
現実は、すべて自分の選択の結果である
日々の生活は、選択の積み重ねによって形づくられている。
けれど、その「選択」が本当に自分の心に沿ったものかどうかを、立ち止まって考える機会は意外と少ない。
気づけば「まあ、この程度でいいか」と妥協し、本当は望んでいない現実を選び続けている。
その結果、違和感を抱えたまま生きている人も少なくないのではないだろうか。
私もまた、そうした妥協と勘違いの中でキャリアを選び、日々を過ごしていた。
今日は、そのことに気づいた話を書きたい。
事の発端
約1年半前、私は転職をした。
そのときの転職軸は、とてもシンプルだった。
淡々とこなせる業務ができること。
どうせやりたくない仕事だし、せめて感情を消して、淡々とこなせるほうがいい。
それなりの企業で、それなりの給料をもらえたらいい。
そう考えて就職した先は、そこそこ人に知られた会社で、環境も人間関係も悪くなかった。
ただひとつ、想定していなかった問題があった。
自分で選んだはずの「淡々とできる仕事」が、まるで静かに首を絞めるように、心をすり減らしていった。

静かに首を絞める毎日
業務は単調で、評価もそれなり。
裁量もあり、表面的には不満はなかった。
けれど、心が一切動かなかった。
やりがいもなければ、「もっとこうしたい」という意欲も湧かない。失敗しても評価されても、感情が動かない。
さらに、面接で建前として口にした「将来は管理職を目指したい」という言葉を、上司はしっかり覚えていた。
育てようとしてくれる、ありがたい上司に出会ったにもかかわらず、気づけば毎日「だるい」「興味がない」の連続になっていた。
そんな日々の中で、「このままではいけない」と、強く感じた出来事が起きた。
ハッとした出来事
私は人事課に所属していたのだが、ある日、従業員の死亡退職が発生した。
その知らせを受けた瞬間、私の頭に浮かんだ最初の言葉は、
また面倒な手続きが増える
だった。
人事として、従業員の「死」に直面しながら、業務負担しか頭に浮かばなかった。そんな自分に唖然とした。
「私は一体、何のために働いているのだろう」
「このままだといけない」
単なる違和感ではなく、危機感を感じた。

現実は、すべて自分の選択の結果だった
では、そもそもなぜ、こんなことになってしまったのか。
最初は、会社や業務のせいにした。
「会社の構造がおかしい」
「意味のない業務をやらされている」
すべて他責だった。
けれど、あるとき、こう気づいた。
今の現実は、すべて自分の選択の結果だった。
この会社に転職したこと。
淡々とできる業務を選んだこと。
管理職を目指したいと言ったこと。
すべて、自分が選んだことだった。
私は「望んだ通りの日々」を送っていた。
それなのに苦しかったのは、
本当は妥協だったものを、「これが自分の望みだ」と勘違いしていたから。
人は、自分の望みを誤解すると、その小さな歪みを少しずつ積み重ねていく。やがてそれは、大きな苦しみとして表面化する。
「淡々とした業務こそが望み」と思い込み、その歪みを深めていた。
これは、以前書いた記事にも通じている。
歪んだ選択を矯正していく
嫌な現実も、実は自分が作っていた。
ということは、言い換えれば、いい現実も自分で作れるということでもある。
それに気づいてから、次のテーマは「勘違いした望みによって作り出した現在を、どう矯正していくか」になった。
「この現実は違う」と気づいたからといって、すぐに会社を辞めることはしなかった。生活もあるし、準備も必要だったから。
ただ、一つ大きく変わったことがある。
それは、「自分の選択次第で、現実はいくらでも変えられる」と認識したこと。
これまで、つまらない日々や、やりたくない業務を、周囲や環境のせいにしていた。でも、そのままでは、外側に振り回され続けながら生きることになる。
今は不満を感じたとき、まずは「この状況を選んだのは自分だ」と受け止めるようにしている。
その上で、「これをどう捉え直し、どう変えていくか」を考える。
外側は変えられない。
でも、自分はいくらでも変えられる。
実際に会社での違和感を感じた私は今、副業やnoteを通じて、少しずつ「本当の望み」を形にしながら探っている。
大きく舵を切るのではなく、小さな選択と捉え方を、丁寧に修正していく。
その積み重ねが、望みに沿った未来をつくっていくと信じている。

今の生活に違和感があるなら
妥協した選択は、妥協した日常を生む。
「この程度でいいか」と思えば、その程度の現実しかやってこない。
現状に少しでも不満や違和感があるなら、一度、こう問いかけてみてほしい。
「自分は妥協した選択をしていないか」
「その結果を、人や環境のせいにしていないか」
望みと現実のズレに気づいても、手遅れではない。
目の前の選択を、ひとつずつ見直していけば、違和感は少しずつ晴れていく。
自分の心の声に耳を澄ませながら選んでいくこと。
その積み重ねが、本当の意味での自由につながっていく。