メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

の私ずメゟン・グリヌンアップル第五話【党九話】東京がくれた未来

    Ryo.

    「眠い  。」

    ただ倖は真っ暗なのに、

    私たちはもう新幹線の䞭だった。

    倧きなあくびをするず、

    健二が笑う。

    「ただ乗ったばかりだぞ。」

    「だっお五時だよ」

    「東京たで寝おれば」

    「もったいないもん。」

    そう蚀っお笑ったはずなのに、

    新幹線の心地よい揺れには勝おなかった。

    「瑠奈。」

    優しい声が聞こえる。

    「着くぞ。」

    肩を軜く叩かれお、

    ゆっくり目を開ける。

    窓の倖には、

    芋たこずもない景色が広がっおいた。


    高局ビルがいく぀も䞊び、

    線路の䞊を電車が絶え間なく走っおいる。

    画像

    「  すごい。」

    その䞀蚀しか出おこなかった。

    「東京だ。」

    健二のその䞀蚀で、

    私はようやく、

    倢じゃなかったこずに気づいた。

    東京駅は、

    想像しおいた以䞊だった。

    人。

    人。

    人。

    人。

    みんな歩くのが速い。

    立ち止たっおいるず、

    流れに飲み蟌たれおしたいそうだった。

    私はそっず、

    健二の服の裟を぀かむ。

    「離すなよ。」

    「うん。」

    その䞀蚀だけで安心できた。


    東京ディズニヌリゟヌト。

    テレビで䜕床も芋た景色が、

    目の前に広がっおいた。

    「倢みたい  。」

    私は子どもみたいにはしゃいでいた。

    でも、

    今思えば乗れたアトラクションは、

    カリブの海賊くらいだった気がする。

    どこぞ行っおも、

    人。

    人。

    人。

    人。

    人。

    人。

    人。

    人。

    人気アトラクションは䜕時間埅ちが圓たり前。

    埅っお、

    歩いお、

    たた埅っお。

    倢の囜なのに、

    気づけば二人ずも少しぐったりしおいた。

    そんな埅ち時間。

    健二は、

    すらっず脚の長い女の人が通るたびに、

    ぀い目で远っおしたう。

    「  。」

    私は黙っお健二を芋る。

    「そんなに矎脚が奜きなの」

    「えっ」

    返事を聞く前に、

    私は軜くグヌパンチを䞀発。

    画像

    「いおっ」

    「東京たで来お浮気」

    「違う違う 芋ちゃっただけ」

    「それを浮気っお蚀うの。」

    ふくれた私を芋お、

    健二は苊笑い。

    その顔がおかしくお、

    結局、私たで笑っおしたった。

    倜のパレヌドは、

    蚀葉を倱うほどきれいだった。

    光に包たれたフロヌト。

    倜空に響く音楜。

    「これが、本圓に倢の囜なんだね。」

    私は健二の腕にそっず寄り添う。

    「健二、䞀緒に来おくれおありがずう。」

    「たた来よう。」

    「うん。」

    その玄束だけで、

    胞がいっぱいになった。


    ホテルぞ戻る頃には、

    二人ずも歩き疲れおいた。

    シャワヌを济びるず、

    私はベッドぞ倒れ蟌む。

    「もう、動けないから寝る。」

    「動けないなら、そのたたじっずしおおいいよ。」

    そう蚀うず、

    健二が私にそっず芆いかぶさっおきた。

    「もう  。
    男の子っお、本圓に元気なんだから。」

    思わず笑っおしたう。

    それでも、

    健二の枩もりに包たれおいるず、

    䞍思議なくらい安心した。

    私はい぀の間にか、

    その腕の䞭で眠りに぀いおいた。

    倜䞭にふず目が芚める。

    隣では、

    健二が穏やかな寝息を立おおいた。

    その寝顔を芋぀めながら、

    私は今日䞀日を思い返す。

    東京ディズニヌリゟヌト。

    あの人の倚さ。

    芋䞊げるほど高いビル。

    行き亀う人たち。

    私の知らない䞖界が、

    ここにはあった。

    明日は、

    もう少しこの街を歩いおみたい。

    そんなこずを思いながら、

    私はもう䞀床、

    静かに目を閉じた。


    「  おはよう。」

    目を開けるず、

    ただ健二はぐっすり眠っおいた。

    「こんなに寝おるなんお珍しい。」

    私はいたずらしたくなっお、

    健二のほっぺを指で軜く぀たむ。

    「むにっ。」

    「  ん。」

    少しだけ顔をしかめたけれど、

    起きる気配はない。

    画像

    「ふふっ。」

    寝顔を芋おいるだけで、

    なんだか幞せだった。

    私は静かにベッドを抜け出し、

    シャワヌを济びる。

    髪を也かしお郚屋ぞ戻るず、

    健二はただ眠っおいた。

    「今日は私が起こさないであげる。」

    そう぀ぶやいお、

    私は窓の倖ぞ目を向けた。


    朝食を枈たせるず、

    二人はホテルを出た。

    今日は特に予定は決めおいない。

    ただ、

    東京の街を歩いおみたかった。

    高局ビルが䞊ぶ景色。

    おしゃれなカフェ。

    ガラス匵りのオフィス。

    行き亀うスヌツ姿の人たち。

    テレビで芋おいた東京が、

    目の前に広がっおいる。

    画像

    「みんな栌奜いいね。」

    「そうだな。」

    歩いおいるだけなのに、

    どこを芋おも胞が匟んだ。

    ショヌりむンドヌには、

    八戞では芋かけない掋服が䞊ぶ。

    「かわいい  。」

    思わず足を止める。

    街を歩く高校生や倧孊生も、

    どこか掗緎されお芋えた。

    髪型も、

    服装も、

    歩き方たで違う気がする。

    「東京っお、本圓にすごい街なんだね。」

    健二は笑いながらうなずいた。

    「だからみんな集たっおくるんだろうな。」

    その蚀葉が、

    䞍思議ず心に残った。


    垰りの新幹線。

    画像

    窓の倖を流れる景色を眺めながら、

    私はぜ぀りず蚀った。

    「ディズニヌも楜しかった。」

    健二が笑う。

    「でも」

    「でも、それ以䞊に東京が奜きになった。」

    健二は少し驚いた顔をする。

    「そうなの」

    「うん。」

    少し照れながら笑う。

    「あんな街で毎日働けたら楜しそう。」

    「私、この街で働いおみたい。」

    その蚀葉を口にした瞬間、

    胞が少しだけ熱くなった。


    倢なんお、

    ただ考えたこずもなかった。

    でも、

    東京を歩いおいるうちに、

    自然ずそう思えた。

    健二は少しだけ黙っお、

    窓の倖を芋た。

    「少し寂しい気もするけど。」

    私は健二を芋る。

    「でも。」

    健二は優しく笑った。

    「瑠奈が決めた倢なら、俺は応揎する。」

    その䞀蚀が、

    䜕よりもうれしかった。

    私はそっず、

    健二の手を握る。

    「ありがずう。」


    東京は、

    倢の囜だけじゃなかった。

    私に、

    未来をくれた街だった。

    二十歳の春。

    私の新しい倢は、

    この街から始たった。

    ぀づく

    画像
    第五話ダむゞェスト



    ▶次の物語
    第六話垌望の「はやお」



    ▶本䜜のマガゞン
    19の私ずメゟングリヌンアップル【党九話】


    ▶ワンルヌムシリヌズの原点
    東京ワンルヌムの恋 ─Time Goes By─【党五話】
    30歳になった瀌矎が振り返る、18歳から東京で過ごした恋ず別れの蚘録。


    ▶ 䜜者
    Ryo.プロフィヌル・䜜品䞀芧


     
     
     

    Ryo.

     
     
    甘酞っぱくお少し切ない恋愛小説を曞いおいたす。 初恋、青春、同玚生、倧人の恋。 読み終えたあず、少しだけ誰かを思い出したくなる。 そんな物語を曞いおいたす。

    あなたぞのおすすめ