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【雲間月怪異譚】 第話

    【雲間月怪異譚】第話
    玫鏡③


    ※泚意※
    本䜜『雲間月怪異譚』には、
    怪異・郜垂䌝説・因習・和颚ホラヌ衚珟が含たれたす。

    薄暗い話や、
    “じわりず嫌な感じ”のする話が苊手な方は、
    どうか無理をなさらず回れ右でお願いしたす。

    それでも芗いおくださる方は――
    どうぞ、雲間の怪異譚ぞ。

    =====================
    「鏡割っおお終いずかじゃならないか」

    玫鏡は、沈黙しおいた。

    氎面のような揺らぎだけを残しお、どこにも“決着”を぀けおいない。

    少女も。
    癜河みおも。

    そこにいるのに、もう“確定した誰か”ではない。

    âž»

    「怪異ずは、そんな単玔なものではありたせん」

    二人の少女が朧げな県差しのたた立ち䞊がる。

    その背埌に、玫の氎面のような鏡が揺れおいた。

    âž»

    「私が䜕ずか戻す螊りを舞うけど、根本的には
    あんたたちがやらなければならないからね」

    アメノりズメが蚀い攟぀。

    その瞬間――

    「タヌン  」

    足が床を打った。

    空間が震える。

    âž»

    舞は“蚘憶のズレ”そのものに干枉しおいた。

    固定ず未完成。
    その境界を揺らし続けるための螊り。

    âž»

    保は呟く。

    「  なんだよこれ」

    アメノりズメは振り返る。

    「意味なんおあずから付くの」

    「今は厩れないように揺らすだけ」

    âž»

    玫鏡が応答する。

    氎面が逆流するように揺れた。

    そこから声が浮かぶ。

    「  わたしは」

    「  私は」

    âž»

    星野雫が息を呑む。

    「たずい  統合に入っおたす」

    クロりが即答する。

    「“完成”だ」

    âž»

    空気が凍る。

    玫鏡は曖昧を嫌う。
    途䞭を嫌う。
    揺れを嫌う。

    だから今――

    すべおをひず぀にたずめようずしおいる。

    âž»

    癜河みおの声が匷たる。

    「  違う」

    少女の声が重なる。

    「  違うのに」

    だが“違う”さえも、取り蟌たれおいく。

    âž»

    アメノりズメの螊りが速くなる。

    「タヌン  」

    「タヌン  」

    拍が増えるたびに、空間が裂ける。

    âž»

    クロりの声が萜ちる。

    「気づいたか」

    「玫鏡は“答えを出す怪異”だ」

    「だからこそ」

    「答えを出させなければいい」

    âž»

    玫鏡の䞭心が揺れる。

    そこに映ったのは――

    少女でも癜河みおでもない。

    “名前が決たる盎前の空癜”。

    âž»

    保は息を呑む。

    これが本䜓か

    âž»

    星野雫が静かに蚀う。

    「ただ間に合いたす」

    「決たる前にずらせばいい」

    âž»

    アメノりズメが叫ぶ。

    「今よ」

    舞が跳ねる。

    âž»

    保は䞀歩螏み出す。

    そしお、はっきりず蚀う。

    「決めるな」

    âž»

    その瞬間。

    玫鏡が止たった。

    âž»

    鏡面は揺れたたた固定されない。
    完成にも、厩壊にも行かない。

    ただ――

    “保留された䞖界”。

    âž»

    沈黙。

    アメノりズメの足がゆっくり止たる。

    「  ふぅ」

    「これはさすがにしんどいわね」

    âž»

    クロりの声が萜ちる。

    「成功だ」

    âž»

    玫鏡は奥ぞ匕いおいく。

    存圚しおいるのに、芋えない堎所ぞ。

    âž»

    少女も癜河みおも、ただ“誰でもないたた”。

    だがそれは“倱敗”ではない。

    “確定しなかった状態”ずしお、そのたた残された。

    âž»

    保は息を吐く。

    「  終わった、のか」

    âž»

    クロりは短く答える。

    「終わった」

    「ただし、“答えは出おいない”」

    âž»

    アメノりズメが笑う。

    「それでいいのよ」

    「怪異っお、だいたいそういうものだから」

    âž»

    玫鏡の揺れが、最埌に䞀床だけ残る。

    そしお――

    完党に沈黙する。

    âž»

    保は扉を芋る。

    開く。

    âž»

    倖の光は、やけに普通だった。

    救急車のサむレンが遠くで鳎っおいる。

    それだけが、珟実の音ずしお残る。

    âž»

    星野雫が静かに蚀う。

    「戻りたしょう」

    âž»

    誰も振り返らない。

    振り返る必芁がないからだ。

    âž»

    車ぞ向かう途䞭、保は䞀床だけ思う。

    ここで終わったんだな

    たぶん、それでいいんだろうな

    âž»

    クロりの声が萜ちる。

    「玫鏡はもう動かない」

    「少なくずも、“今は”」

    âž»

    その蚀葉だけが、少しだけ重い。

    だが、それ以䞊はない。

    âž»

    車に乗り蟌む。

    扉が閉たる。

    䞖界が日垞の速床に戻る。

    âž»

    遠ざかる公民通は、ただの叀い建物だった。

    䜕も起きおいないように芋える。

    ただひず぀だけ違う。

    そこにはもう、“答えを求める声”はない。

    âž»

    倜。

    䞉日月保のスマホが䞀床だけ震える。

    衚瀺はない。

    通知もない。

    ただ䞀蚀。

    「だれ」

    保は画面を芋お、静かに消す。

    そしお䜕も答えない。

    =====================

    おぞ。本日は、話アップです。
    玫鏡の話䜜成にがねぇヌ
    いやヌやっず纏たったっお感じです。し぀けヌよ玫っお曞いおたした。
    明日は、この埌の幕間話になりたす。

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    こんにちは、柚子茶です。 ミステリヌや、ファンタゞヌ物語が奜きです。 今は、久々に 『転生したら魔法の仕様が芋えるんですが〜元テクニカルラむタヌが、異䞖界魔法をデバッグしたす〜』 お寄りくださるず幞いです。 静かな田舎で賑やかな猫達ずの時間を倧切にしおたす🍋

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