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人ず組織の物語①「高橋郚長の苊悩」

    読んでいただく際のポむント


    この話は䞀話完結ではなく、「人ず組織の物語」党5話の第1話です。そしお単なる読み物ではなく、物語を通しお色々なこずを感じ取っおいただく、孊んでいただくように䜜っおいたす。

    人物や䌁業を特定されないように耇数の事䟋を組み合わせお䜜っおいたすが、完党な創䜜ではなく実話がベヌスになっおいたす。

    もし「郚䞋が育぀5぀の方法」や「売䞊が䞊がる3぀のポむント」のような簡単な答えを期埅されおいるのであれば、この物語は期埅に応えられないかもしれたせん。珟実の組織はもっず耇雑で、人もたた耇雑だからです。

    ぜひ、みなさんも登堎人物になっお物語に入り蟌んだ぀もりで、様々なこずを感じ取っおください。高橋郚長になったり、川䞊さんになったり、橋本さんになったりしながら、「自分だったらどうするか、どう考えるか」ずいう読み方をしおもらえたらず思いたす。


    高橋郚長の苊悩「数字が䞊がらない」



    高橋郚長は株匏䌚瀟サステナの営業第2郚の郚長です。
    株匏䌚瀟サステナは事務所にあるコピヌ機や機のリヌスを手掛けおいる党囜芏暡の䌚瀟です。

    高橋郚長は倧孊卒業埌22歳で入瀟しお営業第3郚にいたのですが、営業成瞟優秀で今幎4月に28歳で営業第2郚の郚長に昇進したした。

    匵り切っお仕事に取り組んでいたすし、郚䞋のレビュヌや教育にも頑匵っお時間を割いおいるのですが、郚長になっおから半幎、どうも営業第2郚の成瞟があがっおきたせん。

    デスクに座った高橋郚長は、営業第2郚の5人のメンバヌを芋回したした。

    既存顧客には匷いが、新芏開拓になるず途端に腰が匕ける倧朚さん。
    数字ぞの執着が薄く、どこか他人事のような䞭西さん。
    真面目だが芁領が悪く、い぀も仕事に時間がかかる橋本さん。
    元気だけが取り柄で、営業ずしおはただただ半人前の川䞊さん。
    そしお、暗くお営業に向いおいるようには芋えない新入瀟員の竹村さん。

    このメンバヌでどうやっお数字を䜜ればいいんだ  

    高橋郚長は溜息を飲み蟌んで、手元の資料に目を萜ずしたした。

    10月、月初の月曜日。

    毎月、月初の月曜日は営業䌚議があっお、先月の数字報告ず今月の斜策を発衚しなくおはいけたせん。

    これたで半幎、毎月未達成の報告しかできおいない高橋郚長は憂鬱な気分で営業䌚議に出垭したした。

    案の定、岩田専務から「高橋君は自分が営業しおいた時は成瞟が良かったのに、郚長になっおから苊戊しおいるね。郚䞋の指導がうたくいっおいないんじゃないか。高橋郚長自ら営業に回っお、数字を皌ぎながら郚䞋の教育をしおいったらどうか。」ず指摘されたした。

    結局、数字を䞊げたかどうかでしか評䟡されないのか   さらに暗い気分になりながら、高橋郚長は䜕も蚀い返すこずができず、「ご指導ありがずうございたす。今埌はもっず積極的に自ら営業に回るようにしたす」ず、絞り出すように返事をしたした。

    高橋郚長は最幎少で郚長になったこずもあり、他の郚長ずはあたり打ち解けお話をするこずはできたせん。自意識過剰なのかもしれたせんが、他の郚長から「どれくらいできるんだ」「少しくらい倱敗したらいいのに」ず思われおいるような気もしおいたす。

    そのため、他の郚長には自分の悩みを盞談するこずができたせん。

    岩田専務のこずは信頌しおいたすが、郚長に自分を匕き䞊げおくれたのも岩田専務。こんなこずを盞談しおガッカリさせたくない気持ちもありたした。

    曎に、勉匷も仕事もできるほうだったので、人に盞談するこずが元々苊手だったこずもあっお、自分で解決しなければ、ずいう思いを匷くしおいたした。

    䌚議埌、疲れた顔をしおデスクに戻るず川䞊さんが「どうしたんですか暗い顔ですね。元気だしおいきたしょうよ」ず胜倩気に声をかけおきたす。

    お前たちが数字を皌いでこなくお未達成が続いおいるから、萜ち蟌んでいるんじゃないかず心の䞭では思ったものの、それは隠しお「そうだな、月曜日だし元気出しおいこう」ず䜜り笑顔で応えたした。

    同行蚪問の匷化


    その埌の営業第2郚の䌚議で高橋郚長から郚のメンバヌに
    ・今埌はできるだけ高橋郚長がメンバヌず䞀緒に営業に回るこず
    ・高橋郚長自ら数字を皌ぎながら、営業の仕方を教えおいくこず
    を䌝えたした。

    そうやっお自分で営業に回るこずが倚くなり、以前にも増しお高橋郚長の仕事は倚くなりたした。営業に同行しおから䌚瀟に垰っおきお、報告曞類などを䜜成するので、どうしおも垰りは毎日時頃になっおしたいたす。

    疲れおはいたすが、そこはできる営業職だった高橋郚長、䞀緒に営業に回るこずで埐々に営業第2郚の成瞟もあがっおきたした。その分メンバヌの盞談に乗る時間は枛っおしたいたしたが、元々メンバヌからの盞談内容はレベルが䜎いものが倚く、時間の無駄になっおしたうような話も倚かったので、あたり気にはなりたせんでした。

    そしお、仕事に関する盞談であれば営業に同行する時に話をするこずもできるし、指瀺を出すこずもできたす。
    䜕よりも圓面の数字を確保するためには、自分で契玄を取っおくるしかありたせん。
    倧事な商談には必ず同行するようにし、高橋郚長自らが営業するようにしたした。

    月以降、高橋郚長の営業第2郚は少しず぀数字を皌げるようになり、翌1月には通期の達成も芋えおきたした。同時にメンバヌの䞭で芋蟌みのあった川䞊さんが少しず぀育っおきたした。

    橋本さんずの同行での出来事


    明るい兆しが出始めた2月初め、倧口の契玄芋蟌み先に高橋郚長は橋本さんに同行しお蚪問したした。

    盞手の総務郚長はなかなか手ごわく、圓初はコピヌ耇合機台を最新機皮に入れ替える予定だったのが、

    「うちの䌚瀟では最新機皮なんかいらないんじゃないか。それに今は台耇合機を入れおいるけれども、実際はそこたで䜿っおいない。たずは半分の20台、それも぀前の機皮で良いよ。」ずいう話です。

    これでは芋えおいた通期の達成も怪しくなっおしたいたす。

    高橋郚長は頭をフル回転しお、最新機皮でなければならない理由や台導入するこずによるメリットを蚎えお、長時間の面談で契玄を勝ち取るこずができたした。

    達成感に浞りながら、垰りの車に乗っおいるず橋本さんの衚情が暗いようです。

    「どうした疲れたのか」ず声をかけるず「いえ、倧䞈倫です。」ずの返事。

    「倧䞈倫じゃないだろう。䜕かあったら蚀っおくれよ。」ず蚀うず、蚀いにくそうに

    「今日は本圓にありがずうございたした。おかげで契玄が取れたした。でも、あの䌚瀟であれば、やはり台最新機皮でなければならない理由はないんじゃないかず思うんです。圓瀟の理念は『顧客の課題解決のために党力を尜くす』ですよね。本圓にお客様のこずを考えたら、今日の契玄で良かったのかどうか、それを考えおいお・・・」ずのこず。

    高橋郚長は怒りのあたり、みぞおちのあたりが熱くなっおくるのを感じたした。

    䜕を蚀っおいるんだ俺のおかげで数字を皌いでおきながら、あの契玄で良かったかどうかだっお今日苊戊したのも、お前の準備が悪かったからだろう資料に曞いおいる最新機皮台を導入する理由が匱かったから、あの堎で俺が考えお補足しなけりゃならなかったんだろうがそれに理念で数字が皌げるのかよ銬鹿じゃないのかそんなこずを蚀っおいるからお前らは数字を皌ぐこずができないんだよ

    ず心の䞭で思ったものの、「冷静に、冷静に」ず自分に蚀い聞かせお

    「そうか、『顧客の課題解決のために党力を尜くす』ずいう理念からするず、ちょっず違うず思ったんだな。なかなか難しいずころなんだが、理念を優先しすぎお数字を皌ぐこずができなければ、䌚瀟は朰れおしたうんだ。そうならないように、今は数字を優先せざるを埗ないんだ。分かるだろう、今の営業第郚が眮かれた状況は厳しいんだ。数字を皌いで初めお理念ずか蚀えるようになるんだず思う。長期的に目指すものず、短期的にやらないずいけないもの、そのバランスを取りながら仕事をしおいかなければいけないんだ。」

    そしお、理念ず違っおいるず思われおもたずいな、ず思い、その埌

    「もちろん、今日の契玄も『顧客の課題解決のために党力を尜くす』ずいう理念ず違う行動ではないんだよ。ただ橋本さんには分からないかもしれないけれども、もっず仕事ができるようになるず、分かっおくるず思うよ。」
    ず付け加えたした。

    橋本さんは「そうですね・・・」ず蚀ったきり黙っおしたいたしたが、元々あたり明るくない橋本さんのこずなので、あたり気になりたせんでした。それでも重い車内の空気を倉えようず高橋郚長はラゞオを぀けたす。ラゞオから流れおくる陜気な䌚話を聞きながら、ひずたず、通期の達成に䞀歩近づいたこずで、安堵しながら垰瀟したした。

    川䞊さんの退職


    月䞭旬、営業第2郚の通期の数字達成が確実になっおきた頃、川䞊さんから「高橋郚長、話があるのですが・・・」
    ず蚀われたした。別宀で話を聞くず退職したい、ずのこずです。

    びっくりしお続けお話を聞くず実家の父芪が以前から入退院を繰り返しおおり、母芪だけでは心配になっおきたずのこず。川䞊さんは人兄匟の長男なので実家に垰っお母芪を助けたいずのこずです。仕事はず聞くず、知人の玹介で地元で働ける䌚瀟を玹介しおくれるらしいのです。

    やっず育っおきた川䞊さんの退瀟に高橋郚長はショックを受けたしたが、芪の病気が原因ずのこずなので無理に匕き留めるこずもできたせん。月末での退瀟を了承せざるを埗たせんでした。

    その日時を過ぎお静たり返った瀟内で人報告資料をたずめながら、高橋郚長は急速に疲れが襲っおくるのを感じたした。やっおもやっおも数字が䞊がらない、䜕ずか自分が頑匵っお数字をあげおも橋本さんは「それで良いんですか」なんおこずを蚀っおくる、それにやっず育っおきた川䞊さんが退職・・・。毎日人倜䞭たで頑匵っおいるのに・・・。

    䜕で自分だけがこんなにしんどい思いをしないずいけないんだろう・・・。
    自分は䜕のために頑匵っおいるんだろう・・・。

    䌚瀟に貌っおある
    『顧客の課題解決のために党力を尜くす』
    『人財は䌚瀟の宝』
    ずいう経営理念がむなしく芋えおしたうのでした。



    ワヌクショップ物語を振り返っお


    考えるポむント
    教科曞的な思考ではなく、自分が本圓に高橋郚長だったらずいう芳点で考えおもらえたらず思いたす。高橋郚長は期埅されお郚長に抜擢されたした。しかし、郚の数字未達成が続いおいたす。䞊叞からのプレッシャヌもかなり倧きかったようです。ぜひ、自分がその立堎だったらずいう芳点で考えおみおください。

    ポむント① 高橋郚長が解決できる問題点は䜕でしょうか

    ポむント② どのような方法で解決したすか

    ポむント③ そもそもリヌダヌの圹割ずはどのようなものですか

    ポむント④ 自分の組織や自分の行動に掻かせる気づきは䜕ですか


    もし読んでいお感じたこずや、「自分だったらこうする」ずいう考えがあれば、ぜひコメントで教えおください。

    みなさんの考え方から、私自身も孊ばせおいただきたいず思いたす。



    次回、第2話  川䞊さんず橋本さんの芖点


    高橋郚長には芋えおいなかった営業第2郚の珟実が明らかになりたす。
    ご期埅ください。

     
     
    䞭小䌁業を䞭心に、1幎以䞊コンサルを継続した䌁業数は97瀟、セミナヌは玄1,000回、単発の経営盞談は2,000瀟以䞊行っおいたす。理論だけでなく実践経隓をもずに発信しおいきたすので、フォロヌしおもらうず組織づくりや営業成瞟向䞊、事業拡倧のヒントが芋぀かるかもしれたせん。

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