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【子育て日記】金木犀が連れてきてくれたもの

小学生だった頃。
通学路上にある家に、金木犀と柘榴が植えられていた。

秋になると、金木犀の香りが漂う中で、
地面に落ちてしまった柘榴の実を友達と潰して遊んだ記憶がある。

それ以降は、特に金木犀に思い出はなく、
すっかり忘れていた。




息子が以前通っていた保育園から
バス停に向かう道に、金木犀が植えてあった。

普段の帰り道ではない場所にあるため、
いつもは全く気にすることがなかった。


息子が保育園年中さんの頃だろうか。
その日は雨で、家までバスで帰ることにした。

その時、例の金木犀のそばを通った。
ふわっと香る良い匂いに、
「あ、金木犀だ」
と思った。

でも、その時はそれだけで、
バス停へ向かって通り過ぎた。


保育園6年間の中で、
何度も何度も、ただ通り過ぎる、
お迎えの光景の一部でしかなかった。




それがどうだろう。

数年が過ぎ、
もう保育園には行かなくなったというのに
あの場所にある「金木犀」を思い浮かべたら、
バス停に向かう時の記憶が蘇ってきた。


ピンクと白のシマシマのレインコートを着て、
水たまりを避けながら
小さい歩幅で一生懸命歩いていたこと。
傘がうまくさせなくて、全身びちゃびちゃになるからレインコートと併用してたな。


別の日は、バス待ちをしていたお婆さんに
キャラメルをもらって初めて食べて、
美味しくてニコニコしてた。
その後一時期、我が家にはキャラメルが常設されたな。


またある日は、バス待ちの時間に
保育園で歌っている歌を披露してくれた。
バス停側にある歩道橋の柱の土台に登ってご機嫌だったな。


バスの運転士の真後ろの席に乗りたがって、
幼児の一人乗りはダメだから最初のうちは宥めるの大変だった。
体が大きくなっていつの間にか乗れるようになってたな。


お友達と帰るタイミングと方向が被った時、
短い距離しか一緒に歩けなくて、
離れがたく最後にずっと喋っていたな。


もっと前は、抱っこ紐で抱えて、
あの金木犀の横を通ったな……。



あの場所にある「金木犀」が、
記憶の中から連れてきてくれた、
なんてことない子供との日常の出来事。

今回思い出さなかったら
小さ過ぎてそのまま忘れ去っていたと思う。

そしてまたすぐに忘れていく。



それでも。
金木犀がある限り
きっと何度でも思い出せる。

なにせ、30年以上前の小学生時代の記憶も一緒に連れてきたのだから。



これからは時々、あのバス停まで歩く小さな息子に会いに行こう。

秋の金木犀と共に。




🍁今回のこちらの企画に参加しました🍁

ネロ王子とorivieさんのコラボ企画
「秋読コレクション」

■ネロ王子


■orivieさん

ネロ王子とorivieさん、
素敵な企画をありがとうございます。


あなたの秋を、読ませてください🍁

食べ物でも、本でも、思い出でも。
写真、イラスト、小説、詩、AI作品。

ジャンルは問いません🌙

「これは私の秋だな」

そう思えるものなら大丈夫です🍁

ネロ王子

という割と自由度の高い企画でしたが、
正直、私の秋…?となっていて、
焼き芋?観測隊でお芋パーティ????
いっそ今回は参加やめる…?な状況でした。

そんな時、すでに記事をあげてらした
堂安咲和さんのこちらの記事から
インスピレーションをいただき、
息子との思い出の秋で参加が叶いました🤗

堂安咲和さんありがとうございます✨✨


秋読コレクション
9月28日(月)〜10月4日(日)まで

迷ったらこの中から選んでみて、
というテーマ表を出されていたので、
こちらを参考にするのもアリだと思います!




普段の記事は三つのテーマで展開しています。
もしよければ寄り道していってください。

■子育て日記

■記憶の森の観測隊(企画参加・AIイラスト他)

■ぽこあポケモン

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