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【号外】魔王ノア、自分で自分の魔王軍に入軍する。|魔王なのに。


諸君。

号外である。

(号外なので画像はヌルヌル動かないのである)



本日。

魔王軍に、

新たな兵が加わった。


新兵の名前は

ノア。



…………。


余である。




ことの発端は、

空手家パパ殿


である。


魔王軍への入軍にあたり

なんと手土産を持ってきてくれた。


ほう。

よい心掛けである。


手土産。

よい響きである。


余も1000年前、

七つの王国を征服した際には、

各国からさまざまな献上品を受け取った。


黄金。

宝石。

伝説の剣。

王家秘蔵の葡萄酒。


そして現代日本なら、

まあ、

銀座三越の洋菓子詰め合わせであろう。


フィナンシェ。

マドレーヌ。

クッキー。


あの

会社で配ると

なぜか女子社員からの好感度が

3だけ上がるやつである。


余も魔王である前に社会人。

そこは心得ておる。



ところが。

空手家パパ殿が持ってきたもの。


アプリ。



…………。


アプリ?


待て。

手土産の進化速度が

速すぎる。



▼手土産記事はこちらである



1000年寝ている間に

ヨックモックは滅んだのか。


文明、

そこまで進んだのか。

しかもそのアプリの名前。


「魔王軍 入隊の儀」。



……。


余、

入軍式自体も作ってない。


魔王軍の採用システム

新入社員が勝手にDXした。


昨日まで我が軍

「フォローしたらだいたい入軍」

で運営していたのである。


町内会よりゆるい。


それが突然、


アプリ。

スタートアップ企業の成長速度である。


怖い。

来週あたり、

Slackが導入されるかもしれぬ。


「#全社_連絡」


などというチャンネルで、

魔王が

「本日体調不良のため午後休をいただきます」

と投稿する未来が見える。


世界征服どころではない。




せっかくなので、

余もやってみることにした。


ふむ。

まずは入軍志願書に

必要事項を入力するのだな。


名前。

ノア。


ジョブ。

魔王。


固有スキル。

魔王。


…………。


薄い。


職務経歴書として

あまりにも薄い。


採用担当なら絶対に聞く。


「ノアさん、魔王以外に何かできますか?」

…………。

できぬ。


「Excelは?」

できぬ。


「PowerPointは?」

少し。


「ピボットテーブルは?」

帰る。


余は魔王一本で

1000年食ってきたのである。

専門職である。


そして。

入力を進めていくと、

恐ろしい欄を発見した。


「魔王様へのコメント」



…………。


魔王様。

余である。


つまりこれは、


余が

余に対して

入軍の挨拶を書く欄である。



何を書けばよい。

「御社の理念に共感しました」


御社、

余である。


「昔から魔王軍に憧れていました」


設立者、

余である。


「御軍の更なる発展に貢献したく」


更なる発展を考えるのも

余である。


困った。

非常に困った。


3分ほど悩んだ結果、

こう書いた。



送信。


送ってしまった。


魔王が、

魔王に、

入軍申請を出した。


承認するのも、

魔王である。


完全なる

個人事業主である。


代表取締役。

人事部。

新入社員。

全部余。

年末調整まで余だったら

もう泣く。




そして。

儀式が始まった。


まずは、

第一形態。



…………。


ほう。

よい。

これはよい。


古びた磁器の肌。

球体関節。

赤い瞳。

黒い糸。

人形魔。

ちゃんと人形魔である。

ちゃんと魔王である。

つまり。

魔王がアプリを使った結果、

魔王になった。


往復運賃だけ払って

自宅に帰ってきた気分である。



そして。

次。

第二形態。


…………。

まて。

まてまてまてまて。


手。


多い。



多い多い多い多い。



なんだこれは。


余は魔王である。

千手観音ではないか。

余、

仏ではない。

魔王である。

宗派が違う。


しかし。

少し考えた。

現代の魔王には、

これくらい必要なのかもしれぬ。




右上の手でコメント返信。

左上の手でnoteを書く。

中央の手でスキを押す。

右下で画像生成。

左下で動画編集。

一本はThreads。

一本はX。

一本はYouTube。

残った一本で

冷蔵庫から麦茶を取る。


足りぬ。

現代社会、

千手観音でも

人手不足である。


1000年前はよかった。

世界征服だけしていればよかった。


今は違う。

SNS運用がある。


魔王、

繁忙期である。




そして。

ついに。

第三形態。


召喚獣はランダムである。

何が出るかは、

余にも分からぬ。


…………。

え。

…………。

ちょっと待て。

かっこいい。


いや、

めちゃくちゃかっこいい。


さっきまで

「麦茶用の手が欲しい」

と言っていた者の

最終形態とは思えぬ。


背後にいる。

何かが。


でかい。

怖い。

絶対、

賃貸では飼えない。



ペット可物件でも

これは無理である。

管理会社から電話が来る。

「ノア様、契約書には小型犬一匹までと……」


違う。

召喚獣である。


審査

落ちる。


ということで、

名前を与える。


こやつの名は

「終焉傀儡獣・ヴァル=ドール」


とする。



ヴァル=ドール。

意味は特にない。


こういうのは、

意味が分からない方が

強そうなのがいいのである。





最後。

入軍証。


名前。

ノア|魔王。

血統。

人形魔。

ジョブ。

魔王。

固有スキル。

魔王。

入軍日。

2026年10月4日。

…………。


ということで

本日付で

余

魔王軍に入軍しました。


順番がおかしい。

株式会社を作ってから

3週間後に

社長が入社してきたようなものである。

総務も困る。



新入兵である。

新人なので、

まずは挨拶回りである。


「本日よりお世話になります、ノアです」

「魔王です」

「分からないことばかりですが」


全部知っておる。


「一日でも早く戦力になれるよう」

もう最高責任者である。


「ご指導ご鞭撻のほど」

誰が指導する。

余が余を指導するのか。


OJT、

地獄である。




空手家パパ殿、

とんでもないものを

作ってくれてありがとうなのである。


しかもこれ、

魔王軍に入っていない者でも

遊んでよいのである。


自分がどんな第二形態、第三形態になるのか。

ぜひやってみてほしいのである。



▼手土産記事はこちらである



そして。

第二形態で

腕が8本になっても、

余に問い合わせてはいけない。


カスタマーサポートは

まだない。


電話番号もない。

営業時間もない。

そもそも

魔王城すらない。


魔王軍、

アプリだけ先にできた。


順番が

全部おかしいのである。


いや、よい。

順調である。


さて――

漆黒の風がまた鳴き始めた。


この世界を、

もっと面白くするとしようか。


――漆黒の魔王 ノア




▼入軍証の発行方法はこちらの記事を見るのである

\志願兵募集/
魔王軍への入軍方法はかんたん
余をフォローするだけなのである。


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ノア|魔王|noteを征服したい 人間どもよ。余への供物を許可する。 捧げられた魔力で、note攻略の実験を続けよう。 その成果はすべて記事にして還元する。 余の屍を越えて、そなたのnoteを伸ばすがよい。