
パティシエを続けてきてよかったと思う瞬間
この仕事を10年近く続けてきて
最近やっと思えるようになった事があります。
この仕事が好き…?かも、と。(笑)
もちろん、楽しいことばかりではありません。
朝は早いし、世間が休みの日こそ忙しい。
華やかに見える仕事かもしれませんが
実際は力仕事も多く、長時間労働で
体力的にも決して楽な仕事ではありません。
腱鞘炎や腰痛の話はどの店でもあります😅
もし労働時間だけを比べるなら
一般的なサラリーマンの方より1.5倍くらいの
時間働いているにも関わらず
特に高給取りでもありません。
それでも
この仕事を続けていてよかったと思う瞬間が
たくさんあります。
「旬」が誰よりも身近です
春のいちごを山ほど食べて🍓
初夏のさくらんぼやメロン。🍈
さくらんぼは今年豊作で美味しかったなぁ🍒
夏の桃やマンゴー。🍑🥭
宮崎マンゴーはこの仕事をしているからたくさん味見できる
秋の栗やぶどう🌰🍇
ぶどうは去年はじっこを食べすぎて
ずっとお腹の調子が悪かったです(笑)
冬の柑橘🍊🍋
休みの日でも手から爽やかな匂いが
するほど剥きました😌
僕たちは、どんな仕事の人よりも
季節に敏感な職業かもしれません
市場に並ぶフルーツを見て、
夏の訪れにワクワクしたり。
季節の終わりに少しだけ
寂しい気持ちになったり。
街を歩いていても、旅行に行っても、
何気ない景色や色使い、香りや空気感までが、
お菓子作りのヒントになります。
目に映るすべてが
インスピレーションの対象になる。
そんな感覚は、
この仕事ならではなのかもしれません。
そして、もう一つ好きな瞬間があります。
それは
朝早くから山積みの仕込みや段取りを終えて、
オープン直前のショーケースを見た時です。
何百回、何千回と見てきた景色のはずなのに、
不思議と毎回思うことがあります。
「宝石箱や〜〜」💎
と。(笑)
ショーケースにずらっと並んだケーキたちは、
朝から必死に作ってきたもの
一つひとつはいわずもがなケーキ🍰
それがなぜか宝石のように見えるのです。
その瞬間だけは、
疲れも少し忘れられる気がします。
そして、やっぱり一番嬉しいのは、
お客様の笑顔です。
「美味しかった。」
たったその一言が、本当にありがたい。
でも、
それは決して当たり前のことではありません。
僕たちが作るケーキは、
誰かの特別な日のためのものです。
誕生日。
記念日。
お祝い。
プロポーズ。
人生の中の大切な瞬間に、
僕たちのお菓子が存在している。
だからこそ、手を抜くことはできません。
もし何かあれば、
お客様のショックは想像以上に大きい。
その責任感は、いつも感じています。
大変なことはたくさんあります。
でも、それ以上に、
この仕事にしかないやりがいがあります。
若い頃は、
ただ目の前の仕事をこなすことに必死でした。
でも、この世界に少し慣れてきた今だからこそ
見える景色があります。
季節を感じること。
ものを作ること。
誰かを喜ばせること。
そして、その喜びを自分の喜びにできること。
そんな瞬間に出会うたびに、僕は思います。
この仕事を続けていて、本当によかったな。
そう思えるようになった自分に
なんだか嬉しいような気持ちもあります😌