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【マキタ AS180DZ】洗車の水飛ばしを効率化。エンジニアが「腕の疲れない」縦向きフラットノズルを自作してみた

    洗車後の拭き上げ作業。少しでも手間を減らそうと、マキタの18Vエアダスター(AS180DZ)を導入している方も多いのではないでしょうか。

    十分な風量で水を飛ばしてくれる便利なツールですが、実際に使ってみると「ここがもう少し使いやすければ…」と感じる部分がありました。

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    エアダスター

    きっかけは、YouTubeの洗車動画でした。 マキタの「ブロワ」に3Dプリンタで作った平たいノズル(フラットノズル)を取り付けて、車のボディの水を吹き飛ばしているのを見かけたんです。

    それを見て、「手持ちのエアダスター(AS180D)でも同じようなノズルを作れば、より軽く取り回しの良い洗車ツールになるのではないか?」と考えました。

    フラットノズル自体はすでに多く存在しますが、機械設計エンジニアの視点で見ると、「強度」や「作業時の腕の動かし方」の面で、自分の環境に合わせたものを作りたくなりました。

    そこで、自分の洗車環境に合わせて「折れにくさ」と「腕の負担軽減」を意識した専用ノズルをCADで設計し、3Dプリンターで出力するまでの試行錯誤の過程をご紹介します。

    悩み:純正ノズルは「点」でしか風が出ない

    マキタの純正ノズルは基本的に「丸型」です。 細かい隙間の水を飛ばすのには向いていますが、ミニバンやハイトワゴンといった「広い面」の水を切ろうとすると、風がピンポイントすぎて効率が良くありません。
    飛ばしたい水滴があちこちに飛んでいってしまいます。

    「広い面を、一気に吹き飛ばせる平型(フラット)ノズルが欲しい」 これが今回の製作のスタートでした。

    試行錯誤:風の均一化と「強度」の確保

    CADで設計し、3Dプリンターで出力する。簡単に聞こえますが、実用レベルに持っていくまでには2つの課題がありました。

    1. 風が均等に広がらない
    最初は内部に「仕切り(フィン)」を入れて風を広げようとしたのですが、それだと風が出ない「切れ目」ができてしまい、綺麗に水が切れませんでした。 何度か内部形状の試行錯誤を重ね、最終的にフィンが無くても均一に風が広がる形状を見極めました。

    2. 接続部の強度不足(折れ)問題
    当初はマキタ純正ノズルと同じように、ワンタッチではまる「スナップフィット構造」で試作しました。しかし、3Dプリント品特有の「積層方向の弱さ」が原因で、たわむ部分が折れてしまったのです。

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    純正を参考にした接続部(失敗)

    ここで、設計者として「着脱のしやすさ」よりも「強度」を優先することにしました。スナップフィットのたわむ構造を無くし、少し取り付けの手間はかかりますが、実作業で気兼ねなく使える強度を確保した設計に変更しました。

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    改善版

    取り付け方法は若干手間が増えますが、長く使えることを優先しました。

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    取り付け方法
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    取り付け方法

    気づき:「腕が疲れない」縦向きノズル

    フラットノズルが完成し、車のドア(垂直の面)の水を飛ばしてみた時のこと。 ノズルの吹き出し口を「横向き(ー)」にして上から下へ水を切ろうとすると、重いエアダスターを持った腕を「縦(上下)」に動かす必要があり、想像以上に腕が疲れることに気づきました。

    そこで、ノズルの先端を90度回転させた「縦向き(|)」のフラットノズルを新たに設計しました。

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    縦向き

    実際に使ってみると、車の窓拭きやワイパーのように、腕を「横(左右)」に振るだけで水切りが可能になり、洗車時の腕の負担が大きく軽減されました。作業の動きに合わせて道具の形を最適化できるのは、自作ならではのメリットです。

    洗車以外でも活躍する「広い面の水飛ばし」

    このフラットノズル、実は洗車以外でも「広い面積の水飛ばし」が必要な場面で重宝します。

    例えば、キャンプでのテントの撤収です。朝露や雨で濡れたテントをそのまま畳むとカビの原因になりますが、このノズルなら生地を傷めずに広範囲の水分を素早く吹き飛ばせます。

    また、ビニールプールの片付けにも便利です。複雑なシワに入り込んだ水や、底面全体の水切りも短時間で終わるため、面倒な片付けの負担が大きく減ります。

    洗車に限らず、日常やアウトドアでの「面倒な拭き上げ作業」全般を効率化してくれるアイテムになりました。

    おまけ:ピンポイントノズルの意外な使い道

    広い面用のフラットノズルとは別に、先端が細い「ピンポイントノズル」も作成しました。

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    雑

    当初はキーボードや3Dプリンターのレール溝の掃除用にと作ったのですが、先端にストローをテープで貼り付けることで、子供の誕生日の飾り付けに使う「バルーンの空気入れ」として役立っています。想定外の使い道が見つかるのも、モノづくりの面白いところです。

    さいごに

    自分の体の動きや用途に合わせて道具を少し工夫するだけで、日常の作業ストレスは減らすことができます。

    「ワイパーのような動きで洗車してみたい」「強度の高いノズルが欲しい」というマキタユーザーの方向けに、この自作ノズルをメルカリで出品しています。ご興味のある方は、ぜひ覗いてみてください。

    (※私が使用しているマキタのエアダスター本体はこちらです👇)

    👇あわせて読みたい 他にも、日々の生活の「ちょっとした不便」を3Dプリンターで解決しています。

    市販品では手が届かない箇所を、機械設計エンジニアの視点で「専用パーツ」として自作した実用アイテムを以下の記事でまとめています。デスク周りやご家庭の収納の参考に、ぜひ覗いてみてください。

    Amazonのアソシエイトとして、かつのすけ は適格販売により収入を得ています。

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    機械設計者 × ガジェット好き。 3Dプリンタで“日常の不便をちょっと便利に”しています。 デスク周り・設計者視点のガジェットレビューを中心に更新中。 作品はメルカリで販売中: https://jp.mercari.com/user/profile/590967891

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