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【第五話】 王城研究所

    え、䜕これ 真琎の次の行動は
    圱が忍び寄る街で、物語が動き出す――


    第五話 王城研究所

    王郜の通りは、蟺境の街ずは比べものにならないほど賑わっおいた。

    石畳の道の䞡偎に店が䞊び、呌び蟌みの声が絶えない。
    銬車の音、人々のざわめき、遠くで鳎る鐘の音。

    「  郜䌚だね」

    思わずそう呟くず、

    「王郜ですから」

    ノィクトルが淡々ず答えた。
    この人、本圓に感動ずかしないな。

    「たず研究所に向かう」

    「報告」

    「ええ。今回の調査の件です」

    そう蚀っおノィクトルは歩き出した。
    フィオナずレオンハルトは、それぞれ神殿ぞの報告があるらしく別行動になった。
    倜には慰劎䌚をしようず誘われおいる。

    私はずいうず、ノィクトルに誘われるたた同行しおいる状態だ。
    無職。䜏む堎所も未定。

      断る理由も、特にない。
    たあ、このたた流れに乗るしかないか

    âž»

    王郜の䞭倮に近づくに぀れ、建物の雰囲気が倉わっおいった。

    店は枛り、代わりに倧きな石造りの建物が䞊ぶ。
    兵士の姿も増え、「囜の斜蚭」ずいう空気が濃くなる。

    「ここです」

    ノィクトルが立ち止たった。

    目の前にあったのは、塔のように高い建物。
    叀びた王章。金属の看板。

    ――王城研究所。

    「  研究所っおいうより城じゃない」

    「叀い斜蚭ですから」

    âž»

    䞭に入った瞬間、空気が倉わる。

    薬品の匂い。
    積み䞊げられた玙束。
    机の䞊に転がる魔石や金属片。

    完党に研究者の巣だ。

    ノィクトルの慣れた足取りは、背の高さもあっお真琎には早足に感じられた。
    建物の䞀番奥、重厚な扉の前でノックをする。

    「入れ」

    䞭から幎配の男性の声が返る。

    「只今戻りたした」

    「ノィクトルか。垰っお早々にすたないな」

    本来なら、報告曞をたずめおから来るべきなんだろうけど。
    どうやら今回は䟋倖らしい。

    「たあ、たずは腰掛けおくれ」

    そう蚀いながら、男の芖線がこちらに向く。
    わずかに眉が寄せられた。

    「高瀬真琎ず蚀いたす」

    䜕ず名乗るべきか迷い、結局それだけにした。

    「調査䞭、特異な珟象を瀺した人物です」

    ノィクトルが簡朔に蚀う。

    「ほう、ノィクトルにそう蚀わせるずはな」

    倀螏みするような芖線が、䞊から䞋ぞず動いた。

    「ノィクトルさん、私は——」

    「所長、流石に女性にそれは倱瀌では」

    ノィクトルが淡々ず口を挟む。

    「おっず、これは倱瀌した」

    男は頭をかきながら笑った。

    「私の名はサヌ・アヌサヌ・グランドル。ここの研究所の所長、兌、ノィクトル兄効の保護者でもある。堅苊しいのは抜きにしよう」

    軜く咳払いをしお、ノィクトルはコヌトの䞋のバッグから石を取り出した。

    艶のない、石炭のような塊。
    觊れれば厩れそうなほど脆い。

    「珟堎から持ち垰れたのはこれ䞀぀です。他は魔獣ず共に厩壊したした」

    これが、魔石  

    ノィクトルの背埌から芗き蟌んだ瞬間——

    芖界に、文字が浮かぶ。

    ――劣化魔栞厩壊寞前

    え、なにこれ
    思わず、声が挏れた。

    「  あっ」

    「どうした」

    ノィクトルがすぐに反応する。

    「あ、いや  なんでもない」

    なんでもなくはないんだけど

    「  その反応」

    ノィクトルの声がわずかに䜎くなる。

    「芋えおいるのか」

    「え」

    「魔力反応か、それずも構造情報か」

    逃げ堎がない。

    やばい、バレた

    「ノィクトル」

    所長が䜎く制する。

    「たずは報告が先だ」

    「  倱瀌したした」

    そう蚀い぀぀も、芖線は倖れない。
    埮かに揺れる魔栞の残像。なぜか目を離せない

    âž»

    報告は簡朔だった。

    遺跡の厩壊。
    魔獣の出珟。
    そしお、この異垞な魔栞。

    「魔栞が自然厩壊するなど、聞いたこずがないな」

    「はい。通垞の劣化ずは明らかに異なりたす」

    「原因は䞍明か」

    「珟時点では」

    䞀瞬、ノィクトルがこちらを芋る。

    「ただし——芳枬者が䞀名、䟋倖的な反応を瀺したした」

    やめおその蚀い方

    「ほう」

    所長の目が现くなる。

    「説明しろ」

    「圌女は魔力を持たない。にもかかわらず、魔栞の状態を認識した可胜性がありたす」

    郚屋の空気が倉わる。

    「  面癜いな」

    所長が小さく呟く。
    その声には、わずかな含みがあった。  ただの芳枬者では終わらない、そんな予感。

    「高瀬真琎、ず蚀ったな」

    「はい」

    「自分が䜕をしたか、わかっおいるか」

    「  なんずなく、やばいこずした気はしおたす」

    「正盎でよろしい」

    âž»

    「  面癜い」

    ノィクトルが呟く。

    空気が倉わる。

    「君は、こちらに来おもらう」
    その声にも、ほんのわずかに含みがある。

    「  は」

    「研究察象ずしお」

    即答だった。

    「拒吊暩は」

    「ありたす」

    䞀拍。

    「ただし——」

    淡々ず続く。

    「君の胜力は攟眮すれば危険性がある。保護の意味も含たれる」

    囲い蟌みだこれ

    「衣食䜏はこちらで保蚌する。安党も確保する。その代わり、芳枬ず怜査に協力しおもらう」

    就職  いや、捕獲

    「  嫌だず蚀ったら」

    「匷制はしたせん」

    あれ、意倖ずたずも

    「ですが」

    やっぱり続いた。

    「倖郚で同様の事象が発生した堎合、責任は負えたせん。他機関に発芋されれば、より匷匕な手段を取られる可胜性がありたす」

    断れないや぀だ

    âž»

    「  条件付きで」

    そう蚀うず、

    「内容を聞こう」

    即答だった。

    「最䜎限の自由。それず、説明なしの実隓は犁止」

    䞀瞬考えお、

    「あず  痛いのは、できればなしで」

    沈黙。

    「  善凊したす」

    善凊っお蚀った

    「いいだろう」

    所長も頷く。

    「その条件で預かろう」

    âž»

    こうしお——

    私の意思ずは半分関係なく、
    王城研究所での“協力者生掻”が決たった。

      やっぱり流されおるな、私

    ——でも、この流れがどこに繋がっおいるのかは、ただ分からない。

    âž»

    王郜の倜は明るい。
    石畳や建物の圱の奥で、䜕かが埮かに揺れた気がした。
    真琎の心臓が、ほんの少しだけ速くなる。

    この“揺れ”の正䜓  知るのは、ただ先の話だ


    ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
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    📚【第䞀章】たずめペヌゞ


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    こんにちは、柚子茶です。 ミステリヌや、ファンタゞヌ物語が奜きです。 今は、久々に 『転生したら魔法の仕様が芋えるんですが〜元テクニカルラむタヌが、異䞖界魔法をデバッグしたす〜』 お寄りくださるず幞いです。 静かな田舎で賑やかな猫達ずの時間を倧切にしおたす🍋

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