冬の養生、ゆっくり過ごして|産経新聞連載「薬膳のススメ」(137)
11月7日に立冬を迎えました。
薬膳のベースの中医学では、季節も陰陽で考えます。
春と夏が陽で、秋と冬が陰です。
立冬を迎えると、冬至まで陰が極まっていくスピードがアップします。
しっかり養生していきましょう!
陰の季節の養生
こんにちは、池田のりこです。
5月末までは漢方薬店と薬膳スクールを運営し、6月からはオンラインを中心に『未病先防』を伝える活動をしています。
陽:外側、動く、明るい
陰:内側、静か、暗い
という意味があるので、陰が極まっていく季節は、活動的よりもゆっくり過ごすことが養生となります。
年末に向けて何かとバタバタしますが、今月は九星気学で見てもていねいに過ごす方が良い月です。
《参考:11月の全体運と過ごし方》
▶ https://note.com/noriko_ikeda/n/ned1d6ab09d88
12月22日の陰が極まる冬至に向けて、ペースを落としていきましょう。
行動だけでなく、気持ち面でも焦らず慌てず…
意識を外側に向けるのではなく、自分の内側に向けましょう。
冬の過ごし方
冬になると、生命力の源である腎という内臓が乱れやすくなります。
成長や発育や老化、生殖やホルモンバランス、水分代謝や温める力などを管理しています。
その腎が嫌うのが、寒さ。
足腰の冷え、疲労感、頻尿、夜間尿といった不調が出やすくなります。
この季節の養生は、下半身と3つの首を冷やさず温めること。
3つの首とは、首、手首、足首です。
寝ている間に首が冷えるので、ネックウォーマーがおすすめです。
そして、しっかり休むこと。
睡眠時間を増やして、寝具を整えて、良質の睡眠をとりましょう。
早寝”遅”起で、活動が太陽が昇ってからの方が良いです。
朝は冷え込むので、起きたときのぎっくり腰にも気をつけましょう。
急に体を動かさず、布団の中でゆっくりストレッチするのもおすすめです。
冬におすすめの食べ物
にら、クルミ、えび、鶏肉、羊肉などの腎の温める力を高めるものや、かぶ、にんにく、鮭、胡椒、酒粕、唐辛子など胃腸を温めるものがおすすめです。
さつまいも、黒豆、山芋、ブロッコリー、栗などは温めることはしませんが、腎を整えます。
温める食べ物といっしょに食べましょう。
トマトやなす、果物など冷やす食べ物は、食べ過ぎに注意が必要です。
冷え込む朝に果物を食べると、体が冷えて動かしにくくなりますので、控えましょう。
温かい飲み物でも、飲むすぎると体内で冷えてしまいます。
必要な量を少しずつ飲んでください。
緑茶は温めても冷やすので、冷えが気になる方はほうじ茶がおすすめですが、寒くても炎症がある方は熱をとる緑茶が良いです。

▶ PDFはこちら
※次回の掲載予定日は、11月30日(日)の予定です
今日の未病先防ポイント
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冬に冷やすものをぜったい食べてはダメ
ということはありません
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食べ物に温めるものと冷やすものがあると伝えると、「今は寒いから、冷やすものはダメ」と考える人が多いです。
「冬に冷やす緑茶や柿はぜったいにダメ」ということはありません。
食べ過ぎると良くないということだけなので、食べ物を「良い/悪い」で考えず、そのときの自分の体の様子を確認して、食べ物を選んでください。
「どれぐらい食べたらいいのか?どれぐらいから食べたらダメなのか?」というのも人やそのときの状態によって変わります。
「調子が悪いな」と思ったら減らし、おいしく食べて元気であれば、少しぐらいなら冷やすものを食べても大丈夫です。
良いとか悪いとかのジャッジをしていると、体と心が緊張して、さらに体が冷えます。
「なにを食べたらいいのか?」の正解を外に求めず、自分の体に聞いてみましょう。
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それでは、今日も心と体とご機嫌を整えて笑顔で過ごしましょう~♪
おしまい。
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