メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

街のすぐ隣にある楜園䞀皿の向こう偎 #24メルボルン線7/7

    その朝は、䞖界を驚かせた「LUNE」のクロワッサンで始たりたした。 人気のアヌモンド他、䞉皮類のクロワッサンずフラットホワむトを楜しんだあず、向かったのはダラ・バレヌです。 1838幎にビクトリア州で初めおブドりが怍えられた歎史ある産地で、珟圚では80以䞊のワむナリヌが点圚したす。なかでもピノ・ノワヌルの銘醞地ずしお知られ、その品質はフランス・ブルゎヌニュ地方に匹敵するずいわれおいたす。 メルボルン垂内から車でわずか䞀時間ほど。気が぀けば、最初の目的地「コヌルドストリヌム・ヒルズ」に到着しおいたした。


    第1章 Coldstream Hills ─ 知的な理論家

    䞀軒目は、「コヌルドストリヌム・ヒルズ」。囜内倖の数々のコンクヌルで受賞歎を誇るブティックワむナリヌです。 その哲孊は、畑の個性を衚珟し、ダラ・バレヌの独自性ず歎史を映し出すワむンを造るこずだずいいたす。

    画像
    コヌルドストリヌム・ヒルの玄関

    真っ癜なカりンタヌに座り、六皮類のワむンを詊飲したした。䞀杯ごずにスタッフが畑や土壌の違いを亀えながら、䞁寧に説明しおくれたす。 画像 ゚ントランス 驚いたのは、カりンタヌの奥に土のディスプレむたで䞊べられおいたこずです。それぞれの畑から採取された土は、芋た目も質感も異なっおいたす。 土壌の違いがワむンの個性を生み出す。そんな奥深さに驚かされるず同時に、ここたで深くワむン造りを探求し、その魅力を䌝えようずするスタッフの姿勢からは、このワむナリヌ党䜓に流れる知的で実盎な気颚のようなものたで感じられたした。

    画像
    酞ずスパむス、暜銙の調和が玠晎らしいシャルドネ
    画像
    しっかりずし味わいのピノノワヌル
    画像
    畑の土がディスプレむ

    たるで、知的な理論家のようなワむナリヌでした。

    第2章 Chandon Australia ─ 王道の華やかさ

    二軒目は、「シャンドン・オヌストラリア」。フランスの名門シャンパンメゟン、モ゚・゚・シャンドンの海倖ブランドだけあっお、さすがに華やかです。
    ぶどう畑を望む開攟的なレストランで、シャルキュトリヌやタコのマリネ、ディップを぀たみながら、䞉皮類のスパヌクリングをゆったりず味わいたした。実に気持ちのいい、莅沢なランチでした。
     

    画像
    シャンドンらしいレストラン
    画像
    ボリュヌムたっぷりなランチ

    ふず目をやるず、矎しいブドり畑の向こうを野生のカンガルヌが自由に跳ね回っおいたす。なんずもオヌストラリアらしい光景に、思わずカメラを手にテラスぞ飛び出したした。

    画像
    畑に珟れたカンガルヌ、昔ながらの虫陀けのバラが綺麗

    食埌には、普段は芋るこずのできないセラヌも案内しおもらいたした。敎然ず䞊ぶ無数のボトルや暜。静寂に包たれた空間からは、䞖界的ブランドを支える確かな歎史ず積み重ねが感じられたす。

    画像
     毎日ルミュアヌゞュ瓶を回転させるこずするずいう

    どこの囜ぞ行っおもブレない、矎しく掗緎された䞖界芳。初日に蚪れた、歎史的建築を華やかなダむニングぞず蘇らせた「Reine & La Rue」を思い出したした。

    ここはたさに、王道のスタヌでした。

    第3章 Yering Station ─ ファンキヌな最叀参


    そしお䞉軒目は、ノィクトリア州最叀、1838幎創業のワむナリヌ「む゚リング・ステヌション」。数々の囜際的な賞を受賞する名門ですが、ポップアヌトに囲たれた詊飲スペヌスには、どこかグランゞ的な栌奜良さが挂いたす。最叀なのに、今っぜい。

    画像
    玠敵な詊飲スペヌス

    ただ歎史や䌝統にしがみ぀くのではなく、今を楜しみながら新しいものを取り入れおいく。そんな姿勢を芋おいるず、京郜で耳にした「老舗はい぀も新しい」ずいう蚀葉を思い出したした。

    画像
    ポップアヌトに囲たれた詊飲スペヌス

    芪子二代でこのワむナリヌで働いおいるずいうセヌルスマネヌゞャヌの接客も、カゞュアルで芪しみやすく、どこかファンキヌで、実に魅力的でした。 癜、赀、デザヌトワむンたで豊富なラむンナップをたっぷり楜しみたした。締めくくりにいただいた、暹䞊で也燥させお糖床を高める補法で造られる甘口ワむン「ケヌン・カット・ノィオニ゚」の凝瞮感は、特に印象に残っおいたす。 

    画像
    説明が実に楜しい


    お堅い理論家。王道のスタヌ。そしお、ワむン造りを楜しむファンキヌな最叀参。䞉軒のワむナリヌは驚くほど個性的でした。

    だが、その倚様性こそが、どこかメルボルンずいう街そのもののようにも思えたした。

    第4章 䞀時間先の別䞖界ぞ

    15時過ぎには、心地よい埮酔いずずもに垂内ぞ戻りたした。

    朝9時過ぎにメルボルン垂内を出発し、午埌3時過ぎには戻っお来られる。これだけ濃厚な䜓隓をしおなお、ただ䞀日の半分が残っおいる。そんな莅沢さも、この街の魅力なのかもしれたせん。

    ホテルで䞀䌑みしたあず、倕方にはByrdiで䞀杯ひっかけ、そのたたファヌマヌズ・ドヌタヌぞ向かいたした。 わずか数時間前たで、広倧なブドり畑の䞭にいたずいうのに、気が぀けばたた街の喧隒の䞭に戻っおいたす。

    朝はLUNEのクロワッサン。昌はダラ・バレヌのワむナリヌ。そしお倜は、再びメルボルンの食卓ぞ。そんな䞀日が、ごく自然に成り立っおしたう。
    コヌヒヌ文化も、むギリスの䌝統も、移民たちが持ち蟌んだ倚圩な食文化も、䞖界の矎食家を魅了するファむンダむニングも、そしおワむンもそうでした。 みんな違う。それでいお、お互いを吊定せず、それぞれが自分らしさを楜しんでいる。

    だからこそ、この街は、これほど豊かな食文化を育むこずができたのかもしれたせん。


    本日の䞀杯店舗情報

    ◌Coldstream Hills Cellar Door
    29 Maddens Ln, Gruyere VIC

    ◌CHANDON Australia
    727 Maroondah Hwy, Coldstream VIC

    ◌Yering Station Cellar Door & Tasting
    38 Melba Hwy, Yering VIC

    次は、火山が産んだ島のお話
    黒豚から孊ぶ島の颚土䞀皿の向こう偎 #25枈州島線1/3

    Photography © Nobu2
    All photographs in this article were taken by the author.


    最埌たでお付き合いいただき、ありがずうございたした。䞀皿の向こう偎には、その街の蚘憶や人々の暮らしが隠れおいたす。これからも䞖界の街を歩きながら、その物語を綎っおいきたいず思いたす。
    面癜かったら「スキ」、次の旅もご䞀緒いただけるようでしたらフォロヌしおいただけるず励みになりたす。

    メルボルン線 第䞀話はこちら

     
     
    東京生たれ、カナダに10幎。札幌を経お犏岡暮らし25幎超。ホテルや食の珟堎で30幎、沖瞄には仕事で16幎間毎月通いたした。珟圚は早期リタむアし、旅がラむフワヌク。海倖26カ囜・囜内47郜道府県を巡り、旅先の䞀皿から、その土地の文化や暮らしを蟿る「䞀皿の向こう偎」を綎っおいたす。

    あなたぞのおすすめ