもそれって、その会社でしか通用しないスキルだったりします。
転職した瞬間、それが全部リセットされる。
で、手元に何も残ってない感覚になるから、つい「前の会社では」にすがってしまう。あれ、自信のなさの裏返しなんですよね。
本音ベースで話すと、自分の市場価値って転職するときくらいしか気にしないじゃないですか。だから、ポータブルスキルの棚卸しなんて普通はやらない。やらないまま転職して、初めて「あれ、自分の武器って何だっけ」となる。
これ、地味に大事な話で。「前の会社では」を言わないために必要なのは、マナーでも謙虚さでもなくて、自分の武器を知っているかどうかだと思います。
自分が20代にも素直に聞けた理由はプライドの低さじゃなかった
じゃあ自分はどうだったかというと、転職先では新卒2年目だろうが20代だろうが、普通に聞いてました。
「この業務のフロー、教えてもらっていいですか?」 「これ、社内的にはどういう流れで回してますか?」
別に意識して謙虚にしてたわけじゃないんですよね。
振り返ると、自分には明確な武器があったんだと思います。
Excelは誰よりも触れる。VBAもダッシュボードも作れる
パワポも、構成から見た目まで一人で仕上げられる
メールの書き方にも自信がある
プロマネの段取りも、転職を繰り返す中で身についてた
だから「実務は知りません」が、そんなに怖くなかった。
「業務のことはわからないけど、自分にはこっちがある」という土台があったから、知らないことを知らないと言えたんだと思います。
これ、プライドが低いとか、性格が素直だとか、そういう話じゃないんですよ。武器を自覚してるから、「知らない」を認めても自分が崩れない。ただそれだけの話です。
「実務を知らない」が逆に武器になった場面
ここまで「実務を知らない」をどう乗り越えるかという話をしてきましたが、ひとつだけ、知らないことがそのまま武器になった場面があります。
今の仕事、AI推進です。
この領域に関しては、社内に「実務を知ってる人」がそもそもいなかったんですよね。全員が初心者。誰もやったことがない。
で、こういう状況になると、「畑違いの場所に飛び込む経験」を何度もしてきた人間が一番早く動けたりします。
知らない環境に放り込まれたときの耐性というか、「わからないまま進む」ことへの慣れ。これ、転職を6回繰り返す中でいつの間にか身についてたスキルでした。
正直、AI推進担当になったときも最初は「また知らない分野か」と思いました。でも、考えてみたら毎回そうだったんですよね。そして毎回、なんとかなってきた。
「実務を知らない」は弱点だと思ってたけど、振り返ると、それを何度も経験してきたこと自体がスキルになってたという話です。
実務を知らない管理職が最初の1ヶ月でやるべきこと
ここまで自分の経験を話してきましたが、じゃあ実務を知らない状態で管理職になったら何から始めればいいのか。
自分がいつもやってたのは、シンプルに「聞くこと」です。
ただ、聞き方にはコツがあって。「教えてください」だと相手も構えるんですよね。自分の場合は「確認なんですけど、これってこういう流れで合ってますか?」みたいな聞き方をしてました。相手からすると「教える」じゃなくて「確認に答える」だけなので、心理的なハードルが下がるんですよ。
あと、聞く相手に年齢は関係ないです。20代だろうが新卒だろうが、その業務を一番知ってる人に聞くのが最短。ここで変なプライドを出すと、さっき書いた「勝手に進めて間違う人」まっしぐらです。
もうひとつ大事なのが、聞く前に自分の武器を棚卸ししておくこと。Excel、パワポ、プロマネ、文章力、調整力、何でもいい。「自分にはこれがある」と自覚した上で現場に入ると、知らないことを聞くのが怖くなくなります。
「実務を知らない管理職」のままやってこれた理由
ぶっちゃけ、自分は今でも「実務を完璧に知ってる管理職」ではないと思ってます。
AI推進だって、技術の細かい部分はエンジニアのほうが詳しい。前にいた企画職のときも、現場の数字は部下のほうがよく見えてた。
でも、それでやってこれたのは、たぶん「知らない」を隠さなかったからなんですよね。
知らないことを知らないと言える。わからなければ聞ける。その代わり、自分の武器で返せるものはちゃんと返す。このバランスが取れていれば、実務を知らなくても管理職を回せます。
転職6回、毎回「知らない」からのスタートでした。最初はそれが恥ずかしかったし、不安だった。でも今思うのは、知らないことは恥じゃなかったということです。
恥だったのは、知らないのに知ってるふりをすることのほうでした。
「実務を知らない管理職」のまとめ
今回は、転職6回の経験から「実務を知らない管理職」がどう生き残るかについて書きました。
ポイントを整理すると、実務を知らない管理職には「聞ける人」と「聞けない人」の二つのタイプがいて、その違いはポータブルスキルを自覚しているかどうか。武器の自覚があれば、「知らない」を認めても自分は崩れません。
「前の会社では」は元カノの話と同じ。言いたくなったら、自分の武器を棚卸しするタイミングだと思ってみてください。
それでは、お先に失礼します。
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