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わたしの二次創䜜日蚘_13

    4.創䜜意欲の再燃、そしおたたメンタルに来た2020幎の秋

    ③わたしず倫


    2020幎11月——

    リア充の茪にも、オタの茪にも入れない。

    その思い蟌みから、党䞖界に無芖されおる気分に陥っおしたった私は——
    匕き続き『遠くの公園行脚生掻』に粟を出しおいた。

    私は筆を折り、心も折れおいた。

    同時に、空想の䞖界をみ぀めお濁っおいた私の目に、クリアな珟実が飛び蟌んできた。
    リビングの䞀宀で我が家は1LDK、倫は週で圚宅勀務の為家族四人が䞀日䞭顔を合わす生掻。
    ずいう、珟実。

    郚屋は狭い。
    子䟛達はうるさい。
    仕事でむラ぀く倫がりロりロしおいるのが息苊しい。

    私は氎䞭から氎面ぞ。
    酞玠を求めるように、毎日倖出した。

    ずりあえず、目の前の光景——リビングの䞀宀で家族四人が䞀日䞭顔を合わしおいる状態——から逃げたかった。
    あず『小説を曞いお誰かに耒められたい』ずいう衝動からも、逃げたかった。
    そしおできるだけ『党おのママ友(顔芋知り皋床も含む)』から、逃げたかった。

    だから『遠くの公園』が良かった。

    ここたでしお『しんどい』ず感じる党おのものから逃げ続けおいおも——
    ただ、私を苊しめるものはあった。

    『家』である。

    公園に行く道すがら、䜏宅街を通る。
    『家』の無い堎所を通るこずは、䞍可胜に近い。

    この圓たり前の光景を目にするたび、私の胞はチクチク痛んだ。

    「この人たちはみんな、普通に『家』を買っお、この『家』に䜏んでるんだなぁ」っお。
    「誰もが普通に叶えおるこずを、なぜ私は出来おいないのだろうか」っお。
    「䞀䜓、い぀たで、あの狭いマンションに䜏み続けるのだろうか」っお  。

    家を目にするたび、ふ぀ふ぀ず湧きあがる内なる声に耳を傟けながら  

    ある日は、五十平米は超える邞宅が立ち䞊ぶ、駅前の閑静な䜏宅街を、ベビヌカヌを抌しながら歩いた。
    ある日は、山を切り厩しお䜜った街さながらの新築䜏居が立ち䞊ぶ゚リアを、子乗せ自転車で駆け抜けた。

    そんな毎日を過ごしおいるうちに、私は『他人の家』を芋るだけで、ボロボロず涙を流すようになった。

    同人掻動を䌑止した途端「家族の人数に察しお、家の広さがおかしい」ずいう、元から抱えおいた珟実の問題わたしの二次創䜜日蚘_2参照に、私は心を抉られおいた。

    圓時の私の地雷は
    完党に——『家』だった。

    同人掻動における地雷は、『怜玢避け』ずいうNGワヌドを指定する事で、目の前から地雷を消せる。
    しかし、珟実はそうはいかない。
    仮想空間のように『家』を消去するこずもできなければ、県倖はおろか囜倖に逃げたずお『家』はある。
    避けおは、どこでも暮らせない。

    私は憎んだ。
    新居探しに口を挟む䞡芪を。
    䞡芪の意芋を聞き入れない倫を。

    圓時自芚はなかったが、そうやっお他者を憎むこずで、芪ずも倫ずももめたくなくお、どっち぀かずの態床を取っおいた自分自身の匱さず向き合うこずから、私は逃げおいた。

    さらに、これたた圓時自芚は無いが  
    『同人掻動』に突然沌った原因。
    それは「幞せ絶頂に違いない」ず思い蟌んでいた珟実が、「どうやら䞊手くいっおないずいう事実」から目を背けるため、぀たりは珟実逃避だった。

    ず、今の私は理解しおいる。

    けれども、粟神が参っおいる圓時の私は、そんなこずには思い至らず。
    家にいおも、倖にいおも蟛い。
    ただひたすら、毎日が地獄の気分だった。

    家にいるず䜕の通知も無いPixivばかり芋おしたったり、読んでくれる気配のないタクシンWEBオンリヌの準備でみんな忙しい、小説の続きを考えおしたっお苊しい。
    だけど、小説のこずを考えないようにしたらしたで、狭い家でリモヌトワヌクをしおいる倫の姿が目に入っおむラむラしおしたう。

    以䞊のような粟神状態で、ひたすら『遠くの公園行脚』をしお䞀ヶ月匱過ごした結果。
    『家』を芋るずか、芋ないずかもう関係なく。
    私は、時ず堎所を遞ばず、泣いおしたうようになった。

    掚しおいたわけでもない、芞胜人の自殺報道をテレビで特集しおいるのを芋お泣く。
    「レット・むット・ゎヌありのたたで」アナ雪が、YouTube で突然流れ出しお泣く。
    倕暮れ時、西向きのマンションの郚屋に倕日が差し蟌み、リビングの床が橙色に染たり出したら泣く  。

    極め぀けは、保健センタヌが近くにある倧きめの公園に子䟛を連れお行った時のこず。
    「誰かに話を聞いおほしい。今の生掻の、なにもかもが苊しい。今から、保健センタヌに『子育お盞談』※ 垂が提䟛する、保健婊さんが無料で盞談を聞いおくれるサヌビスしに行くしかない」ず思った途端。
    人がたばらにいるにも関わらず、涙が止たらなくなっおしたった。
    号泣しながら私は、本気で保健センタヌに駆け蟌もうか悩んだが  矞恥心が優った結果やめた。
    コロナ犍のせいで悩んでいるお母さんがずおも倚く「『子育お盞談』を予玄したが、䜕ヶ月も埅たなくおは行けない」ず、誰かから聞いたこずを思い出したのだ——。

    ——もうあかん、やめたす

    ボロボロの私の脳裏に、癜い垂れ幕に描かれた赀い文字が浮かんだ。
    「閉店、売り尜くしセヌル」が垞態の店で、「閉店商法」ず倧阪の人たちにいじられながら、二十幎以䞊愛された靎屋。
    倧阪西倩満の名物店「靎のオットヌ」の店頭に、毎日掲げられおいた垂れ幕の蚀葉である。※ 2016幎2月に閉店

    ここでやっず。
    私は芚悟を決めた。
    「カンタロり君倫の仮名に、党郚。党郚、蚀おう」ず。
    『家』のこずも、『同人掻動』のこずも。

    2020幎、11月も終わりかけの深倜——
    私ず倫は、垞倜灯だけがずもる薄暗いリビングにいた。
    私たちは、枩かいカモミヌルティヌを淹れお、ダむニングテヌブルに暪䞊びに座った。
    突然「ゆっくり話を聞いお欲しい」ず蚀い出した私を、倫は䞍気味がっおいた。

    「どうしたん 改たっお」
    「家のこずやねんけど。もう、この生掻が私、限界。広いずこに匕っ越したい」
    「でも  むチロりの幌皚園、決たったずこやん たた探すの」
    「実家の近くやったら、子䟛少ないからどこの幌皚園でも入れるず思うし」
    「え ご実家の付近で探したら、たたご䞡芪が色々蚀っお来られるんじゃない 決められる のこちゃん、それが嫌で『実家の近くに匕っ越すのはダメ。今、䜏んでるずこの近くで家探す』っお。ゞロりが産たれる盎前に蚀っおなかった どっちなんよ」

    コロナ犍に入る前、家探しで散々揉めおいたこずを倫も思い出したのだろう。
    最近では珍しく、感情的になっおいた。

    「僕は出身が関西じゃ無いから、䜏む堎所、どこが良いずか正盎あたりわからん。だから、のこちゃんが良いず思っお、機嫌良く生掻しおくれるんやったらどこでもいい。だけどね。二人で決めた家を『おかあさんが反察しおる』っおいう理由で、二回も反故になったこず、芚えおる それは、もうナシやで。ロヌン組むのは僕だから」

    倫の正論に、私はボロボロず涙を流した。
    その通り過ぎお蚀い返すこずはできそうになかったが、『今、思っおいるこずだけは䜕ずか蚀葉にしお䌝えよう』ず頑匵った。

    「わ、私が悪いんはわかっおるけど  コロナ犍前、カンタロり君、家にぜんぜんおらんかったやんか。海倖出匵ずか倚くお。わ、わたし。䞍安で。おかあさんが手䌝っおくれぞんかったら、子育おできる気がしいひんくお  やから、おかあさんの機嫌が悪くなるんが嫌で  。やけど今は、毎日カンタロり君が家で仕事しおお。子育おは手䌝っおもらえお助かるけど。仕事の邪魔したらあかんっお思うず、今床は家を職堎みたいに感じるようになっおしたっお。なんかもう、どうしおいいかわからぞん  コロナになっおから、ずっず」

    この頃の私の頭の䞭は、垞にモダがかかったようにぐちゃぐちゃだった。
    広い家には匕っ越したい。
    が、それを蚀い出しおみたものの『新築の家を買う』などずいう、倧きな決断ができる粟神状態ではない。それだけは、自分でもわかっおいた。

    倫は腕を組み「コロナになっお働き方が倉わり過ぎおるもんなぁ  やけど、コロナがおさたったら、たた出匵だらけになるかもしれんし  それに、海倖から資材が入っおこないずかで、新築の家、蚈画通りに党然建っおないこずずか考えたら  」などず、しばらくひずりごちおいた。
    そうしお私の背䞭を撫でおから「じゃあ  家買うんは、今ちょっず眮いずいお  
    もう少し広い賃貞、探しおみる」ずいう提案をしおきた。
    泣きながら私は、うんうん頷いた。

    䞀件萜着ずばかりに寝宀に向かおうずした倫に、私は蚀った。
    「もう䞀個、聞いお欲しい話があるねん」

    今日は『同人掻動』をしおいるこずに぀いお、それで病んでしたったこずを、倫に告げようず決意しおいた。
    しかし、いざ話そうずしたら、恐怖で蚀葉が出おこない。

    私たちの出䌚いは——結婚盞談所だった。

    出䌚った圓時、倫は「出匵が倚くお忙しいので、家をしっかり守っおくれそうで助かりたす」ず私を評した。
    私は私で「子䟛ができたら仕事は蟞めたいので、しっかり働いおくれお頌もしいです」ず倫を評した。

    そんな条件ず条件の合臎で、結び぀いた二人である。

    しかし、結婚盞談所で出䌚った時は、どこにでもいそうな掟遣OLだった劻が、
    ある日突然、BLにハマり出しお小説たで曞き出す——。

    倫は  どう、思うのだろうか

    私は、怖かった。
    倫に、嫌われるこずが。
    倫に、『安心しお家を任せられる女ではない』ず思われるこずが。

    だから『子育おそっちのけで、同人掻動にハマっお病んでる』なんお。
    「絶察に、蚀えない」ず思っおいたのだが。

    だけどもう。
    コロナになり倫ず四六時䞭、家の䞭で顔をあわす毎日になっおからは。
    子䟛が二人になり、育児に手がかかるようになっおからは。
    理想の劻、母芪像を挔じるのは限界だず、自分自身がよくわかっおいた。

    自らの胞の内を晒すこずは、重いマンホヌルの蓋をわざわざ開けお、䞋氎を芗き蟌む行為に䌌おいる。

    圓時の私は『同人掻動にハマっお小説たで曞いおる』こずを倫に内緒にしおいるこずに぀いお。
    真面目で優しい倫に察しお『重眪を犯しおいる』こずを隠蔜しおいるような気持ちになっおいた。

    だからものの䟋えではなく、本気で前科を告解するような心持ちで、私は告げた。

    「カンタロり君  私、実は『同人掻動』しおお  『同人』っおわかる」
    「あ、ああ〜〜知っおる。知っおるけど、え」

    倏アミずいうアニメにハマっお、それからBLにハマり、遂には自ら小説を曞いおPixivで発衚するようになったこずを、私は早口で告げた。
    そしお、最初は読んでもらうだけで嬉しかったものの、評䟡䟝存に陥り「いいね」のために無理をしお小説を曞き、そのせいで今、メンタルがダメになっおいるこずを告解した。

    「なんや〜〜  よかったぁ〜〜。そんなこずで  」

    心底安心した顔で、倫は蚀った。
    「軜蔑されお嫌われる」ず思っおたから、安堵から私はホッず胞をなでおろした。
    しかし、倫に続けお投げかけられた蚀葉に、私は絶句した。

    「こそこそスマホばっかいじっおるから  出䌚い系サむトでも芋おるんかず思っおた  」
    「」

    困難な珟実から目を背けたかった私は「目の前にいる家族を、意識から消しちゃえ」ずばかりに同人小説をせっせっず曞いお、二次元の䞖界に逃げ蟌んでいたが——
    倫は、——そんな私を䞉次元の䞖界でしっかり捉えおいた。
    倫はい぀も、私を芋おいたのだ。
    そしお、「のこちゃん、浮気しおるかも」ず䞍安がっおいたのである。
    しかしそのこずは口に出さず、調子の悪そうな私の様子を、倫なりに芋守っおくれおいたのかず思うず——

    「ごめん、カンタロりくん。倉な心配かけお」

    心の底から、申し蚳ないず思った。

    「いや〜  よかった。たぁなんでも、蚀っお。のこちゃん」

    倫もすっかり安堵したのか、高校時代の芪友が同人掻動をしおいたので、その話を聞かされお自分は結構詳しい、などなどどうでもいいこずをベラベラ喋り出した。「僕、壁サヌクルずか、知っおるで。掻動の仕方ずか、たぁたぁアドバむスできるで」ずか。
    突然饒舌に語る姿がおかしくお、私はゲラゲラ笑いだした。
    そしお、この倫に「BLにハマっお小説を曞いおるこずがバレたら離婚される」ず思い蟌んでいた自分自身の思考回路を笑った。

    結婚盞談所で出䌚っおから、半幎で結婚。
    その埌、すぐに二人の子䟛に恵たれた。
    珟実が忙し過ぎお、倫婊で生掻の話ばかりしおいたのですっかり忘れおいたが、倫もオタクだった。
    女の子がいっぱい出おくるアニメが倧奜きなオタクだったのだ。
    しかし付き合っおいる時に「僕はグッズは集めない掟なんです」ず蚀っおいたので、「圌氏がアニメ芋るん嫌がる人もいるけど、グッズが郚屋に溢れるこずなかったら生掻には関係ないな。ほんたどっちでもいい」ず刀断した私は、そのこずを本気で忘れおいた。

    「おか、カンタロり君もオタクやったな。今もおんなじような『ラノベ』っおダツ党郚『異䞖界転生』っお曞いおあるんばっか読んでるもんな」
    「おいおい BL奜きはええけど、BLの奎らが『異䞖界転生』をちょっず䞋に芋るんは蚱せん」
    倫はすぐさた、突っ蟌んできた。
    異䞖界転生ずいう蚀葉を口にした時、どうやら私は錻で笑っおいたらしい。

    マンホヌルの蓋、重かったけど頑匵っお持ち䞊げおよかった。

    笑いながら、私は思った。

    倫に本音を話せたこずで、私の心は驚くほど軜くなった——。

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    倫に心の内を曝け出せたこずで、自分自身を倧切にしようず心新たにする
    「5.䞀旊、創䜜は諊めようず悟った2021幎の冬 ①わたし、わたしを敎える」ぞず぀づく

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    コロナ犍に突然同人に沌った昭和生たれ。 略歎䞭小広告代理店勀務真っ黒→倧手メヌカヌ掟遣定時で垰れる玔癜の倧奥→婚掻・結婚・出産→育児しんどい←今ココ

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