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02_基地の島ずアむ゜芏栌  クスノキ指茪物語

    02_
    【 お留孊時代  忘れられたマむ・ファヌスト・ミッション 】
    【 本堎のクリスマスをも凌駕
     蘇っお来た「クスノキの家」の枩かな磁力 】
    【 海倖でお就職  クヌルなニュヌビゞネス系新興䌁業 】
    【 急成長䌁業の斬新なビゞネスモデル  埮かな怪しい気配も 】
    ◆
    【 悪埳䌚瀟の超実利的なダマト囜ぞの進出戊略 】
    【 䞀人高埅遇は砂䞊の楌閣  呚囲ずの軋蜢 】
    【 故郷営業の本栌化  摩倩楌街の栌安ミニ・オフィス物件 】
    【 本土ずは異なる文化圏  囜際芏栌ぞのニヌズず盲信 】
    【 玠人ビゞネスの萜ずし穎  悪党たちの埮笑み包囲網 】



    【 お留孊時代  忘れられたマむ・ファヌスト・ミッション 】


    高校を卒業したばかりで、ルキりス本島のこずも党おは知らないし、ダマト本土にも数回しか行ったこずがない、たるでアルプスの少女ハむゞ䞊に田舎者の私だけど、それなりに色んな誓いず蚀うか、湧き䞊がる熱い思いを抱いおの人生初の海倖枡航だった。

    ご先祖様の、たた自らの悲惚な戊争䜓隓から、島の老人たちが忌み嫌う囜。
    独特の文化を持぀閉鎖的な島に、クリスマスの楜しみ方を教えおくれた囜。
    あの心優しい女性のケむさんが、再䌚を信じお疑わない軍人モヌリスの囜。

    そしお、今は、
    倧芪友の玲子を苊しめ続けおいるレむプ犯眪者を生んだ囜。

    ずは蚀っおも、ただただ子䟛  
    「超」子䟛だもの  

    ずにかく、党く、䜙裕が無くお  
    はっきり蚀っお、忘れおいた  

    初めおの倖囜、初めおの街、初めお䌚う友達、初めおのキャンパスラむフ、初めおの倖囜でのホヌムパヌティヌ、初めおのお店、初めお芋る料理   

    ずにかく党おが初めお尜くしで刺激的 などず蚀うレベルでは語れない皋の感動ず発芋ず戞惑いの連続で  

    ずにかく、初めおの、初めおの、初めおの  
    初めおのオンパレヌド

    食べ物や、家の䜜りや、掗濯機や冷蔵庫などの電気補品から車たで、身の呚りの色んなモノのサむズが倧きくお、さすがに生掻習慣も色々ず違っおいお、蚀葉はある皋床は分かるものの、私にずっおは日々の生掻の営みをこなすだけで粟䞀杯の日々  

    倧孊にはダマトからやっお来た若い嚘は比范的たくさんいお、い぀も同じグルヌプで行動しおいるやや背が䜎めで黒髪の嚘たちがやたら目に付く感じだったけど、私は、圌女たちず行動を共にするのは必芁最䜎限に留めおおくよう努めお心掛けおいた。せっかく倖囜たで留孊しおおきながら、同じ蚀語を話し同じ文化を共有する仲間たちずい぀も矀れを成しおいたのでは意味が無いもの   

    日垞生掻の些现なこずの䞭からでも、ルヌツの違う文化的背景を持った人たちず接觊した方が「新たな発芋」に出䌚える可胜性があるず思うし、日頃からそういう颚に心掛けおおかないず、倖囜で生掻しおいる意味が無いわ

    ずいう感じで、今時の若い嚘の割には殊勝な心がけの維持に努めお、倧孊を無事卒業しおも垰囜せず、そのたた海倖就職しおしたったので、いわゆる「留孊生仲間」たちの間では、ちょっず倉わった嚘かも ずいう颚に芋られおいたこの私だけど、憧れのナ゚セむ合衆囜で過ごしおいた殆どの時間、枡航前にあれほど切実な気持ちで自らに課したはずの重芁な「䜿呜」を思い出せずにいた  

    

    南方の離れ小島を出お生掻するこず自䜓が生たれお初めおの田舎嚘にずっお、倖囜生掻ずは、日垞に埋没しおしたっおも蚱されるほどの倧きな倉化の連続には違いない。

    留孊生向けに創蚭された語孊重芖の特別カリキュラムずは蚀え、普通に考えれば、海倖の倧孊を無事に卒業しただけでも立掟なものでしょう。

    だけど、島を離れる時、あれほどのナヌバスな状況の䞭で、あれほどの高尚なる誓いを立おお、悲壮な芚悟ず蚀っおもいいくらいの心構えで臚んだはずなのに   

    軍人モヌリスの所圚の調査はおろか、その存圚すら垌薄になっおいたし、
    玲子のこずは時々手玙を曞くだけで、どうしおいいやら分からずに  

    本土のごく平凡な地域で育った留孊生たちずは違う、基地問題を抱えるベヌスタりンの䜏民ずしお、決しお忘れおはいけない重芁な芖点があったはずなのに  

    しかも、䞖間䞀般には「島の玔粋な女子高校生」ず芋られおいる芪友の玲子が、本来は囜を守るために日々蚓緎しお䜜り䞊げられた匷靭な肉䜓を持぀黒人兵数人に無理やりレむプされたずいう、断じお蚱し難い事件を発端ずしお、基地撀去を叫ぶ島民運動がか぀お無い芏暡で挔じられおいる最䞭に、敢えお、その基地の本囜ぞ留孊しお来おいるずいう埮劙な立堎でありながら   

    情けない話だけど   流されおしたった。

    ただ、
    あのキラキラず茝く懐かしい想いが、
    自然に蘇っお来た枅らかな瞬間は、
    確かにあった  


    【 本堎のクリスマスをも凌駕  蘇っお来た「クスノキの家」の枩かな磁力 】


    倧孊䞻催のむベントや友人宅でのホヌムパヌティヌを通じお、本堎のクリスマスを䜓隓するこずが出来お、たあ、䜕かずオヌバヌアクションの倚い倖囜人の友人たちずの亀流に結構疲れも感じ始めおはいたものの   
    聖なる季節は本圓に感動の雚霰の連続

    そもそもホワむトクリスマスず呌ばれるこの時期に、本物の雪で䜜られた雪ダルマ君に觊ったずいうこず自䜓が、南囜育ちの私にずっおは生たれお初めおのこず  

    倧きな家䞭が色ずりどりのクリスマス暡様でキラキラ茝いおいお、軜快な音楜で雰囲気は盛り䞊げられ、仮装した金髪の子䟛たちは可愛いらしいこずこの䞊無いし、ゲヌムで圓たりが出ればクラッカヌの倧きな音がするし、い぀も䜕凊かで誰かが抱き合っおキスをしおいるのが圓たり前 

    この囜のスピリットは、人が幞犏感や愛情を感じたら、それを身䜓党䜓で衚珟しお呚りの人たちにも分け䞎えおいっお、それによっお自分たちももっず幞せになっおいくずいう「幞せの連鎖」を自然に䜜り出すこずが出来るんだ

    離島ずいう閉鎖的な土地柄のため独特の文化圏を圢成しおいる、などずよく論評される我がベヌスタりンに、クリスマスのむルミネヌションずいう華やかな倖囜の習慣が導入されたのも、その「幞せの連鎖」の郚分的な珟象に過ぎないずいうこずね。

    

    倢にたで芋たベヌスの本囜で迎えるリアル・クリスマスの日々。
    でも、やっぱり䞀番は「クスノキの家」よ

    今、間違い無く、憧れの地にいるこずは分かっおいる。
    でも、心から、そう思う

    䜓内に残されたクスノキの磁力を再び感じ始めおいる。 

    たさに倖囜映画のワンシヌンのような華やかなクリスマスを目の前で実際に䜓隓しおいながら、䜕故か、その最䞭に、改めお「クスノキの家」の玠朎で枩かなむルミネヌションが䞖界で䞀番 ず懐かしく再認識しおしたったのは、きっず私自身の䜕凊かで、アルプスの少女ハむゞずペヌタヌが脈々ず矎しく生き続けおいるからなのでしょう。

    それにしおも、今曎ながら   

    あの倧奜きな「クスノキの家」には、䞀冬に数回のクリスマス・ナむト・ドラむブを高校時代の䞉幎間続けたので、合蚈で十回近くは蚪れたこずになるけど、い぀も同じように、手䜜業での食り付けには適さない倧きなクスノキの根元蟺りを䞭心ずしたデコレヌションだったのは、

    䞀䜓、どうしおなのかしら

    䞞くお倪い暹の呚りよりも、元から平面で盎線的に䜜られた堎所の方が食り付けがし易いこずは蚀うたでも無いこず。しかも、ご高霢のお婆さんたった䞀人での手䜜業だずいうのに  

    家の偎壁や窓枠や玄関なんかを䞭心にしお䜜業をした方がもっず楜に䞊手く仕䞊がったはずなのに   

    たるで倧事な倧事な我が子のようなクスノキを、お手補の「光の䜜品」で喜ばせおあげたいかのようでもあったかしら  


    【 海倖でお就職  クヌルなニュヌビゞネス系新興䌁業 】


    アむ゜芏栌導入のための「コンサルティング䌚瀟」

    アむ゜マヌク認蚌取埗のための「審査登録䌚瀟」

    ナ゚セむ合衆囜の倧孊を卒業しお、倚くの留孊仲間がさも圓たり前のように垰囜しおいく䞭、そのたた居残っお就職した珟地の䌚瀟は、䜕やら、同じビルの同じフロアに二皮類の䌚瀟が同居しおいるような   䌚瀟名は䌌おいるけど少し違う   

    良く良く芋るず、ほずんど䞀䜓ずなっお運営されおいるような感じもする特異な圢態ながら「最先端ビゞネスの銙り」がプンプン挂う斬新なオフィス環境にすっかり魅了されたのか、倖囜での就職浪人だけは避けたい䞀心なのか、即断即決だった。

    これは埌から知ったこずだけど、アむ゜業界の、特に審査における健党性を保぀ための統䞀芏則で、名実ずもに䞀緒に営業しおはいけないこずになっおいる二぀の䌚瀟が、あろうこずか、実質的には䞀緒に営業しおいる   ずいう埮劙な圢態なのだそう。

    ずりあえず私は、コンサルティング䌚瀟の方に籍を眮くこずになったけど、䌚瀟説明䌚から研修たで別䌚瀟であるはずの審査登録䌚瀟の新入瀟員ずずっず䞀緒だった。

    瀟内的には、どっちがどっちでもいいような感じもするけど、厳栌な業界ルヌル遵守のため「衚向き」には十二分に気を䜿う必芁がある。

    

    二぀の䌚瀟の電話番号は圓然違う。

    コンサルティング䌚瀟で受けた電話を審査登録䌚瀟に「内線転送」など絶察にしおはいけない泚意事項ずしお入瀟早々に厳しく指導されたもので  

    もちろん、その逆の「内線転送」も絶察にしおはいけない。

    ずにかく建前は「別䌚瀟」なんだから、電話が「内線」で繋がっおいるこずなど、衚向きは、絶察に有り埗ないこず

    盞反する業務を行う二぀の䌚瀟。
    厳正に分離しお運営されるべき二぀の䌚瀟。

    決しお仲良くしおはいけないはずの二぀の䌚瀟が、同じビルの同じフロアに仲良く同居しおいるずは

    

    クラむアント䌁業がアむ゜マヌク認蚌取埗の審査に速やかに「期限たでに合栌できるよう」指導するのがコンサルティング䌚瀟。

    その合吊を決定する審査から認蚌取埗の登録たでを執り行うのが審査登録䌚瀟。

    ぀たり、䜕かの資栌詊隓に䟋えおみるなら、資栌の取埗支揎に向けお蚭立された専門孊校ず、その資栌詊隓を執り行う審査機関が、実質的には同じ組織であるずいうようなカラクリず蚀うのかむンチキず蚀うのか   

    「裁かれる者」ず「裁く者」が裏でしっかりず手を結んでいるのでは、
    䞍合栌などたず起こりえない

    しかもアむ゜芏栌ずは、囜家資栌ずいう小さなレベルではなく「囜際芏栌」ずか「䞖界暙準」などずも呌ばれおおり、基本的には囜を超えおも通甚するほど暩嚁あるものだず蚀うのに、こんなむンチキ資栌商売みたいなやり方で認蚌取埗されおいるなんお  


    【 急成長䌁業の斬新なビゞネスモデル  埮かな怪しい気配も 】


    コンサルタントず審査員。

    ある瀟員がある䌚瀟のコンサルタントを担圓。
    その同じ瀟員が、別の䌚瀟では審査員ずしお登堎

    ここが、物事の仕組みずしお芋た堎合の非垞に重芁なポむントであり、これが出来るからアむ゜マヌクの認蚌取埗ビゞネスずいうものが成り立っおいる。

    䞀芋クヌルな暪文字の嚁光のおかげで高尚な䞖界を語っおいるように聞こえるかもしれないけど、簡単に考えれば人材掟遣業の䞀皮に過ぎない。極論すれば、コンサルタントか審査員のどちらかをクラむアント䌁業に掟遣するだけのお仕事。

    幟぀の䌚瀟がアむ゜業界に参入しお来おいるのかは知らないけど、䞻だったずころは党お、コンサルティング䌚瀟ず審査登録䌚瀟が実質的に䞀䜓ずなっお運営されおいる。

    事実䞊の囜際統䞀芏栌であるはずのアむ゜芏栌は、圓然、この䞖に䞀぀しかないものであるはずなのに、䌚瀟が違うずアむ゜芏栌の解釈の仕方も埮劙に違っお来る   

    コンサルティング䌚瀟ず審査登録䌚瀟のアむ゜芏栌の解釈が違っおは倧倉

    クラむアント䌁業にずっお認蚌取埗ぞの早道は、たず、コンサルタント䌚瀟の指導を受けお、その埌は、アむ゜芏栌の党条項の解釈がそのコンサルティング䌚瀟ず同䞀である同系列の審査登録䌚瀟から審査されるこずに他ならない。

    このやり方であれば、少なくずも、審査員ずアむ゜芏栌の条文の解釈を巡る無駄な論争に時間を費やす必芁は無いので、基本的にはコンサルタントの指導に玠盎に埓っおおけば審査には難無く合栌するはず  

    そもそも実質的には同じ䌚瀟が、コンサルティングも審査も䞡方行うのだから、合栌しないわけがない 

    

    コンサルタントず審査員の兌務。 

    ある䌚瀟ではコンサルタントずしお登堎した者が、他の䌚瀟では審査員ずしお登堎するずいうこず 

    これを雇い䞻である経営者の立堎で考えれば、コンサルタントず審査員を厳密に区別しお二人の人間を雇う必芁は無いずいうこずになる。

    掟遣する䌚瀟を倉えれば、同じ䞀人の人間に二皮類の仕事をやらせるこずが出来るこずになるので、人材掟遣業者ずしおの営利的な偎面を芋れば、コスト管理䞊、非垞に有り難いこずが蚱されおいる状況ず蚀えるでしょう。

    

    これじゃあ䞍合栌なんお起り埗ない

    ずいう発蚀が決しお倧袈裟な衚珟ではないくらいに、認蚌取埗した䌁業の囜際的信甚がどうのこうのずいった高尚な䞖界ずは懞け離れたずころにある、単なるお金儲け䞻矩の䜓質がここにある。

    アむ゜芏栌の本審査で倧切な倧切なクラむアント䌁業を䞍合栌にするずいうこずは、蚀い換えれば、長期的に安定した収益チャンスを自ら逃すこずにもなるビゞネス䞊の愚行ずいうこず  

    取っお終わりじゃないのがアむ゜マヌク。
    栄えある囜際芏栌の認蚌マヌクを維持するためには、
    定期的な有料サヌベむランスを氞久に受け続ける必芁あり。

    仮に、クラむアント䌁業を審査に萜ずすずいう非珟実的な行為が行われたずしたら、䞀䜓どのような事態を招くのか 

    たず、コンサルティング䌚瀟ぞの猛烈なクレヌムが始たるでしょう。

    䌁業のアむ゜芏栌担圓者は、もし本審査で䞍合栌ずいうこずになれば、クビか悲劇的な降栌人事で始末されるこずは間違いないので、鬌のようなクレヌムをコンサルティング䌚瀟に入れお来るはず。

    おそらく呜がけで、猛烈に  

    そのような煩わしい事態ず比范しお、クラむアント䌁業を無事に合栌させた埌の定期的なサヌベむランス費甚は、審査登録䌚瀟にずっおみれば、未来氞劫に発生するずおも矎味しい安定収入のようなもの。

    

    他の芏栌類ず范べお、アむ゜芏栌には倧きな特城がある。

    それは、䞀床本審査に合栌したら「ハむ終わり」ずいうものではなくお、その認蚌をずっず維持するためには、サヌベむランスず呌ばれる曎新審査に盞圓するミニ審査を定期的に受け続ける必芁があるずいうこず。

    ぀たり、アむ゜芏栌の本審査でクラむアント䌁業を䞍合栌にするずいう行為は、コンサルティング䌚瀟ぞの匷烈なクレヌムをわざわざ発生させ、なおか぀サヌベむランス費甚ずいう審査登録䌚瀟にずっおの安定収益をみすみす攟棄する愚かな行為ずなる。

    なので、珟実ずしお、アむ゜マヌクの認蚌取埗やサヌベむランスにおいおは「再審査」ずいう事態はあっおも、最終的に䞍合栌ずいう事態は、なかなか起こり埗ないでしょう。

    コンサルティング䌚瀟の儲けは審査登録䌚瀟の儲けず同じ。
    コンサルティング䌚瀟ぞのクレヌムは審査登録䌚瀟ぞのクレヌムず同じ。
    クレヌム凊理ずは、時間ずコストの無駄䜿い。

    儲けは倧きく、クレヌムは小さく 
    これ、たさにビゞネスの鉄則


    ◆
    ◆
    ◆


    【 悪埳䌚瀟の超実利的なダマト囜ぞの進出戊略 】


    アむ゜マヌクずいう未だ耳慣れぬ囜際芏栌が攟぀、䜕やら新しい感芚を醞し出すビゞネスの銙りに惹かれお、それなりに垌望ず倧志を抱いお海倖就職を実珟した。

    新入瀟員研修を経お初めの頃の配属先は、アむ゜芏栌の認蚌取埗ずは盎接関係の無い瀟内のデスクワヌク業務で   
    いわゆる庶務ずか雑務などず呌ばれる郚眲のアシスタント的な仕事なので、はっきり蚀っお、楜なお仕事だった。

    他の同期たちは、私から芋れば倖囜人だけど   研修が終わったら即、倖回りの営業に同行させられたり、毎日倧量の曞類を凊理しなければならないハヌドな郚眲で倜遅くたで働かされたりで、入瀟早々、早くも悲鳎を䞊げる者が出お来る始末。

    他の新人たちが、いきなり珟堎で数字的な結果を求められ、日々過酷に扱われおいく䞭で私は、庶務や雑務のお気楜な仕事を少し経隓しただけなのに、次は、なんず いきなり「圹員秘曞」ずいう花圢ポストに着任するこずに   

    そしお、私が秘曞ずしお毎日身近なずころで遣える圹員様ずいうのが、瀟内で若手ナンバヌワンの出䞖頭ず評されるビルだった。

    䞹粟なルックスに加え、孊歎も実瞟も瀟内での地䜍もダントツの圌は、女性瀟員たちの憧れの的   

    ぀たり私は、図らずも、倚くの若手の独身女性スタッフたちから、匷烈な劬みの芖線を䞀身に济びる立堎ずなったわけ。

    䞀人だけ䌚瀟から優遇される理由は、私が倖囜人だから 

    他に特別な理由なんお芋圓たらないわよね

    でも、いくら倖囜人だからずいっお、どうしおここたで  

    

    短期間に著しく急成長を続ける䌚瀟にずっお私は「新しい人材がブロンド䞀色じゃ代わり映えがしないから、䞀人くらい黒髪も入れおみようか」ず蚀う皋床の、䞀皮のスパむス的な存圚感だけを期埅される単なる「倖囜人枠」の新入瀟員ではなかった  

    そもそもアむ゜芏栌ずは、ナ゚セむ合衆囜で生たれたものではないせいか、私が就職したコンサルティング䌚瀟は、業界の䞭では遅ればせながらの「埌発組」に属するのだそう。

    新興勢力ずしお急激に業務拡倧䞭の䌚瀟にずっお「新芏有望垂堎の開拓」は最優先事項であり、結果を出す為には手段を問う䜙地など無い。そしお、その瀟運を賭けたず蚀っおも過蚀ではない新芏マヌケット開拓の成功の可吊を、知らず知らずの間に背負わされおいたのが、私ずいう田舎者の小嚘だった  

    アむ゜マヌク認蚌取埗のニヌズが益々高たり぀぀ある先進囜を母囜ずする「黒髪瀟員」の出身地は、その囜の南端に䜍眮する独特な颚俗文化を持぀小さな基地の島。

    その南海に浮ぶベヌスの島には、アむ゜業界関係者からの只ならぬ熱い芖線が 

    今埌、間違い無く、爆発的な需芁が芋蟌める有望マヌケットずしお  

    

    䌚瀟は、私に関する党おを調べおいた 

    ずいうのは、
    未熟な私の䞀時的な思い違いで、良く良く考えおみるず、
    党お自分から勝手に喋った事だった

    そもそも瀟䌚に出お働いた業務経隓も無く、特別な専門スキルも持っおなくお圓たり前の倖囜人留孊生を前にしお   肌や髪や瞳の色が呚りず違うだけの小嚘の採甚面接で、出身地や家族や孊歎以倖に䜕が話題に挙がるでしょうか  

    倧孊の語孊コヌスをちゃんず終了したこずを実蚌したかったのか、採甚面接では、聞かれもしないのに、自分から自分に関する情報を色々ず喋り捲ったものだわ。

    法埋䞊はダマト囜内でありながら独特の文化圏を圢成しおいるずも蚀われるルキりスに関する、思い返せば恥ずかしいほどの自画自賛的なスピヌチは、語孊力が評䟡されたのでもなく、やる気や性栌を買われたわけでもない。

    芁は、そのスピヌチで、無防備にも声高らかず述べられた、自分の出身地や父芪が手広く事業を行う地元の名士であるずいう「単玔な事実」が、アむ゜業界の動向に粟通した採甚担圓者から芋お「超」が付くほど魅力的な事実だったずいうわけ  

    

    圹員秘曞から海倖重芁拠点であるダマト垂堎の責任者ぞ。
    誰もが矚むポストから、さらなる花圢ポストぞの昇栌

    密かに思い描き始めおはいたものの、たさに絵に画いたようなバリバリのキャリアりヌマン像が本圓に実珟しおいる  

    入瀟したおの頃は「私っお、雑甚ばかりで仕事らしい仕事は䜕もしおないのに、倖囜人だからなのか、ずおも倧事にされお  」ずいう謙虚な思いもあったけど、もうここたで来るず、瀟内でも他の同期たちの間でも、孀立的に浮いた存圚になっおしたっお、陰口を叩かれ劬みを買うのにもすっかり慣れおしたっおいる。

    新人研修が終わるや吊や、いきなり珟堎で、理䞍尜にも映るほどのハヌドワヌクを匷いられお来た同期たちは、今や、すっかりネガティブ思考に陥っおしたっおいお、早くもあっさりず退職しおいく者が出お来る始末。

    そんな異様な状況䞋なので、䞊昇気流に䞀人乗り続けおいる私に察しお、露骚に無愛想な態床をずる同僚も珟れお来お   

    そうなっお来るず、もうそんな奎なんか盞手にする䟡倀も無いず思えお来るし、そもそも、重芁拠点の責任者ずもなるず、仕事の量もかなり増えお来おいるので、本圓に忙しいせいもあっお、埌ろ向きな姿勢ばかりが目立぀倚くの同僚たちを、段々ず芋䞋すようになっお来た嫌な自分がいるこずも確かなような  

    

    競争瀟䌚だから、ずっおも残念だけど、こういうのっお仕方が無いのかしら 
    でも、䞀人だけ優遇されおいるので、私は競争ずは無関係   

    誰に察しおも、敵意や競争心なんお抱いたこずも無いのに、
    どうしおこうなるのよ

    かず蚀っお、ネガティブな連䞭   正確に蚀うなら、䌚瀟の䞍公平な方針のせいでネガティブ思考から抜け出せない情況に陥っおしたった同僚を盞手にしおいおも、もはやメリットは䜕も無いし、図らずもだけど、今の䞊昇気流に乗り続けおいれば、キャリアりヌマンずしおの成功は間違い無いように思えるし   

    もうこうなったら、同僚たちの県なんお私の知ったこずか
    䌚瀟から敷かれた黄金のレヌルの䞊をひたすら突っ走っおやる


    【 䞀人高埅遇は砂䞊の楌閣  呚囲ずの軋蜢 】


    この頃には、時代の最先端を走るニュヌビゞネスずいう斬新なむメヌゞの陰で、金儲け䞻矩的な䌚瀟の汚い䜓質が芋えお来぀぀もありながら、迷わず滅私奉公に培しおキャリアりヌマン道を驀進できたのは、

    やっぱりビルの存圚があったからでしょう。

    圹員秘曞ずしお若きパヌトナヌの圌に仕えおいた頃には、ビゞネスや䌚瀟関係ではもちろんのこず、プラむベヌトな甚事や趣味の領域に至るたで、ずにかく人生党般においお「ポゞティブ思考の塊」のような、自分にも人にもやや厳し過ぎるような、ビルの積極的なラむフスタむルに日々盎に觊れお、率盎に深く感銘を受けたこずも事実かしら  

    パヌトナヌずいう立堎に求められるのは、
    限り無くシビアに数字的な結果だけ。

    結果を出せなかった堎合は、即刻、クビ

    逆に蚀えば、
    結果さえ残せば法埋に觊れない限り䜕をやっおも蚱される  

    倚くの同期たちが、䌚瀟から「お客様扱い」される期間はほんの僅かで、いきなり倖回りの地べたを這うような営業スタむルで、小さな契玄を汗氎流しお必死になっお远いかけお、結局は契玄が䞊手くたずたらずに、段々ず仕事や䌚瀟に察しおネガティブな人間に倉貌しおいく姿を、本心では耇雑な心境ながらも傍芳するしかない状況だった  

    その䞀方で、ビルのようなバリバリの出䞖頭であるパヌトナヌたちが行う、䞀皮のトップビゞネスに近い仕事スタむルは、䞀芋した限りでは優雅にも思えるけど、期埅された結果が出せなかった時のシビアさは、問答無甚のクヌルな残酷物語。

    

    ビルのような圹員クラスになるず、仕事の結果を実質的に生み出すのは、䜕ず、ランチやディナヌの時間垯や䌑日などのプラむベヌトな時間ずなる。

    いわゆる、ビゞネス・ランチやビゞネス・ディナヌや、たた、䌑日返䞊で早朝からスタヌトするビゞネス・ゎルフなどず呌ばれるもので、クラむアント䌁業のアむ゜芏栌担圓圹員クラスを招いおの接埅攻勢が䞊手くいくかどうかで、圌の仕事の数字的な結果も倧半が決定しおしたう  

    それを知っおいる圹員秘曞の私は、䞊叞であるビルが、普通ならば勀務時間䞭であるはずの時間垯に、スポヌツクラブで汗を流したり個人的な所甚に費やしたりするこずも十分に理解しおあげるこずが出来たし、単なる秘曞ずしおの立堎を超えお圌をサポヌトするこずも党く苊にならなかった。

    ただ、䜕も事情を知らないブロンドか぀グラマヌな独身女性瀟員たちから芋れば、パヌトナヌずその黒髪の倖人秘曞が、業務時間䞭であるにも関わらず、公私混同的な姿勢でむチャむチャしおいるように映ったかもしれない  

    

    結婚適霢期フェロモン党開の女性スタッフたちにずっお、この䞊は有り埗ないほど憧れの的であるビル様 

    そのビル様の近くにい぀も居座る小嚘は瀟内の女性たちから総スカン

    圹員秘曞から、自分の母囜を担圓地域ずする地域営業責任者に抜擢された頃から、私のビルに察する思いは、ビゞネスマンずしお尊敬すべき䞊叞から、䞀人の男性ずしお、ずいうような方向に倉わっお来おいる。

    そしお、圌の方も、ただ具䜓的な蚀葉には出さないけども、透き通るようなブルヌの瞳を、持ち前の魅力的な笑顔で曎に茝かせながら、お互いが同じ気持をシェアしおいるこずを瀺すに十分な態床を芋せおくれおいる。

    ビルずの仲が深たれば深たるほど、呚囲の颚圓たりは益々厳しくなる   

    でも、䌚瀟に蚀われた通りに働いおいるだけなのに、
    どうしおこうなっちゃうの 

    悲しいけど、もう、
    どちらか䞀方を取るしかないわね  

    成功に䜕らかの代償は付き物だから  

    毎日の䞍条理なハヌドワヌクにも関わらず、䌚瀟からは䜕の報いも無い状態が続いおいる同僚たちず、出身地が䌚瀟の経営戊略䞊この䞊無く魅力的であるこず以倖には䜕の取柄も無い倖囜人である私は、付き合いを完党に断絶しおしたっおいる。

    たた、瀟内の倚くの独身ブロンド女性たちにずっお「䞉高・プラス・アルファ」の理想の結婚盞手ずも映るビル様を、黒髪の小嚘が独り占めにしようかずいう玍埗いかない状況なせいか、単なるゞェラシヌに加えお人皮問題たで絡んでしたった感じ   

    もう圌女たちは、私ず廊䞋で擊れ違っおもツンずすたしお挚拶すらしないず決め蟌んでいる様子。

    

    ただ、䞀぀だけ、
    ずっおもずっおも玠朎な玠朎な疑問がある   

    この私なんかよりも、ブロンドの圌女たちの方がお人圢さんのように綺麗だし、脚もスラリず長いし、胞もお尻もバヌンず倧きくお匵りがあっお、り゚ストもキュッず締たっおいおセクシヌか぀クヌルで、たさに存圚自䜓が華やかで   

    間違い無く女性ずしおの成熟床から発せられる魅力は圌女たちの方がダントツに䞊なのに   
    どうしおビルは私なんかず 

    そこが少し耇雑な心境でもあるかしら。

    颯爜ず仕事に頑匵るキャリアりヌマンには密かに憧れおはいたけど、こうも露骚に呚りを敵に回すかのような䌚瀟生掻は想像だにし埗なかったこず  

    だけど、ネガティブ思考䞞出しの同期たちず今曎付き合う䟡倀は感じないし、女のゞェラシヌ剥き出しの先茩栌に圓たるブロンド嚘たちには怖くお近寄れないし  

    その䞀方で、地元の名士である父芪のコネを䜿っお劎せずに取っお来たコンサルティング契玄であっおも、ビルや他のパヌトナヌたちは、最高の笑顔を浮かべお手攟しで喜んでくれる。

    毎回毎回、䞇歳䞉唱 ずいう感じ。

    小嚘が「故郷営業」で結果を出す床に、䌚瀟に数字的な面で貢献する床に、ビルずの将来的な関係も益々確固たるものになっおいくのを感じるの  

    もう決めたわ 

    愛するビルず䌚瀟の䞊局郚だけを芋おポゞティブにいこう
    埌ろ向きな同僚や金髪嚘のゞェラシヌなんお関係無いわ


    【 故郷営業の本栌化  摩倩楌街の栌安ミニ・オフィス物件 】


    地域営業の責任者ずしお、新芏コンサルティング契玄が順調に増え続けたせいか、い぀の間にか䌚瀟の「期埅の星」ず化しおしたった私は、䌚瀟の方針によっお、これたでに䜕床か繰り返しお来た䞀時垰囜ではなくお、本栌的に垰囜しおダマト垂堎をタヌゲットに営業拠点を構えるずいう倧圹を任されるこずになった。

    ちなみにダマト囜の銖郜圏トキオメトロ区ずは、䞖界的にもアむ゜芏栌導入が最も効果的に実斜された䟋ずしお囜内倖から芖察団の蚪問が垞に絶えない。

    囜際暙準化の「先進モデル地区」ずしお業界関係者から絶賛ず賞賛の声がやたない、たさに囜際芏栌の申し子のような高床に掗緎された未来型の庭園郜垂。

    これから遠距離恋愛が始たるこずが決定的ずなった倜、ビルず私は二人で、最埌の晩逐ではないけども、普段よりも蚀葉少なく食事をした。

    その埌、レストランの入っおいるホテルの最䞊階にあるお排萜なラりンゞバヌで、改めお色鮮やかなカクテルで二人の将来に也杯しお、綺麗な倜景を県䞋に、初めおの、本圓のキス  

    ずおも甘い、゜フトなキスだったけど、い぀もの挚拶のキスではなくお、愛情衚珟のキスだった、ず思う  

    「君なら必ず成功するよ 
    困ったこずがあったら、䜕でも盞談に乗るからね。
    この地球の䜕凊にいたっお、
    僕たちはい぀も同じ月を芋䞊げおるんだから  」

    そんな遠い昔に䜕凊かで聞いたような台詞を耳元で囁かれながら、暫く玠盎に圌の胞に顔を埋めおいる私  

    本圓は、これだけモテる完璧な男性で、瀟内のブロンド矎人の䜕人かず過去に浮名を流しおいないわけではない盞手なので「絶察に浮気しないでね 浮気なんかしたら死んじゃうから」ずストレヌトに蚀っおやりたいずころ  

    仕事のアむ゜芏栌ではないけども、ビルの䞭には既に恋愛マニュアルのような仕様が出来䞊がっおいる様子あり。手順に沿っお匕出の䞭に敎理されおいる台詞や仕草や態床をシチュ゚ヌションに合わせお遞んでいるこずは薄々ず感じないわけではない。

    でも他に頌れる仲間なんおいないし、圌の蚀葉を信じる以倖に無かったし、自分の党おを捧げお来た圌ず䌚瀟を盲目的にでも信じたかった  

    

    基本的にはダマト党囜をタヌゲットずする䌚瀟方針のため、䜏居は故郷のルキりス本島にではなくお、銖郜圏のトキオメトロ区内で単身者向けのマンションを借りるこずに。

    ただ、責任者の自宅は普通の賃貞マンションで問題は無いけど、アむ゜業界では、新興の倖資系などの堎合は尚曎に、事務所の「䜏所」は䌚瀟のステヌタスの問題ず盎結する重芁事項なので、それなりの䜓裁を敎える必芁性は極めお高い。

    そのような営業䞊の理由もあっお、拠点ずなる駐圚員事務所を䞀等地に聳え立぀高局ビル内に構え   

    ず蚀っおも、
    衚向きには、嘘にはならないけど   

    実状を語れば、普通芏暡の䌚瀟ならば「面談宀」ずか「䌑憩宀」ずか「資料宀」などに䜿われる皋床の小郚屋に過ぎない。

    オフィスフロアずしおは最䞋局の階なので芋晎らし良奜な景色なども無い。

    ず蚀うか、
    そもそも窓が無い 

    芁するに、この芋栄え聞き栄え話し栄えのする高局ビル内の「䜏所」を出来埗る限り最小限のコストで手に入れたいずいう浅たしい魂胆

    もちろん同じフロアのお隣の小郚屋には審査登録䌚瀟の駐圚員事務所を構え、ナ゚セむ本瀟の圢態に倣っお、あくたで衚向きは別䌚瀟を貫くず蚀うか、別䌚瀟を装うための「圢」には现心の泚意が芁求されるずころ。

    売䞊至䞊䞻矩の䌚瀟方針で、圓面は、我が故郷である基地の島ルキりスに本瀟や事業所を眮く䞭小䌁業矀をクラむアントに転化すべく垰郷するこずが倚くなっお来た。

    幞いなこずに、マむ・ベヌスタりンでは、ちょっずしたアむ゜芏栌ブヌムが始たっおいお、確かに䌚瀟の䞊局郚が睚んだ通り、倚くの地堎䌁業がこの斬新に映る囜際マヌクの認蚌取埗ぞ向けお匷い前向きな関心を瀺しおいた。


    【 本土ずは異なる文化圏  囜際芏栌ぞのニヌズず盲信 】


    基地の島の貧匱な財政基盀は、ダマト本土から旅行䌚瀟の倧々的な宣䌝に乗せられおやっお来る、ミヌハヌな芳光客たちの緩んだポケットから知らず知らすの間に萜ずされる芳光収入だけが「たずもな収入」ず蚀っおも過蚀ではないほどの状況  

    芳光関連以倖ずなるず、人間の衣食䜏を満たすために最䜎限必芁な産業が必然的に存圚するだけで、これず蚀った特色のある基幹ずなる産業は芋圓たらない。

    ただ、か぀おの憎き敵囜でもあるナ゚セむ軍の広倧な基地を、長幎この小さな島に抌し付けられおいる芋返りに埗られた特兞ずしお、この僻地の島には、自由貿易地域や情報特区や金融特区など、いく぀か皮類の異なる「特区」なるものが存圚しおいる。

    この囜に駐留するナ゚セむ軍の基地の内「䞃十五パヌセント」もが、この小さな島に䞍等に集䞭しおいるずいう倧胆な「建前」を掲げお、政治団䜓から日圓を貰っお抗議運動パフォヌマンスに日倜粟を出すプロ掻動家たちの努力によっお、普通の地域ならば到底有り埗ないはずの、異垞な䞍平等策ずも映る「䞀囜二制床」が実珟しおしたっおいる

    

    特区ずは、そこぞ進出する䌁業を皎制や助成金などの面で優遇するこずを法埋䞊可胜ずするもので、ダマト本土の倧手䌁業を䞭心に誘臎しお、特に若幎局を䞭心ずする新芏雇甚を創出し地域の掻性化を図るこずを最終目的ずしおいる。

    ただ、倧䌁業の䞭枢ずなる機胜が、わざわざ南の孀島たで移転しお来るようなこずはなくお、電話センタヌや事務センタヌなど組織の末端に近い単玔䜜業を倚人数の若者でこなす郚眲が、コスト削枛を目的ずしお郚分的に移転しお来る皋床かしら。それ以倖は地元の比范的小さな䌚瀟ばかり  

    ぀たり珟状では特区を䜜っおも、䞀時的な地域ぞの貢献ずいう線が粟䞀杯で、芳光に頌らない「新たな産業の創出」ずいうレベルに至るこずはなさそうな  

    芁するに、我が故郷ルキりスの島経枈は「基地の芋返り芁求型」から抜け出せる兆しすら芋えない、代わり映えのしない状況にあるずいうこず。

    もはや、本土の著名な識者たちの間では、銬鹿の䞀぀憶えみたいに基地反察運動ばかりに粟を出しお、䜕䞀぀創造的な行動を起こさないルキりス䜏民に察しお、露骚に呆れた感情を衚したり、これ以䞊の特別扱いは止めるべき ずいった厳しい意芋が䞻流になっお来おいるずいうのに  

    

    いわゆる芳光関連事業に埓事するこの島の倚くの䞭小䌁業にずっお「お客様」に盞圓するのは「ダマト本土の人ず䌁業」に他ならない。ホテル、旅通、旅行䌚瀟、運送䌚瀟、テヌマパヌクやレゞャヌランド、特産品の補造工堎や土産物店などなど  

    このような本土ずの関係で成り立っおいる䌚瀟にずっお「独特の商習慣」など、決しおあっおはならないこず 

    本土䌁業の担圓者から芋れば、南囜の閉鎖的な村瀟䌚だけでしか通甚しないような、蚳の分からない商習慣を平気で抌し付けお来る可胜性がある埗䜓の知れないような䌚瀟ずの取匕は出来る限り避けたいものだから  

    ぀たり、この僻地の島で、本土䟝存型の仕事で成り立っおいる䌚瀟にずっお「南囜タむム」ずか「南囜スタむル」などず呌ばれる、地域独特のリズムず慣習から未だに抜け出せない叀い䌁業䜓質を未だに残しおいるかのようなむメヌゞを持たれるこずは臎呜傷にもなりかねないので、䌚瀟経営䞊、絶察に、避けなくおはいけない。

    

    我が瀟は南囜の田舎䌁業的な䜓質ではありたせんよ
    ダマト本土䌁業ず同じ感芚で安心しお取匕できる䌚瀟です

    品質管理システムは囜際基準に則っお完備されおいたすよ
    その蚌拠に、我が瀟ではアむ゜芏栌の認蚌を取埗しおいたす

    我がベヌスタりンに倚い本土䟝存型の䞭小䌁業にずっお、アむ゜マヌクの認蚌取埗ほど自瀟の業務手順の透明性をアピヌル出来お、倧切なお客様である本土䌁業に察しお「安心できる取匕先」ずいうむメヌゞを怍え付けるツヌルずしお奜郜合なものは他に無い。

    我が父芪が䌚長を務める䌁業グルヌプの掻動は、建蚭業から始たっお䞍動産事業やホテル芳光関連にたで手広く拡倧傟向にある。

    本土志向の事業ず地元志向の事業が適床にミックスされおいるので、アむ゜マヌクを持っおなくおも臎呜傷にはならない。この理想的に分散された収益構造は、ひずえに父の経営センスず䞊倖れた営業努力で、小さな受泚をコツコツず積み重ねお来お埗られた信頌の結晶でしょう。

    しかしながら、栌別スケヌルの倧きな商売ずなるず、入札制の公共事業か、本土䌁業ずのゞョむントで行われる地域開発事業などに限られるため、早くからアむ゜マヌクの認蚌収埗を受けおいる有力ラむバル䌚瀟に受泚競争で負けおしたうこずもある。

    

    アむ゜マヌクの認蚌取埗を受けおいるか吊か

    䌚瀟本来の実力や技術力が問われおいるのではない  
    お金さえ出せば誰でも買える認蚌マヌク  
    それを持っおいるか吊かで勝負は決たる

    たずえ長幎培った真の実力があったずしおも  
    囜際的な認蚌マヌクが無ければ、即、負け

    

    この僻地の島に、䞖界䞭のアむ゜業界関係者が泚目するほどの爆発的なブヌムが沞き起こるには、それ盞応の地域的な䞋地があったずいうこずなのでしょう。

    ただ、無知に起因するブヌムの過熱ずは恐ろしいもので  

    今や、アむ゜マヌクの認蚌取埗に向けお事務局を蚭眮しおいるのはダマト本土䟝存型の䌚瀟だけではなくなっお来おいる。

    い぀の時代でも、䞖界のどの地域であっおも、人々が集っお来お生掻集団が圢成されればたず必芁ずされる、倧たかに蚀えば衣食䜏の䟛絊ず維持などに関わる業皮で、なおか぀地元の䜏民を長幎のお客様ずしおいるような小䌁業や䞭小商店たでが、アむ゜マヌクの認蚌取埗に向けお日倜励んでいるではありたせんか

    さらに、あろうこずか、お圹所などの公共機関たでもが早々ず認蚌取埗を受けお、窓口などに「アむ゜芏栌、合栌䞇歳」ず蚀わんばかりの倧きな垂れ幕を貌っお、その事実を広く䜏民に知らしめたいかのような玠振りを芋せ、その管蜄する地域に所圚する䞭小䌁業の経営者に向けお、アむ゜芏栌に基づく品質管理システム導入埌の劇的な業務改善の事䟋の数々を蚎え、認蚌取埗を積極的に奚励しおくれおいるではありたせんか

    

    そもそも地元䌁業や地域䜏民が営業察象の圹所や䌚瀟にはアむ゜マヌクなんお必芁無いのに   

    それを持っおいなくおも臎呜傷になるどころか、
    たいした怪我にもならないはずなのに   

    この䞍景気の折に、経費の無駄䜿いだずは思わないのかしら 

    䞀般庶民からの貎重な䞊玍金で成り立っおいるお圹所が「圢骞化の極み」ずも揶揄されるアむ゜マヌクの認蚌を取埗するなんお、皎金の無駄䜿いよ 

    お圹所仕事の圢骞化を益々増長させる芁因以倖の䜕事にもなり埗ない

    ブヌムに乗り遅れるこずぞの恐怖みたいなものかしら   

    地元民に察しお「ここの窓口業務は囜際芏栌にも適合するシステマティックな䜓制で運営されおいたすよ」ずいう近代的なむメヌゞを持たれたいずいうだけの、実益も実損も発生しないこずのために、限られた予算芏暡に照らしお「過倧な投資」を実行せざるを埗ない悪しき状況が生み出されおいる。

    

    ナ゚セむ合衆囜はアむ゜業界では「埌発組」ずなる。

    そもそも州によっお法埋その他の瀟䌚制床が異なる「合州囜」ずいう囜家の基本的な成り立ちからしお「統䞀芏栌」などずは銎染たない面も倚い。

    いろんな人皮や宗教や文化がミックスされお䜜られた「合集囜」にずっおは銎染たないず蚀うよりも、むしろ正反察の察立抂念みたいなものかもしれない   

    ぀いでに蚀うず、各皮クリスマス行事や煌びやかなデコレヌションに関しおも歎史を蟿ればナ゚セむは本家本元ではないらしい。でもクリスマスの楜しみ方を䞖界で䞀番ポゞティブに発信しおくれたのは玛れも無くこの囜の人々だず信じおいる。

    囜際暙準化芏栌などずは察極に䜍眮する抂念なのかもしれない人間瀟䌚の「倚様性」こそが、合衆囜囜家の匷さの源であり人々が発する魅力の根底に流れおいるずいう意芋も倚く聞かれる。

    実は、これず同じ考え方で、これからもずっず倧切にしおいきたい芋解を、遥か昔、未だ幌少の頃に䜕床も教わっおいたこずに気付いたのは、愚かにも、党おを倱った埌からだった  

    

    この小さな島にもたらされたブヌムの火付け圹は、各皮の産業支配を䌁む「先行組」の戊略によるものだず陰で囁かれおいるけど、私から芋れば、独自の颚俗文化を育んで来た南囜の島が抱える固有事情ずの芋事な「盞乗効果」によっお、圌らの䌁み以䞊の過熱したブヌムが生み出されたように思える  

    それにしおも、たずえ南囜の田舎の圹所ずは蚀え、囜家の機関の䞀郚であるこずには違いない。

    その囜家機関の末端の䞀端が、䞖界暙準化を目指すアむ゜芏栌を積極的に導入し地域に奚励するずいう動きは、考えようによっおは非垞に重倧な意味を持぀事実。

    仮に、将来、この䞖界暙準化の動きが党おの囜家機関に広たったずしたら  

    党おがシステマティックな庭園郜垂である今のトキオメトロ区みたくアむ゜芏栌が完璧にダマト党囜の圹所で導入されおしたったら、その暁には  

    

    ちなみに、䞖界の䌁業掻動の䞀元管理化を䌁む支配局の子飌いず目される「先行組」の圢成ず関係が深いアむ゜芏栌発祥のルヌツを蟿れば、䜕ず、あのハむゞずペヌタヌの囜に行き着くずは

    あの有名な「アルプスの少女ハむゞ」の舞台である、雄倧か぀壮倧な自然山脈の麓に䜍眮する氞䞖䞭立囜などず呌ばれる小さな囜が本家本元なのだそう

    矎味しいチヌズや可愛らしいチョコレヌトなどの牧歌的むメヌゞを前面に抌し出しおおいお、その裏では、地球党土をマニュアル化せんずする統䞀芏栌の倧元締めだずは   

    䞖の䞭っお、恐ろしい  


    【 玠人ビゞネスの萜ずし穎  悪党たちの埮笑み包囲網 】


    埌発組ながら新興勢力ずしお業界関係者の泚目を集める、海の向こうの䌚瀟䞊局郚ず䞊叞でもあり恋人でもあるビルの期埅を、華奢な双肩に背負っおコンサルティング契玄を受泚すべく、頻繁にマむ・ベヌスタりンを蚪れるようになった今日この頃。

    ず蚀っおも、実態は、地元の有力者でもある父芪のコネを䜿っお楜々ず契玄をたずめるこずが出来るので、䜕の努力も必芁無い䌚瀟の経費を䜿っおの楜しい里垰り、かな。

    数字が党おの䌁業䜓質ずは意倖ず倧らかに銬鹿げたもの  

    党囜タヌゲットを基本方針ずしお、䞀囜の銖郜圏の䞀等地に聳え立぀名門財閥系の高局ビルの䞭に䞀応ながらも駐圚員事務所を構えおいるにも関わらず、売䞊の倧半がその囜の南端に浮ぶ僻地の島の䞭小䌁業矀に支えられおいるずは  

    この異垞な偏りを知っおいながらも問題芖されないどころか、新芏のクラむアントが眲名捺印したコンサルティングず審査登録の二通の契玄曞をセットで本瀟ぞ送る床に、倧の男たちが恥かし気も無く倧喜びする様子が䌝わっお来るんだから  

    あくたで衚向きは「別䌚瀟」ずいう建前を貫き通しながらも、コンサルティングず審査登録ずいう別々の契玄を「同時に」たずめるこず。ここがビゞネスの秘蚣

    未熟者の私は、近い将来、倧きな萜ずし穎が口を開けお埅っおいるこずなど予知するこずすら出来ず、銬鹿が付くほど玠盎に、䌚瀟䞊局郚やビルの話を信じ蟌んでいた。

    なんず この愚かな小嚘は、資栌芁件を満たす審査員がいないこずも知らずに、倚くの地堎䌁業からコンサルティグず審査登録の契玄をセットで受泚しおいた  

    

    コンサルタントは業務経隓など特に資栌芁件は無い。
    審査員は審査察象業務の経隓幎数に必須の資栌芁件あり

    ぀たり、コンサルタントはそれらしく振舞える人であれば誰でも務たるけど、審査員はたずえそれらしく振舞える人であっおも資栌芁件を満たさない限りは務たらない  

    コンサルタントず審査員は誰でも無条件に兌務が可胜だずばかり思っおいた私は勉匷䞍足の倧銬鹿者

    加えお、同業他瀟ずの亀流など有り埗ない境遇なので「䌚瀟の倖」からの情報が皆無だった 

    䌚瀟にずっお郜合の悪いこずを、䌚瀟が奜んで埓業員に教えるこずなどありえない。
    ずいう単玔な理屈に気付くのが、あたりにも遅過ぎた  

    思い返せば、事ある毎に「君はコンサルティング䌚瀟の人間なんだから、審査のこずはそんなに勉匷しなくおもいいんだよ」ず必芁以䞊に諭されるかのごずく蚀われ続けお来たような気がしないでもないけど   今さら   

    もう埌の祭りね  

    

    たずえ同業他瀟ずの亀流の堎が無くおも、図曞通や曞店の専門曞コヌナヌなどに通う習慣があれば未然に防げたかもしれないこずだけど、忙しさずあらゆるストレスずの戊いの日々で、そのような向孊心が芜生えるような状況では有り埗なかった  

    本圓に、空恐ろしいこずに、この小嚘のアむ゜芏栌に関する業務知識は「䌚瀟から教えられたこず」だけが党おだった  

    兌務が可胜ずなるのは、審査員ずしおの資栌芁件を満たしおいる堎合のこず   

    人材掟遣䌚瀟を䜿っお綱枡り的に集めお来た経隓䞍足の「倖泚・即垭」コンサルタント劂きに、審査員の兌務など党くもっお無理な盞談だった。

    そもそもアむ゜芏栌ビゞネス自䜓が新皮の人材掟遣業みたいなものなのに   
    適切なコンサルタントか審査員を速やかに掟遣するこずが至䞊呜題なのに  

    人材掟遣業者が人材掟遣業者を通じおクラむアント䌁業に掟遣する資栌が無い人材を知らず知らずの内に雇っおいた ずは愚の骚頂も甚だしい情け無い有り様ね。

    その衝撃の事実を知らされるたでは、家族ず過ごしたり、友人たちず久し振りに䌚ったりしながら、マむ・ベヌスタりンを離れお海倖で過ごした「空癜の時間」をゆっくりず埋めおいくかのような、心䌑たる楜しい里垰りのひず時でもあったかしら。



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