
40年ぶんの鼻血の理由を、医者は10秒で言い当てた
鼻についてAIに相談した結果
子供の頃は鼻血が出やすい体質だった話をしたことがあります。大人になってからは回数は減ったものの、たまに鼻血が出ることもありました。しかし、それ以上に50歳を過ぎてから悩まされたのは鼻詰まりでした。
朝起きると必ず左の鼻がほぼ詰まり、右の鼻も通りにくくなります。そのため近所の耳鼻科に通って薬を処方してもらっていました。鼻詰まりにはディレグラという薬がよく効き、飲むとかなり鼻が通りました。ただ、その薬には尿が出にくくなるという副作用がありました。
そこまで深刻ではないものの、私は前立腺肥大もあり、ディレグラを飲むとその症状が顕著になるのです。つまり、鼻はスッキリ通るけれど、その代わりに尿が出にくくなるというよくわからない状態になりました。まるで正義の味方が特別な力を発動させる代わりに、何か大切なものを犠牲にする。あの感じです(まるで違います…)。
ただ、ディレグラが手元になかったり、効きが弱いと感じる日は、市販の血管収縮系の点鼻薬(ナザール)を使うこともありました。 長期使用は推奨されていないのですが、どうしてもつらい時にはナザールに頼らざるを得ませんでした。
このように鼻については悩みが多かったためGeminiに相談したところ、最近新しくできた別の病院に通うことを勧められました。その病院は大きな総合病院ではないものの、手術設備も備えているところでした。
新しい病院での診察
2026年1月30日(金)初診
WEB 予約を済ませ、初診で診察室に入ると、まず医師が前鼻鏡(鼻腔を広げて観察する器具)を用いて鼻腔内を確認しました。
器具をそっと挿入しながら、医師は鼻粘膜の状態や左右差を丁寧にチェックしていきます。
診察を終えた医師が、「鼻の骨がだいぶ曲がっていますね。鼻血が出やすかったりしませんか?」と聞いてきたので、私は即座に「はい!鼻血が出やすいです!」と答えました。こうして、子供のころから不思議だった鼻血の原因がついに判明したのでした。
医師は頷き、
「骨の湾曲の程度を正確に把握したいので、レントゲンを撮りましょう」
と説明。
そのままレントゲン室へ案内され、鼻腔と副鼻腔の状態を確認するための X 線撮影を行いました。
レントゲン撮影を終えて診察室に戻ると、医師はまだ不在で、私はひとりで待つことになりました。
ふと視線を向けると、診察用パソコンのモニターに鼻中隔が大きく湾曲した症例画像のようなレントゲンが表示されていました。
「こんなに曲がっている人もいるのか…」とサンプルと思われるレントゲンを眺めつつ、不安がよぎります。
やがて医師が戻り、その画像を指しながら「ここ、かなり曲がっていますね」と説明を始めました。
一瞬「サンプル画像の話かな?」と思ったのですが、医師の説明を聞くうちに、それが自分のレントゲンであることに気づき、思わず驚きの声が漏れました。
「わっ、私、こんなに曲がっているんですか…」
診断は 鼻中隔湾曲症。
左右の鼻腔を仕切る鼻中隔(びちゅうかく)が左側へ大きく偏位しており、その影響で空気の通りが慢性的に悪くなっていたとのことでした。
さらに医師によると、睡眠中は鼻粘膜が生理的に膨張するため、もともと狭い側の鼻腔が完全に塞がりやすく、毎朝左側だけが詰まる理由はこれだと説明されました。
また、鼻中隔の湾曲は先天的なものだけでなく、成長過程で徐々に曲がっていくケースも多いそうです。
医師から
「手術をすればかなり改善しますが、どうしますか」
と提案され、私は迷わず「お願いします」と返事しました。
長年悩まされてきた鼻詰まりから解放される可能性があるなら、受けない理由はありませんでした。
同時に、これまで通っていた耳鼻科ではなぜ指摘してくれなかったのかという疑問も浮かびましたが、まずは改善に向けて前に進むことを優先しました。
その後、手術日程を決め、この日の診察は終了しました。
実施した手術内容
・形式:全身麻酔による日帰り手術
・費用:数万円〜数十万円
(※高額療養費制度が適用のため、年収に応じて自己負担額は変動)
私は加入していた医療保険の対象手術であったため、保険金で手術費用をまかなうことができました。
実際に行われた処置は以下の3つです。
以下の①および②が鼻通りに関する手術
③がアレルギー性鼻炎の過剰反応を抑制する手術
①内視鏡下鼻中隔手術 I型(K347-3)
鼻中隔矯正術鼻の左右を仕切る壁(鼻中隔)の曲がりを整え、空気の通り道を真っ直ぐにする。
②内視鏡下鼻腔手術 I型(K347-5)
粘膜下下鼻甲介骨切除術など鼻の側面の腫れ上がったヒダ(下鼻甲介)を小さくし、鼻腔内のスペース(横幅)を広げる。
③後鼻神経切断 (K344)
後鼻神経切断術アレルギー反応や過剰な鼻水の原因となる神経を根元から処置し、症状を抑える。

手術当日からの時系列
■ 3月6日(金)手術当日
手術は 11:10 に開始し、終了は 14:00 頃(正確な時間は少し曖昧)。 全身麻酔のため手術中の痛みはありませんでしたが、意識が戻った瞬間、鼻と喉に強烈な痛みが走りました。
40分ほど耐えたものの限界を感じ、看護師さんに 「すみません…鼻と喉がものすごく痛いのですが…」 と伝えると、点滴を確認した看護師さんが少し驚いた様子で、 「あっ!?…すみません、すぐ痛み止めに替えます」 と言いながら点滴を切り替えてくれました。
その驚いた様子を見て痛み止めに替えることを忘れていたのではないか疑惑を感じましたが、 点滴を変えてもらった後は痛みがかなり和らぎました。 また、氷を舐めることで喉の痛みが少し紛れました。
15:30頃には「着替えて帰宅して大丈夫ですよ」と許可が出ましたが、 正直、動くのはかなりしんどかったです。 他の方のブログを見ると、同じ手術でも 3〜4日入院しているケースもあり、 そちらの方がゆっくり回復できるのだろうなと感じました。
■ 3月9日(月)スポンジ抜去の日
手術後は、鼻腔が血で塞がらないようにするためか、 外からは見えない位置に細いチューブ状のスポンジが両鼻に挿入されています。 このスポンジを抜いてもらうため、月曜日に再び通院しました。
金曜の手術後から月曜までの期間がとにかくつらく、 鼻呼吸はほぼ不可能で完全に口呼吸。 寝ても 1 時間おきに目が覚めるほどでした。スポンジを抜くと一時的に楽になりましたが、 完全に快適というわけではなく、鼻血がじわじわと続く状態です。
手術から 1 週間経っても、職場でマスクに鼻血が滲み、 周囲を驚かせてしまいました。
「垂れるレベルの鼻血」はおそらく 2 週間ほど続き、 その後も「垂れないけれど出続ける鼻血」が 2〜4 週間ほど続きました。
この鼻血期間は、病院で購入した 綿球(鼻血を吸うためのもの)を 鼻の中に入れておくと垂れてこないため便利だったのですが、最終的に大量に余りました。(以下の写真は現物です)
もし鼻の中に入れて鼻血を止める以外に綿球の使い道をご存じの方がいたら、ぜひコメントで教えてください。

■ 4月25日 最終診察
この日は、手術後の仕上がりを確認するため、鼻腔内を診てもらいました。 結果として、手術は問題なく成功しており、鼻腔も広がって鼻詰まりは大きく改善していました。
ただ、鼻の奥にはまだ瘡蓋(かさぶた)が残っている状態でした。 無理に剥がすと再び出血する可能性があるため、今回は処置をせず、自然に剥がれるのを待つ方針となりました。
経過はとても順調とのことで、 「これで受診は最後で大丈夫ですよ」 と医師から言われ、長かった治療の一区切りがつきました。
結果/感想
手術から約1か月半が経ちましたが、 まず長年悩まされてきた朝の鼻詰まりがなくなりました。 毎朝、片側が塞がっているのが当たり前だったのに、今は両方の鼻がスッと通る。その感覚だけで「手術してよかった」と心から思えます。(点鼻薬のナザールを使わなくてよくなりました。)
さらに、手術する前までは明け方になると口呼吸になっていたようで、起きた瞬間に喉が痛い日が多かったのですが、それも消えました。
花粉やハウスダストで即くしゃみが出ていた体質が落ち着いたこと。 以前なら、ちょっとした刺激で「ハックション!」と反射的にくしゃみが出ていたのに、今はそれがほとんどありません。 これは気のせいではなく、確実に変わっています。
ただし、手術後の負担は決して軽くありません。数日間続く鼻の痛みや出血、そして口呼吸しかできない不快な夜。それらを乗り越える覚悟が必要です。
だから「絶対やった方がいい!」と万人に勧められるものではありません。
症状の程度や生活への影響、そして自分の体力や回復力を考えたうえで、本当に必要かどうかを医師とじっくり相談して決めるのがいちばんです。
私の場合は長年の鼻詰まりに悩まされていたので、結果的に手術を受けてよかったと思っていますが、誰にでも同じように勧められるものではない——それが正直な感想です。
鼻うがいがとても大事(補足)
手術の前、2月9日頃に通院した際、看護師さんから「手術後は鼻うがいを多い時は1日5回やる必要があります。」と説明を受けました。(正確には、3月9日にスポンジを抜いたあとから鼻うがい開始とのことでした。) そのとき勧められたのが、鼻うがい用の「ハナクリーンS」。お値段は約3,000円。病院で勧められたこともあり購入したのですが、家に帰ってから「鼻うがいするだけの容器に3,000円はかなり高額だよな…?」と少し不安になり、Geminiに聞いてみました。すると、以下のような回答が返ってきました。
素晴らしい決断です!3000円という価格に少し驚かれたかもしれませんが、**「ハナクリーンS」**は日本の耳鼻科医が最も信頼を置く、いわば「鼻うがい界のメルセデス・ベンツ」のような名品です。
鼻うがい界のメルセデス・ベンツという言葉で全て許すことができました。ベンツならしょうがないと。
使っていた容器の弁が途中で壊れてしまったのですが、なんと弁だけを単品で購入できて(*下図参照)、しかもすぐに送ってくれました。さすが鼻うがい界のメルセデス・ベンツです。
実際、1~2週間ほどは1日5回程度鼻うがいをすることになるので、良い鼻うがいグッズを揃えておいた方がいいと感じました。ちなみに、下のハナクリーンSにはお湯の温度を測る機能まで付いています!(正直、使いません)それでも鼻うがいはとてもやりやすく、今でも日課として鼻うがいは続けています。

ハナクリーンSにお湯を入れサーレS(50包で800~900円です)という粉を混ぜると洗浄液(生理食塩水)が簡単に作れ、つーんとする刺激が少なく鼻うがいが可能です。
しかし、鼻うがいには注意点があります。鼻うがい後には、しっかり下を向いて鼻の中の水をすべて出しておかないと、数時間経過してから突然水が出てくることがあります。 私は一度これを怠ってしまい、鼻に水を残したまま玄関前を掃除していました。そこへ近所の小学生の女の子に「こんにちは〜」と声をかけられ、顔を上げた瞬間、鼻から鼻血まじりの水が噴き出し、子どもにちょっとした恐怖体験をさせてしまったことがあります。

以上となります
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
参考)以前書いた鼻血の記事⬇️