
4歳の娘に「電池管理システム」を破壊されたエンジニアが、充電池ステーションを自作して完全勝利した話
前回の記事で、3Dプリンターを使って「使い終わった単三電池をロット(塊)で管理するストッカー」を作ったお話をしました。 「これで我が家の電池管理は完璧だ」と悦に浸っていたのですが……先日、思わぬところからシステムが崩壊しました。

4歳の下の子が、ストッカーの空いている隙間に、電池をきれいに詰め直して(並べ替えて)くれたのです。

親としては「やられたー!」と天を仰ぎましたが、彼女にとっては「空いている穴をきれいに埋める」という純粋な善意と知育遊びです。怒るわけにもいきません。 結局、以前購入した「デジタルテスター」を引っ張り出し、1本ずつ電圧を測って大体同じ数値のものを揃えるという、面倒な復旧作業でなんとかロットを再構築しました。
しかし、この事件と、そもそもストッカーに入りきらないほど空き電池が溜まってきた現実を前に、私は一つの決断を下しました。
「もう、使い捨て電池の管理はやめよう。充電池(エネループ)の運用システムを構築する時が来た」
構築した「エネループ無限ループ」システム
我が家のラジコンは、一度に「6本」の単三電池を消費します。 そこで、単三エネループを12本と、8本同時充電できる充電器を新たに導入しました。
あえて「エネループ プロ」を選んだ理由
今回、スタンダードモデルではなく、あえて大容量の「エネループ プロ(黒)」を選定しました。これには明確な理由があります。
高電流デバイスへの対応: ラジコンのモーターは起動時や加速時に瞬間的に大きな電流(ハイパワー)を必要とします。プロモデルはスタンダードよりも高出力な特性を持っており、パワー不足を感じさせません。
稼働時間の最大化: スタンダード(1900mAh)に対し、プロモデルは約2500mAhと約25%以上も大容量です。一度の充電で少しでも長く遊ばせてあげたい、という親心と効率化の観点からこちらを選びました。
充電回数(寿命)はスタンダードに劣りますが、週末のラジコン運用に特化するなら、この「パワーと持続力」のメリットの方が圧倒的に大きいと判断しました。
そして、ただ充電器を買うだけでなく、3Dプリンターを活用して「絶対に迷わない、散らからない充電ステーション」を棚に構築しました。
1. 充電器の「棚マウント」化
充電器が机の上で場所を取ったり、ケーブルが邪魔になったりするのを防ぐため、3Dプリンターで専用の固定用ブラケット(部品)を作成。棚にネジ止めし、充電器を完全に壁面固定しました。これで片手でガシャガシャと電池の抜き差しができます。
2. 「未充電」と「充電済」の左右分離ステーション
充電池運用で一番やってはいけないのが「充電済みのものと、使い終わったものが混ざる」ことです。 そこで、充電器を挟んで、左側に「未充電の電池置き場」、右側に「充電済みの電池置き場」を3Dプリンターで作成し、配置しました。

【左】使用済みステーション: ラジコンから抜いた電池はとりあえずここへ。
【中央】充電ステーション: 8本用充電器(固定済み)。
【右】出撃待ちステーション: 充電が終わった電池をストック。
究極にストレスフリーな運用サイクル
この設備投資とDIYにより、我が家のラジコン運用は以下のループで回るようになりました。
右側の「充電済み」から6本を取り出し、ラジコンで遊ぶ。
その間、残りの6本は右側でスタンバイ、または充電器の中。
遊び終わったら、ラジコンから抜いた6本を左の「未充電置き場」へ(または直接充電器へセット)。
すぐに右側から充電済みの6本をラジコンにセットして、遊びを再開!
この「6本稼働・6本待機」のサイクルが、今のところいい感じに回っています。電池を買いに行く手間も、捨てる手間も、そして「これはまだ使えるのか?」と悩む時間もゼロになりました。
エンジニアからのワンポイント注意(唯一の欠点)
完璧に思えるこのシステムですが、実際に運用してみて1つだけ難点(気づき)がありました。
それは、「エネループは通常のアルカリ乾電池よりも、外形がわずかにデカい(太い)」ということです。 ラジコンの電池ボックスに6本を押し込む際、アルカリ電池の時よりも明らかに硬く、ギチギチになります。充電池(ニッケル水素電池)は構造上、アルカリ電池より少し太めに作られていることが多いので、おもちゃによってはお子さんの力だと抜き差しに少し苦労するかもしれません。
まとめ:システムは「例外」によって進化する
子供の「お片付け」という予期せぬ例外処理(エラー)によって崩壊した旧システムでしたが、結果として、より強固で効率的な「充電ステーション」へと進化を遂げました。
不便や失敗を、物理的なDIYでハックしていく。 これからも、この充電ループで子供たちと全力でラジコンを楽しんでいきたいと思います!
▼ これまで作ってきた「名もなき不便」を解決するアイテムたち
今回の電池ステーション以外にも、3Dプリンターを活用して「デスク周り」や「家庭」のちょっとした不便を物理的に解決するアイテムを多数設計しています。
他のDIYハックやアイデアも以下のまとめ記事で紹介していますので、モノづくりや効率化が好きな方はぜひ覗いてみてください!
【あわせて読みたい】
※一部のアイテムは、同じ悩みを持つ方向けにメルカリでもおすそ分け出品しています。記事内から飛べますので、よろしければご覧ください。
今回の制作で使用したツール・アイテム
3Dプリンター:
導入した充電池:
・導入した充電器:
※本記事は執筆および設計の効率化のため、AIツール(Gemini / Claude)をアシスタントとして活用して構成・推敲を行っています。
3Dプリンタで製作したものはメルカリで販売もしています。
ご興味のあるかたは、こちらからご覧ください。
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