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Summer Wool ― 夢を追う君が好き ―《1》【#創作大賞2026】

    あらすじ
    三十歳を目前に控えた看護師・凪沙は、仕事にも都会での一人暮らしにも不満はなく、このままの日々が続いていくのだろうと思っていた。それでも、実家とは距離を置いて暮らす彼女は、心のどこかで家族の温もりに憧れを抱いていた。ある日、実家が北海道で羊牧場を営む九歳年下の大学生・風馬と出会う。兄とぶつかりながらも将来に向かって真っ直ぐ進む彼に刺激を受け、羊料理のシェフ・永井との出会いをきっかけに羊の魅力に惹かれていく。インターンを経験し、牧場で働く夢を見つけた凪沙は、三十歳を機に未経験の世界へ飛び込むことを決意。牧場の未来という同じ夢に向かって歩む中、年齢差に戸惑いながらも、不器用な二人の恋が動き出す。
    《本編文字数》約51,700字(全8話)



    感情の読めない目ほど怖いものはない。
    白目のない真っ黒な眼球が、じっとこちらを見据える。
    目の前の子犬と人間を獲物と捉えるか。それとも脅威と判断するのか。
    ほんの数メートル先。
    木陰から飛び出してきた猿が、散歩中のわたしたちの行く手を阻んだ。
    「そんなに吠えなくていいよ。大丈夫だから」
    抱き上げてもなお、マメタは小さな躰を震わせ必死に声を張り上げている。
    冷静でいなければ。
    ぎゅっと脇を締め腕に力を入れる。
    猿から目を離さず、公園の入り口へ向かって一歩ずつ後ずさる。

    ——その時。
    背後から、マメタよりもずっと低い唸り声が聞こえた。
    次の瞬間、黒い影がわたしの横を駆け抜ける。
    犬だ。
    猿の手前で立ちはだかるように 脚を止めた。
    立ち上がれば小学生ほどの背丈はありそうな猿が、眼前の犬を窺いながら、ゆっくりと躰を揺らす。
    襲いかかるか。それとも引くのか。
    二匹が互いの力量を探り合っているかのような、張り詰めた空気が流れる。

    「トキ! 待てっ! 待てよ」
    切羽詰まった声と足音が、遊歩道の向こうからぐんぐんと近づいてきた。
    振り返って目を凝らした。
    薄暗い木陰から駆けてくる人影が、茜色の光を受けて少しずつ輪郭を取り戻していく。
    その顔が見えた途端、心臓が大きく跳ねた。
    思わず息を呑む。
    間違いない。北海道で見た、あの人だ。
    さっきまでとはまるで違う緊張が、胸の奥を駆け抜ける。
    ……なんで、ここにいるの?
    こちらに目を向けることもなく、猿を威嚇している犬に近づくなり急いで地面からリードを拾い上げた。
    この状況とこのタイミング。あまりの現実離れに、頭が追いつかない。
    突如、激しく吠え出した犬の鳴き声で我に返った。

    どうやら猿は姿を消したらしい。
    振り返った彼は「もう大丈夫ですよ」と言うなり、わたしの顔を見つめ不意に目を細めた。
    もしかして……いや、そう簡単に思い出すはずはない。
    あの時は一瞬目が合っただけで、まともに話したわけでもないのだから。
    野生の猿に遭遇し、颯爽と現れた彼に助けられる。
    まるで漫画かドラマみたいなこの展開。
    心臓がうるさくて、困る。
    いや、冷静に考えれば、おそらくわたしたちの生活圏はそんなに遠くないはずだ。
    そう思うと、少しだけ呼吸が落ち着いた。

    相変わらず目の前の彼は、「どこかで会ったような……」と顔を真っ赤にしながら、わたしの顔とマメタを交互に見つめている。
    彼がどれだけ記憶を探っても、自分との接点なんて薄すぎて思い出せるはずがない。
    そう結論づけると、わたしは意を決して声をかけた。
    「あの、弟さんですよね? 北海道の羊牧場の」
    「え? あの、風馬です。関 風馬……です。もしかして、先日実家の牧場にいらしたお客さん、でしょうか?」
    ——覚えている?
    頬がほんのり熱くなるのを感じた。
    「はい。戸塚と言います。関牧場のレストランでお会いしました。友人と小学生の男の子と三人で」
    彼はわたしの顔を見つめたまま、一瞬の間を置いてから、はっと息を呑んだように目を見開いた。

     ◇
     
    わたしと舞さんは、ゴールデンウィークも休みなく働いた。
    同じ病棟で働くわたしたちは、一緒に旅行する時はあえて連休を避けるようにしている。旅費も安くなるし、みんなが休みたい時期に中堅看護師が二人そろって休むのはなんとなく気が引けるのだ。
    長期休暇中は、多くの患者が一時帰宅するため、病棟は普段より静かになることが多い。残されるのは、重症の患者や継続治療が必要な患者だけで、業務内容はむしろ細かくなるが、大きな処置や検査が少ない分、全体としては落ち着いた勤務になる。

    みんなが連休明けの勤務に戻るとすぐ、わたしたちは入れ替わるように五日間の休暇を取った。そして舞さんの息子で、この春に小学生になったばかりの大智を連れて北海道へ向かった。
    札幌とその近郊で観光や温泉を満喫したあと、レンタカーを借りて十勝方面へ移動し、羊牧場に併設されたペンションに宿泊した。
    「せっかく五日間もあるんだから、大自然を満喫したい」という舞さんたっての希望で、広い牧場で過ごす二日間がこの旅のメインとなった。
    羊のいる牧場を選んだ理由は単純だ。
    前に連れて行った動物園で羊の毛刈りを見た大智が、「僕もやってみたい!」と興奮して喜んでいたのを舞さんが思い出したから。

    牧場に宿泊した夜のことだった。
    わたしたち三人は、併設されたレストランで夕食をとっていた。
    ゴールデンウィーク明けのせいか、ペンションもレストランでも客はまばらだった。
    子連れはわたしたちだけで、比較的静かな店内には、北欧の童謡みたいなゆったりとした音楽が流れていた。
    わたしたちは、コース料理を味わい至福の時間を過ごしながら、時には仕事の愚痴をこぼし合った。
    とはいえ、お酒が進んだ舞さんは、途中から完全にわたしの“婚活問題”に夢中になってしまった。
    「だからさあ、アプリ登録だけでもしてみなって!」
    同じ話を、もう何度目かわからないくらい聞かされていた。

    そんな時だった。
    舞さんの隣の席で、タブレットの動画に夢中になっていた大智が、突然
    「ねえママ、先生だよ」とカウンター席に一人で座る男性の方をそっと指差した。
    おしゃべりに夢中だった舞さんは、数メートル先の男性をちらりと見るなり「え? 違うよ」と適当にあしらっていた。
    けれど大智があまりにもしつこく言うので、わたしが
    「小学校の先生なの?」と尋ねると、
    「ううん、英語の先生」と嬉しそうに返した。
    聞けば、週二回、放課後に通っている英語のアフタースクールの“お兄さん“らしい。
    「わたしね、イケメンの先生しか見てないから、覚えがないな」
    舞さんがそう言い切り、再びおしゃべりに戻りかけた矢先だった。

    わたしたちと同じコース料理を一人で静かに食べていたその男性のもとへ、どこからかやって来た別の男性が足早に近づいた。
    はじめは食事中の男性に話しかけているだけだと思っていた。だが次第に、二人の間に漂う空気が穏やかではないことに気づき、わたしは何となく胸がざわついた。
    「父さんは甘すぎるんだよ!」
    穏やかだった店内に、一瞬で冷たい緊張が走った。
    あとから入ってきたその男性は、感情を抑えきれない様子でカウンター席の男性を睨みつけた。
    すると、奥で片づけをしていたシェフが手を止め、すぐに二人のもとへ歩み寄った。
    「陸、ごめんな。けど、久しぶりに風馬が帰ってきてくれて、父さん嬉しくてさ」
    申し訳なさそうに話すシェフの言葉に、怒っている方の男性の眉間がさらに険しく寄った。
    「親父がお前のことを責めもせず、うまい飯まで食わせてもらってさ。お前、なんとも思わないわけ?」
    怒りをぶつけられている本人は気にする様子もなく、皿の上の肉を淡々とナイフで切り分け、一口大になったそれをフォークで口へ運んでいく。
    二人のやり取りから、どうやら彼らは親子だということがわかった。

    不穏な空気の中、不意に食事の手を止めた男性が、ちらりとこちらへ視線を向けた。
    自分たちの口論が客に聞かれていることを気にしたのかもしれない。
    「せんせー!」
    気づけば、何も知らない大智が男性に向かってぶんぶんと手を振っていた。
    大智に気づいたのだろう。
    一瞬驚いたような表情を浮かべた男性は、ナイフとフォークを皿の上に置いて、大智に小さく手を振り返し、どちらが大智の母親なのか迷ったように舞さんとわたしの顔を交互に見比べたあと、それぞれに丁寧に会釈をした。
    男性二人がレストランをあとにするまで、ほんの数十秒ほどの出来事だった。

    平和な牧場とは無縁そうな、家族内の争い。
    怒鳴られていた方の男性が、父親の言葉を聞いた瞬間に見せた寂しそうな目と、そのまま大智に向かって無理に作ったような笑顔が、妙に印象に残っていた。

    二人が去ったあと、シェフが「お騒がせしました」と、詫びのシャーベットをわたしたちの席まで運んでくると、舞さんは持ち前の図々しさで、
    「息子さんたち、何かあったんですか?」と、ずいぶん踏み込んだ質問をした。
    するとシェフは、苦笑いを見せながらも隠す様子もなく話してくれた。

    この羊牧場は、いずれ兄弟二人に継がせるつもりでいたらしい。
    長男は親の期待どおり、地元の農業大学を卒業するとすぐに家業を継いでくれた。
    そのおかげで、経営全体の方は長男に任せて、自分は昔から夢だった羊料理のレストランを牧場内にオープンすることができたのだという。
    一方、次男は兄と一緒に牧場を担う約束で東京の大学へ進学したものの、卒業後は東京本社の大手テクノロジー企業へ就職することを決めてしまったらしい。
    三年ぶりに帰省した次男からその話を聞かされ、自分と長男はショックだったと。
    それでも、久しぶりに息子が帰省してくれた嬉しさから、ご馳走を振る舞っていた。
    そのせいで長男には嫌な思いをさせてしまったと、シェフはどこか反省したように笑った。
    よほど次男の帰省が嬉しかったのだろう。
    ただの宿泊客であるわたしたちに、息子たちの子供の頃の写真を何枚も見せてくれた。
    どの写真にも羊が自然に写り込んでいて、この家族にとって羊は、仕事というより暮らしそのものなのだと伝わってきた。
    妻を早くに亡くしたらしく、シェフは男手一つで二人の息子と羊を育ててきたのだという。
    父親の膝を分け合うように座り、揃ってピースサインを向ける幼い兄弟。
    その光景に、わたしの中にも確かにあったはずの、家族と過ごした穏やかな時間の記憶が、ぼんやりと蘇るような気がした。

    ◇

    少し落ち着いた様子のマメタを地面に下ろすと、風馬くんの犬、トキちゃんが嬉しそうに駆け寄ってきた。
    早速、マメタの躰のあちこちに鼻を寄せ、くんくんと匂いを嗅ぎ始める。
    さっきまで怯えていたマメタは、最初こそ全身をこわばらせていたものの、トキちゃんが尻尾を振りながら根気よくそばを離れないものだから、少しずつ警戒を解き始めた。
    やがて、恐る恐るといった様子で自分から鼻先を近づけ、小さく尻尾を揺らす。トキちゃんはそれが嬉しかったのか、「遊ぼう」とでも言いたげにその場をぴょんと跳ね回った。
    普段、ほかの犬と一緒に遊ぶことのないマメタは、少し戸惑っているようにも見える。
    それでも嫌ではないらしく甘えたような声を漏らした。

    「マメタも、トキちゃんが助けてくれたってわかっているんだと思います」
    「こいつはまだ赤ちゃんなんで頼りないですけど、ボーダーコリーって、羊を守る番犬でもあるんですよ。防衛本能が働いたんでしょうね」

    父親の話では、彼はまだ大学四年生のはず。
    けれど、落ち着いた話し方のせいだろうか。向かい合っていると年上の社会人みたいに感じて、大手企業への就職が決まっているという話も、妙に納得がいく。
    「あの、大学生って伺ってましたけど……おいくつなんですか?」
    学生だと知られていたことに驚いたのか、それとも、ほとんど初対面の相手にいきなり年齢を聞かれたことに戸惑ったのか。
    彼が一瞬言葉を詰まらせたような気がした。
    「ごめんなさい、急に。あの日の夜、お父さまから牧場の跡継ぎの話とかお聞きしたんです。それに、風馬くんって大智の先生でもあるんですよね?」
    「やっぱり大智くんの……お母さん、ですか? でも、名字が違うような」
    「説明不足でごめんなさい。大智はわたしじゃなくて、職場の先輩の子なんです。大智が小さい頃から先輩とは仲良くさせてもらってて。それで北海道へは三人で旅行に。
    わたしは二十九歳ですけど独身ですし、子どもはいません!」
    聞かれてもいないのに、大学生の男の子に向かって、やけにきっぱりと“独身”を強調してしまった。

    「すみません、なんかどうでもいいことまで」

    ——何を言っているんだ、わたしは。
    自分が発してしまった気持ちの悪い言葉を、さらに必死に弁解していることすら格好悪く思えて、みるみる顔が熱くなっていく。
    一人で勝手に焦っていると、彼は一瞬目を丸くしたあと、何事もなかったように自然と話題を戻した。
    「父が、お客さんに家庭内のことまで話していたなんて驚きました。お恥ずかしいかぎりです」
    そう前置きしてから、少しだけ苦笑した。
    控えめに上がった口角につられるように、少し吊り気味の目元がふっと緩む。
    真面目さがそのまま顔に出たような、少し気難しそうな顔立ちなのに、笑った拍子に年相応の若さが覗いた気がした。
    初めて見た彼の笑顔に、自分がドン引きされていないかと不安だった気持ちが少し和らいだ。
    「今、二十一歳で大学四年です。英語教育のアフタースクールで、講師補助のアルバイトをしています。大智くんは、この春から僕の担当する小学生クラスに進級したばかりなんです。それなのに、レストランで彼が手を振ってくれた時は、けっこう驚きました。僕の顔を覚えてくれていたこともそうですし、まさかこんなところで生徒さんに会うだなんてって。
    ただ、学生バイトの僕が保護者の方と直接お話しする機会はあまりないので、戸塚さんの先輩のことは存じ上げず、失礼があったかもしれないと気にはなっていました」
    丁寧すぎるくらいの説明に、こちらの気まずさに触れないよう、余計な気を遣わせてしまったのではないかと申し訳なく思った。
    それにしても若いのに、言葉遣いや振る舞いにも驚くほど誠実さが滲み出ている。
    わたしの知る、どの看護師や医師よりも嫌味がなく、よほど感じのいい受け答えだと感心した。
    医療者があまり経験することのない一般企業の就活面接というのは、きっとこういうところで人間性みたいなものを見抜かれるのだろうか。

    小さな歩幅のマメタに合わせるように、トキちゃんは何度もその周りをくるくると回りながら歩いていた。
    二匹のリードが絡まるたびに、風馬くんは「すみません」と申し訳なさそうに笑い、しゃがみ込んではそれを解いていく。
    そんな様子を眺めているうちに、自然と視線は風馬くんへ向いていた。
    二匹を見つめながら不器用そうに笑うその横顔に、初めて会ったあのレストランで、父親へ向けていたどこか寂しげな表情が重なる。

    ふと、そこに見えない壁のようなものを感じた。

    三年ぶりに実家へ帰ってきてくれたのだと、彼の父親は昔の写真を見ながら嬉しそうに話していた。そこには、羊に囲まれ、父と兄の横で居心地悪そうに顔を歪めていた少年の姿があった。
    留学していたわけでもないのに、三年もの間、大学生が正月すら帰省しないだなんて、何か特別な理由でもあるのだろうか。
    そこに、年々実家から足が遠のいている自分との共通点のようなものを感じる。
    尋ねてみたい気持ちはあるけれど、聞かなくても何となくわかる気もした。
    遊歩道を一周歩き終え、公園の入り口までたどり着くと、別れを惜しむようにトキちゃんはマメタに躰をすり寄せてきた。
    「また今度、トキちゃんとマメタを一緒に散歩させませんか?」
    男性と親しくなる機会なんてほとんどなかったわたしなのに、その言葉は驚くほど自然に口をついて出た。
    マメタに犬友達ができたことが、なんだか素直に嬉しくて。
    「いいですね。トキをよく連れて行くドッグランがあるので、次はそこで一緒に遊ばせませんか?」
    彼からの提案を聞いて、さっきまで感じていた見えない壁が少しだけ遠のいた気がした。

    お互いの連絡先を交換し、別れる頃には公園にも夜の気配が漂い始めていた。
    「暗いので、帰り道は気をつけてくださいね」
    風馬くんはそう言って軽く手を振り、トキちゃんとともに公園をあとにした。
    茜色だった空は少しずつ藍色へと変わり、木々の間には夜の気配が静かに降り始めている。
    彼の背中が見えなくなるまで、わたしはなぜかその場から動けなかった。
    ようやくスマートフォンを開き、登録されたばかりの名前を見つめる。そんな自分に気づいて慌てて画面を閉じると、足元でマメタが「早く帰ろう」と言いたげに尻尾を振っていた。
    抱き上げると、彼女は満足そうに小さくあくびをした。

    その夜、SNSに投稿するマメタの写真を選びながら、今日の偶然の出来事を思い返しているうちに、気づけばすっかり目が冴えていた。
    こういうのも『運命』と呼んでいいのだろうか。
    自分ではどうにもできないこと。
    これまでのわたしにとって、運命という言葉にはどこか負のイメージしかなかった。しかもそれは、いつだって終わったあとに振り返って気づくものだ。
    大智が通うアフタースクールは、家から歩いて十分ほどの距離。
    またどこかで会うかもしれないという、漠然とした予感はあった。
    それが現実になった今、急に訪れた出会いに浮かれている自分を、どこか冷静に眺めているような気分だ。
    平凡な日常に現れた小さな変化に、つい意味を見出したくなる。
    退屈な一人の夜は、そんな気持ちを必要以上に膨らませてしまう。

    また会えたら、今度はどんな話をするんだろう。
    突然降り出した雨の音を振り払うように、わたしは頭まで布団をかぶり、ぎゅっと目を閉じた。 


    #創作大賞2026 #恋愛小説部門


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