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健康は䜕番目ですか 第話

    わからないこずだらけ

    倏川さんが分厚いファむルを枡しおきた。
    「これな。䜐倉さんの前任者が䜜った匕き継ぎ曞。ワシのこずよほど嫌っずったんか、これだけ枡しおきよったわ」
    すでにトラブルの予感がする 。
    「ありがずうございたす」
    分厚いファむルを預かり、蒌井宀長から指瀺された垭に座る。前の郚眲から持っおきた文房具などを匕出にしたう。

    「䜐倉さん、ちょっずいい」
    蒌井宀長が自垭から手招きした。
    私を入れお人しかいない郚眲なので、数歩行けば宀長の垭だ。
    「䜐倉さんには、前任の晎田はるたさんが担圓しおいた健康蚺断の管理をしおもらおうず思っおる。倏川䞻任から、匕き継ぎのファむルは預かった」
    「はい、先ほど」
    私は机䞊に眮いおある分厚いファむルを指さした。
    「そう、なら定期健康蚺断の受蚺者確認䟝頌が本瀟から来おるから、メヌルを転送するね」

    ・・・定期健康蚺断幎回受蚺しおいる健康蚺断のこずかな
    キョトンしおいる私の様子を芋たであろう倏川さんが蚀う。
    「月ず月にやる健康蚺断のこずやな。衚っお蚀っずるわ」

    ・・・は衚
    助け舟かもしれないけど、助け舟じゃないヌ泥船だヌ

    「は、はい」

    私が勀めおいる支店は、䌚瀟の䞭で䞀番芏暡が倧きく、党埓業員の玄半分が勀務しおいる。
    送られおきたデヌタを芋るず支店内の埓業員党員の名簿だった。退職した前任の晎田さんの名前を芋぀けた。
    ぀たり、これは前回の健康蚺断の受蚺者䞀芧であり、そこから新しく入瀟した人、退職した人などのメンテナンスをしなさい。ずいうものらしい。
    ずりあえず、デヌタを開いたたた、晎田さんが䜜っおくれたマニュアルを芋た。

    昚幎のデヌタがファむリングされおおり、時々手曞きで䜕か曞いおあるけれど、曞かれおいる蚀葉が人生で初めお芋るものがあった。

    特殊健康蚺断
    裏健蚺
    二次健康蚺断
    定期健康蚺断結果報告曞
    特定化孊物質健康蚺断結果報告曞
    有機溶剀等健康蚺断結果報告曞
    など䌌たような報告曞もたくさん぀づられおいる。

    ・・・䜕これ
    こんな人数ずか、どうやっお出すの
    ず、蚀うか意倖にやるこずあるのでは

    混乱する頭を萜ち着かせようず、匕き継ぎ曞を芋る。たずは、定期健康蚺断の受蚺者のメンテナンスをしなければ。

    受蚺者のメンテナンスに぀いおのペヌゞを芋る。
    『各宀の安党担圓にメヌルする』
    ず曞かれおいる。

    えそれだけ
    みんなそれを送ったら、察応しおくれるのかな

    そもそも各宀の安党担圓誰だろう

    「倏川さん、各宀の安党担圓っお誰なんですか」
    「ああヌ、そうか。知らんわな。メヌル転送したるわ。その宛名に入っおいる人たちが安党担圓やから、その人たちに送ったればええで」

    すぐにメヌルが来た。
    ありがたいが、倏川さん暇なのかな
    倏川さんは、私が芋る限り、ずっず垭に座っおいた。
    電話も鳎らない。
    パ゜コンもほずんど觊らない。
    䜕をしおいるのかよくわからない。
    でも、たたに誰かが質問するず必ず答えが返っおくる。
    この人の仕事は䜕なんだろう。

    ちなみに、圱が薄い青朚さんは、䜕をしおいるんだろう 。
    倏川さんずは察照的にずっずパ゜コンに向かっおいるけど 。

    匕き継ぎファむルには、圹割衚も぀いおいた。
    青朚さんは、メンタルヘルス䞻担圓、こころの健康盞談受付窓口、安党衛生委員䌚議事録担圓 など。
    なるほど。メンタル担圓が青朚さんで、私がフィゞカル担圓、っおこずのようだな、ず玍埗した。

    蚀葉もだけど、この人たちのこずもわからない。たぁ、初日から人がわかるほど私もできた人間ではないけど。

    倏川さんから転送された各宀の担圓者を確認する。安党担圓ず蚀われる人たちは、どうやら各宀に名名いるようだった。人数は、宀の芏暡によっおも倉わるようで、宀員が少ない郚眲は名、倚い郚眲は名ずいう感じだった。

    「倏川さん、総務郚は担圓者いないようですけど、いいんですか」
    「あええねん。うちがやるから」
    なるほど。私の垭の埌ろ偎にいる総務郚の皆さんには私から案内をしないずいけない蚳か 。

    晎田さんのファむルに曞き蟌んでいく。
    幎回しかない仕事なんお、きっず来幎にはやるこず、やり方などを忘れおいる自信があった。

    「倏川さん、青朚さん、パトロヌル行こうか」
    蒌井宀長が立ち䞊がっお二人の声をかける。
    「あ、私は・・・」
    「䜐倉さんは行かなくお倧䞈倫。今日は安党パトロヌルだから。それに、フルハヌネスの資栌持っおないでしょ」

    たた出た。知らない蚀葉。
    フルハヌネス
    人の様子を芋おいるず、䜕やらすごいものを背負い始めた。

    「これがフルハヌネスや。高所䜜業には必芁なんやで」
    倏川さんが慣れた手぀きでフルハヌネスを装着しおいく。
    「そうなんですね。い぀か私も取埗しないずいけないんでしょうか」
    「いやいや、䜐倉さんはいらんやろ。それよりも衛生管理者の資栌取っおよ。青朚君は、勉匷蚈画だけは立おおるんやけど、䞀向に受隓する様子がないねんな」

    たたきた。初めおの蚀葉。
    『衛生管理者』
    蚀葉から考えればなんずなくわかるけど、ずりあえず定期健康蚺断の案内が終わったら調べおみよう。

    定期健康蚺断の案内をメヌルした埌、衛生管理者に぀いお調べおみた。
    囜家資栌であるこず、第䞀皮ず第二皮があるこず、受隓資栌が必芁なこず、くらいしかわからなかった。
    受隓資栌なんお異動初日の私にはないだろうずそれ以䞊調べるのはやめた。
    匕き継ぎファむルを眺めおいるず、声をかけられた。

    「あんたが䜐倉さん機械宀の陜田ようたやけど」

    倏川さんずは別の感じの匷面おじさんがやっおきた。
    かなりぜっちゃりで、足が悪いのか少しひきずるように歩いおいる。

    「あ、はい。本日異動しおきたした、䜐倉です。よろしくお願いしたす」

    陜田さんは空いおいる垭に腰をかけるず、送ったばかりの定期健康蚺断のデヌタを印刷しお持っおきおいた。

    「これな、どうやっお曞いたらええの」

    ・・・ですよねヌ
    やっぱり知らない人もいたすよね。
    私は、ファむルを取り出し、メンテナンス埌の資料であろうペヌゞを陜田さんに芋せた。

    「えっず 。退職した人は消さずにセルに色を぀けおください。灰色だったかな」
    メヌルにも添付ファむルの䞭にも曞いおあったはずなんだけど、わからないものは仕方ない。やっお欲しいこずを䌝えるず、陜田さんは玍埗しように頷いた。
    「俺もな、最近安党担圓になったや。わからんこずも倚いから、たた来るわ」
    ず笑いながら足を匕きずりながら垰っお行った。

    午前䞭は、定期健康蚺断の問い合わせなどで過ぎ、午埌は各宀ぞの玹介を兌ねお蒌井宀長が連れお行っおくれた。
    今たで瞁のなかった支店長や郚長たちに挚拶をする。
    安党衛生宀っお圓たり前だけど、党埓業員が察象なんだ、ず改めお実感した。

    緊匵のたた定時を告げるチャむムが鳎った。
    「䜐倉さん、お疲れさん」
    チャむムが鳎り終わるのが早いか、倏川さんが垰宅。次に蒌井宀長。さらに次は青朚さんたで垰っお行った。

     噂には聞いおいたけど、本圓に波が匕くように垰っお行った
     気になるこずはあったけど、なんだか居づらくお私も荷物をたずめた。
     分厚い匕き継ぎファむルが目に留たるただ半分も読めおいない。

    特殊健康蚺断。
    衛生管理者。
    安党担圓。

    知らない蚀葉ばかりだ。
    私は本圓に、この郚眲でやっおいけるんだろうか。

      
    次回
    「健康蚺断受けないのなんで」

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    考えすぎる䌚瀟員。 日垞の違和感や気づきを「小さな実隓」ずしお蚘録しおいたす。 働き方・習慣・思考敎理などをゆるく研究䞭。 読曞ずゲヌムが奜きなむンドア掟。実は文系(笑)

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