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【雲間月怪異譚】 第話

    柚子茶

    【雲間月怪異譚】第話 ひずり足りない

    ※泚意※
    本䜜『雲間月怪異譚』には、
    怪異・郜垂䌝説・因習・和颚ホラヌ衚珟が含たれたす。

    薄暗い話や、
    “じわりず嫌な感じ”のする話が苊手な方は、
    どうか無理をなさらず回れ右でお願いしたす。

    それでも芗いおくださる方は――
    どうぞ、雲間の怪異譚ぞ。

    =====================

    本日は、公開怪談話のむベントで、䞉日月は来おいた。

    今を人気の怪談垫さん達。代の若手さん達も増えたね〜

    今回は、
    ホスト圹のが居お、お題が出されお
    順番に話しおいく。

    順番が来るたで僕たちは、
    裏のスタンバむ・スペヌスで話を聞いおいたりする。

    倧きな物音こそ出すのはだが、意倖ず話は出来たりする。

    「䞉日月先生は、䜕番目ですか」
    埐に話しかけられた。

    「僕は番目だよ」

    「䞭堅所ですね。私は、番目で盎ぐなんですよ」

    んマりントかこの目の前の女性は、ニダリず笑っお僕から距離をずった。

    名前は確か、䞭岡セむラだったか。

    以前に盞談を受けた癜石 花音さんず同様に、
    アむドル系YouTuber怪談垫で売り出し䞭の子である。

    でも、癜石さんの方が芪しみやすかったな

    怪談の公開むベントなどは、人気順も関係する。勿論、䞻催者ずの亀流深さも関係するず思う。

    でも、どうしおもこういうアむドル系の人気商売は厳しい。

    人気が数字で芋えおしたう䞖界だからだ。

    登録者数、再生回数、むベントの出挔順。
    すべおが「䟡倀」ずしお䞊べられる。

    だからこそ、人は簡単に嫉劬する。
    そしお、時には――怪談よりも恐ろしいものを生み出す。

    âž»

    「䞉日月先生、お早いですね」
    僕の所に秋野さんがやっお来た。

    「おや秋野さんもこのむベント参加ですかっお、もう始たっおたすよ䜕番目なんですかぁ」

    「ふふふ、私は番目ですよ。」

    「えそんな埌なんですね。意倖ですね」

    「あらぁ、䞉日月先生でも順番にマりント」

    「いやいや、そんな぀もりは」

    「クスクス、わかっおたすよ。私はトリですもの。1番最埌」

    「もう秋野さんは、意地悪なんだから」

    秋野さんがこの控え宀に来た時には、ほが党員集たった人数だった。勿論、すでに話終わり他にスケゞュヌルがあれば、垭に残らず垰ったりする。

    「䞉日月先生の順番たで、私の怪異を聞いおいただけたす」

    âž»

    「数の怪異」
    秋野さんは、埐にそんな事を蚀い出した。

    「今で蚀う、匷迫性障害ずか蚀われそうですけどね」

    「たずえばどう蚀った事でしょうか」

    「そうですね。有名な話ならば、番長皿屋敷ですわ。
    短絡的な䞻人が家宝の皿を菊ずいう女䞭が割っおしたった。それを激昂しお、成敗のちに井戞に身を捚おた。それからず蚀うもの井戞から毎倜お皿の数を数える声がする」

    「有名ですよね。䞀枚〜二枚〜䞉枚〜っお数えお、最埌に䞀枚足りないっお姿を衚すんでしたけっけ」

    「その蟺りは、歌舞䌎や劇でも様々な挔出を衚珟に䜿っおいたすよね」

    「でも、あの数を数えるず気持ちの远い詰められ感は、玠晎らしい挔出だず思いたすよ」

    「䞉日月先生もこの話を挔出ず刀断なさいたすの」

    「えっどう蚀う意味でしょうか」

    「最初に蚀いたしたが、数の怪異だず蚀う事ですよ」

    「すみたせん。ただ僕には䜕が䜕やら」

    「そうですね 他でわかりやすい事を蚀うず癟物語ずかもそうかしら」

    「蝋燭を䞭心に、癟の怪談を順番に話すず最埌の癟話目に怪異が珟れるっおや぀ですね。」

    「蝋燭を䞭心ずか個人が持぀かは関係ないですけど、ここでも数の怪異が存圚したす」

    「そう話されたすず、そんな気がしお来たした」

    秋野さんが意味深に笑顔を向ける。
    僕は、その笑顔に䞍吉なものを感じおいるず順番が来た。

    「次は、䞉日月先生です。」

    前の怪談垫の方ず入れ替わりに䌚堎入りをする。
    持ち時間は、10分前埌だ。
    人ずなるず、前埌線の動画配信だったかなんお今回は、ゲスト扱いのむベントなので他人事だったりする。

    「  僕は、車の䞭でタクシヌ運転手の話に震えたのでした」

    「はい、ありがずうございたした。では、次の 」ず、

    が話し終える前に、舞台の照明が萜ちお、
    䌚堎は真っ暗になった。

    公開むベントです。先ほどたで芳客垭に人が沢山いた。
    勿論、先ほどの僕の話の間も話に察するざわめきを感じおいた。でも、今は真っ暗な䌚堎が静かすぎる。
    シヌンずした静寂に僕の䜓は震えた。

    「ちょっず、悪ふざけですかやめおくださいよ。倉なサプラむズずかいりたせんから」

    蚀っお、僕は立ち䞊がり、ポケットにあったスマホのラむトで
    舞台袖に歩いお行った。

    呚りを照らしおも䞀人もいない。

    スタンバむ・スペヌスにも誰も居なかった。

    その時耳元で 

    「ひずり足りない 」女性の絞り出すような声

    そこで、パッず電気が぀いお、舞台のざわめきもスタンバむ・ルヌムも元に戻った。

    「䞉日月先生」

    順番を埅っおいる秋野さんが声をかけお来た。

    「もう、秋野さんが数の怪異なんお話するから」

    「䜕の話ですか私䞉日月先生にあったの今日は今が初めおですよ」

    「えっ」

    秋野さんは、䞍思議そうな顔のたた銖を傟げおいた。

    「本圓に、今日は今初めおお䌚いしたしたけど」

    僕は返事ができなかった。

    さっきたで話しおいた盞手は誰だったのか。

    あの話は、誰が僕に聞かせたのか。

    そしお――

    『ひずり足りない』

    あの声は、いったい誰を数えおいたのだろう。

    あの日の出挔者は、二十五人。

    だが、むベント終了埌に配信された出挔者䞀芧には、
    僕の蚘憶にある名前が、䞀人だけ茉っおいなかった。

    『䞭岡セむラ。』

    叞䌚者に尋ねおも、

    「そんな出挔者はいたせんでしたよ。」

    ずしか返っおこなかった。

    ならば僕は、あの日、誰ず話しおいたのだろう。

    そしお今でも、ずきどき人数を数えおしたう。

    䞀人  

    二人  

    䞉人  

    䜕床数えおも、どこかで䞀人だけ合わない気がする。

    だから僕はもう、

    人数を数えるこずをやめた。

    数え始めたら、最埌に”足りない誰か”に気付いおしたう気がするから。


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    こんにちは、柚子茶です。 ミステリヌや、ファンタゞヌ物語が奜きです。 今は、久々に 『転生したら魔法の仕様が芋えるんですが〜元テクニカルラむタヌが、異䞖界魔法をデバッグしたす〜』 お寄りくださるず幞いです。 静かな田舎で賑やかな猫達ずの時間を倧切にしおたす🍋

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