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婚パでマッチング①好きになってしまった理系研究職さん その2

前回の記事の続きです。
理系研究職さんと、婚活パーティー後初めてのデート。


パーティーの後にお茶をしながら、岩盤浴が好きだとお互いに話した流れで、最近新しくできたばかりのスパが近くにあって、行ってみたいけど男1人では行きづらいから一緒に行きませんか?とお誘いいただいたのだ。
「男1人では行きづらい」というのは、私を誘うためにそう言ってくれたのだろう。


私と彼との住まいはそう遠くはないが隣県同士で、スパはちょうど中間地点辺りにあった。
当日は私の家の近くまで車で迎えに来てくださるとのこと。
自宅の最寄駅から数駅先で待ち合わせた。


到着した旨を連絡して、駅の改札口付近で待つ。
するとすぐに返信が来て、間もなく彼が歩いて登場した。
私はてっきり、「駅前の〇〇に車を停めているのでそこまで来て」という指示があるかと思っていたので、歩いて彼が登場して驚いた。

お久しぶりですとか今日はありがとうございますとか話しながら彼について歩く。
「車は?」と聞くと、「そこのコインパーキングに停めてあります、歩かせちゃってごめんね」と。
ほんの一瞬私を改札口まで迎えに来るために駐車料金がかかってしまった、と申し訳ない気持ちになりつつ、些細なことだけど手間やお金をかけてくれるのは丁寧に接してもらっているようで嬉しかった。


彼の車は今いる場所からはかなり遠い地方のナンバーで、ちょっとギョッとするほど年季の入ったものだった。
私が聞く前に彼から、「実家にいる時から乗っててそのままこっちに引っ越してきたから、何十年も乗ってる超オンボロ」と。
イメージではピカピカのイケてる車(?)を持っていそうな女性慣れしていてチャラめの彼の意外な一面が見られて嬉しくて、またちょっと好きになってしまった。
そこから故郷の話やご実家、家族の話をスパに向かう道中に少し話した。

スパまでは車で30分ほど、私はすでに少し好きになりかけていたので助手席で内心ドキドキしていた。

到着したスパは本当にまだできたばかりで、通常営業中というよりはプレオープンという感じだった。
スパの中のレストランは機能していなくて、でもお風呂や岩盤浴は問題なく利用できた。
受付で岩盤浴とお風呂のチケットを購入、「付き合ってもらったんで」と彼が支払いしてくれた。

それぞれの更衣室に向かい岩盤浴用館内着に着替える。いざ岩盤浴へ。

知り合って一週間、会うのが2回目の異性とほぼスッピンで岩盤浴で並んで寝転んで汗だくになるというのは、なかなかに緊張した。
色んな種類の岩盤浴があり、次はあっち、こっち、と楽しんだ。会話に困ることもなく、仕事の話やこれまでの恋愛の話、自然と話せていた。

洞窟型の岩盤浴に入った時のこと。
ごつごつとした薄暗い洞窟を模した中に入った。自然と距離が近くなる。
話題は一人暮らしの自炊について。

「たまに作るけど、家の調味料だと全部同じ味になっちゃって飽きるんだよね」と彼。
他愛ない話をしながらふと彼が私の手を握ってきた。手が汗でびちゃびちゃで恥ずかしい。
でも嫌じゃなかった、嬉しかった。

にぎにぎと指を絡めながら、たぶんほとんど内容のない話をしばらくした。ドキドキしすぎてほとんど記憶がない。

「ちょっと外で涼んで、他の岩盤浴行こうか」
そう言われて、手を繋いだまま洞窟を出た。

続きます。




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