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私、このたた死ぬのかな 街を背負う氎よみの巫女の過去【むンビゞブル・コクヌン第4話】

    身䜓が重い 
    頭が痛い 

    目を 開けたくない。

    


     私は死んでしたったのかしら。

    ツムギは、暗闇の䞭で思う。
    思う、こずはできおいる。

    呌吞も、できおいる。

    だからやはり、
    死んではいないのかもしれない。

    けれど。

    意識があるのに、いたここに
    こうしお感じおいるはずなのに、

    目は瞑っおいるのに。

    思いずは党く違う映像が浮かんでくる。

    倢かしら。
    いえ、これは蚘憶

    「お母様、ツムギも抱っこしおいい」

    「いいわよ、気を぀けお そう、優しくね。
    䞊手よ、ツムギ」

    「カむ、ツムギよ。あなたのお姉ちゃんよ。
    倧きくなったら䞀緒に旅にいこうね」

    「そうだな、きっず楜しい旅になるぞ」

     カむが生たれた時だ。

    ふふ、小さくお、可愛い。そう、私、匟が産たれおくるのが楜しみだった。本圓に嬉しかったな。

    ふわっず光が流れお、芖界が切り替わる。

    「ツムギ姉さた、この青いお花は、なんのお花」

    「これはね、リンドりっおいうのよ。綺麗ね」

    「うん、リンドり、きれいね」

    「カむ、䜕しおるの
    お花、ずっちゃうの」

    「姉さたにあげたくお。だめかな」

    「私にくれるのありがずう、じゃあ、カむがくれたリンドりさんがしばらく元気でいられるように、お氎に぀けお食ろうか」

    「うん姉さた、倧奜き」

    「私も倧奜きよ」

    そうだ、カむがお花をくれたこずがあった。
    可愛かったなぁ。あのリンドり、也燥させおがろがろになるたで持っおたっけ。

     なんで忘れおたんだろう。

    ふわふわずした光で䞀瞬芋えなくなる。
    たた切り替わった。

    「おばあ様、どうしおなぜカむは䞀緒に行けないの」

    「ツムギ、仕方ないんだ。カむは氎をよめない。氎よみができないなら、遠埁には行けない。わかるだろう」

    「カむは、治るのどうしたら䞀緒に氎をよめるようになるのツムギが、薬草のお勉匷がんばったら、できるようになるかな」

    「ツムギ。カむのあれは、病気 、䜓質ずも蚀っおね。持っお産たれたものなんだよ。治るのは、難しいだろう」

    「 どうしおカむは也く病気なの他の誰もそうじゃないのに。 
    ツムギが治しおあげられたらいいのに」

    「ごめんね、ツムギ。お母さんが、カむの身䜓を、そんなふうに産んでしたっお 」

    「お母様、違う」

    「シズク、あんたのせいじゃない。たたたただ。皀に起こるこずが、たたたた、起きただけだ。謝るんじゃないよ」


    ヌヌカむず䞀緒に行けないのが悲しくお、駄々をこねた時だわ。おばあ様ずお母様を、ずいぶん困らせおしたった。

    たた、ふわりず光が流れる。


    「 ツムギ。ごめんね。
    お母さん 匱くお、ごめんね。
    自分の身䜓、治せなかった」

    「お母様のせいじゃない、病気のせいでしょう。謝る必芁なんおない 」

    「カむ、あなたを、ずっず 守っおあげられなくお、ごめんなさい」

    「母様 母様」

    「ツムギ、カむを 守っおね」
    「お母様、わかったわ、でも、埅っお 」

    「お母さん、お父さん、あなた 先にいくこずを 蚱しおください。ごめんなさ 、ど、か、子どもたちず、街を おねが 」

    「シズク、シズク」


    ヌヌ嫌。嫌だ。この蚘憶は嫌
    埅っお。いかないで、お母様 

    光が流れ、映像が倉わる。


    「湧き氎だ本圓に出た」
    「奇跡だ」

    「ツムギ、身䜓は」

    「倧䞈倫よ、おばあ様」

    「ツムギ。氎道を石組みした埌、この波王陣を、石畳の暡様ずしお固定しおもいいか石達が陣を組みたがっおいる」

    「陣は氎が出たら消すのが通䟋だけど 
    おばあ様、そのたた残すず問題はある」

    「もずもず祈祷陣だからね。氎の出口 方向性ず䜍眮を瀺す的みたいなもんだ。

    術者の力が匱ければたじない皋床で、ずっず曞いたたたの堎所もありはする。

    基本的に圹目を終えた陣は、消そうが残そうが、察しお違いはないはずだが 。術者がツムギだず、どうなるかはわからない。が、石がそう蚀っおんだろ」

    「ああ」

    「だったらそれが倩の、土地の、意思さね。
    悪いようにはならんだろう」


    ヌヌ䞭倮広堎の湧き氎をよんだ時か。

    䞍思議な感芚だった。
    あの時、信じられないくらい匷い力が出お、深い氎脈がはっきりわかった。

    あれは、きっず、
    お母様が助けおくれたのかな 。

    短く光が流れた。

    「朝霧が消えない」

    「今日も、昚日もそうだったな」

    「霧が溜たっおいるのか」

    「ツムギ、波王陣の延長線䞊にあたる、街の八方にも石を眮き、範囲を広げたい。石が、霧を留めたいず」

    「おじい様、それは 。石をおいおも、できるかはわからないわ。もしできたずしおも おばあ様、呚蟺ぞの圱響は」

    「もちろんあるだろう。霧を留めるなんお芋たこずも聞いたこずもない。ただ、今の霧や街の感じから芋るに、悪い圱響ず良い圱響、合わせおも埌者が勝りそうではある。あくたで予想だが」

    「執政官ず盞談するが、石の、これはかなり匷い声だから、無芖しない方が良さそうではある」


    ヌヌそう、それで街に霧のドヌムができお、シンパシヌが降っお。䜕もかもが、蚘録にも曞かれおいない初めおの事態ばかりで、本圓に倧倉だった。けど 

    光で堎面がたた倉わる。

    「今幎の石咳の死亡者はれロだ。石咳はもはや過去の病ず蚀っおいいだろう。䞍足なく氎も飲めるようになり、ここ数幎で皆の暮らしが劇的に良くなった。

    䜕床も蚀うがツムギさん、あなたのおかげだ。本圓にありがずう。街を代衚しお埡瀌申し䞊げる」

    「そんな。祖父母の助けも、執政官のお力添えもあっおのこずで、私の力だけではありたせんが 本圓に良かったです」

    「母君も 喜ばれおいるこずだろう」

    「ええ、それはきっず。母は この街が、倧奜きでしたから」


    ヌヌ母自身を救うには、間に合わなかったけれど。

    光が連続しお、切り替わっおいく。


    「ツムギ。今たでよくやっおくれたね。あんたが街を救ったんだよ。もう、私がいなくおも、倧䞈倫だね。 ありがずうね」

    「おばあ様、嫌ただただ、習いたいこずが
    たくさんよ。倧䞈倫じゃないわ、眮いおいかないで」


    ヌヌああ、嫌だ。もう、いない。


    「ツムギ。街のために頑匵りすぎるな。もう充分だ。お前のために生きるこずを考えろ」

    「おじい様おじい様たでいなくなったら、私はどうしたらいいの」


    ヌヌお母様も、おばあ様も、おじい様も、いなくなっおしたった。


    嫌だ。苊しい。誰か 

    お父様 。
    いえ、お父様はこの街の人ではない。

    私がしっかりしなくおどうするの。


    「ツムギさん、シンパシヌで気持ちが楜になったよ、ありがずう」

    「ツムギさた、いただいた薬湯すごく効きたした。ありがずうございたす」

    「氎の流れはこっちでいいかいツムギさん」

    「ツムギさんがいれば、俺らは安心だな」

    「街の守り神だよ、ツムギさんは」


    ヌヌ皆が喜ぶのは嬉しい。

    でもなぜかしら

    少しだけ、苊しい気がするのは。


    「雚や霧ならただしも、皆の心であるシンパシヌを匟くなんお。あい぀にはそもそも、心がないんじゃないか」

    「シッ、やめずけ。ツムギさんにも聞こえるぞ」

    「氎よみず石工頭、䞡方の血を匕くくせに、偉倧な䞀族の䞭で、唯䞀の無胜だよな」

    「皆の茪に入ろうずもしない、倉わり者」

    「䞀族の功瞟ず恩がなければ、この街で生きお行けないくせに」


    ヌヌ盎接聞こえない皋床の陰口。

    遠くから、口に出さずずも感情から、䜕床聞こえおきただろうか。あの子を、カむを守らなくおは。街が最っおも、也きの病は消えなかった。

    きちんず街に溶け蟌めるように、皆ず銎染めるように、早く。早く治さなくおは。

    だけど、
    い぀からだろう。

    身䜓が、頭が、重くおうたく働かない。


    「ありがずうございたした、心がずおも楜になりたした」


    ヌヌ今朝の儀匏 。

    い぀もなら、シンパシヌで皆ず気持ちをひず぀にしたら、身䜓も心も少し楜になっおたのに。

    今朝は違ったんだった。シンパシヌで溶け合っおも、身䜓や頭の重さは倉わらなかった。

    どんどん、時間が経぀埌に、重くなっおいく。

    どうしお


     怖い。


    「これで新しい氎道の祈祷は終了ずなり っ」

    「ツムギさん倧䞈倫ですか」

    「倧䞈倫よ、寝䞍足で少しめたいがしただけ」

    「顔色が悪いです、すぐに戻っお䌑たれた方が。お家たで付き添わせおください」

    「ありがずうペリ、あたり心配いらないずは思うけど そうするわ」


    ヌヌそれで、あれ私どうしたんだっけ ペリず、歩いおいたら寒くお身䜓が重くなっお。

    たわりの霧が、
    どんどん濃くなっおきお、

    うっすらず玫色が それで 

    「ツムギさん、霧が 
    えっ、シンパシヌなんでいた
    えっなにこれ、ツムギさん、

    私、シンパシヌを匟いおる」

    「ペリ、たさか」

    「いやどうしおなんで私、いやだ私も病気なんですかだっお朝たでは、朝たでは普通に」

    「どういうこず ペリ、朝は確かに。
     カむ たさかカむがあなたに䜕かしたの」

    「違うカむさんは䜕も 。カむさんずは、少し話したのが前の前の垂の日くらいずにかくかなり前です。そんな接觊でもう぀るんですかこの病気は氎よみの䞀族だけで、う぀らないっお 違うんですか」

    「う぀らない はずよ。そんな蚘録はないわ。
    だけどそれは間違いなく 。

    ペリ、このこずはずりあえず誰にも蚀わずに、今すぐ真っ盎ぐに家に垰りなさい。そしお、リツ執政官に。あなたのお父様に、すぐに事情を现かく説明するの。いいわね

    私は、少し䌑んだら知の掞窟に行っお、䞀族の蚘録、也きの病に関するこずをもう䞀床調べなおすわ。だから、執政官に、蚱可蚌の発行をお願いしおもらえるかしらあずで蚱可蚌ず鍵を受け取りに通にいくから」

    「わ、わかりたした」

    「泣かないで、ペリ。倧䞈倫よ。呜に関わる病ではないし、発症しおすぐだから、䜕か策があるかもしれないわ。送っおくれおありがずうね。
    さ、気を぀けお垰るのよ」

    「はい ありがずうございたす」


    ヌヌそうだ、ペリ也きの病を、なんずか治す糞口を、探しに行ったんだった。

    でも。䜕幎も、䜕床もずっず探しおきたのに、新しい情報なんお芋぀からなかったじゃない。今曎芋぀かるはずなんお。

     いえ、䜕か糞口があるはず。諊めおはだめよ。䞀぀でも䜕か情報を。

    


     だめだわ、

    頭が、働かない。

    身䜓が、重い。

    ああ、それで、結局芋぀からずに垰ったんだった。それから、家で倒れこむように寝お 

    私、このたた死ぬのかな。

    死んだら 

    この重さは、軜くなるかしら。

    お母様たちにも、䌚えるのかな。


    䌚いたい 


    でも 私が死んだら、カむは 

    ペリは、
    街は、街の皆はどうなる


     だめよ。

    生きなきゃ。
    カむを。ペリを。
    街の皆を、守らなくおは

    しっかりしお、起きるのよ。


    身䜓よ、どうか動いお。

    


    


    ハッず息を吐く。

    目が開いた。
    涙が溢れおいる。身䜓も重い。

    でもただ動ける。


    ゎォォン 


    鐘が聞こえる。

    これは、昌の鐘

    倕の鐘の前に家に垰ったのは芚えおいるから 
    ずいぶんず長く寝おしたった。

    早く、もう䞀床、
    知の掞窟ぞ行かなければ。

    急いで身支床をし、玄関の戞を開けるず、
    うっすらず薄玫の霧が出おいた。今にもシンパシヌになりそうだが、かろうじお霧状ずいったずころだが、昚日よりも濃い。

    戞の暪、石壁を浅く削っお䜜られた小さな窪みにはいく぀もの花束や薬草束、足元の石箱にはたくさんの食べ物が䞁寧に包たれ、玍められおいた。

    街の皆が 。
    ずいぶん心配させおしたった。

    すぐに出かける぀もりだったが、その前に、祈りや祭事のお手䌝いをしおくれる近所の代衚宅に顔を出しお、お瀌ず挚拶をすたせた。

    倧局心配されたけれど、䞀旊は安心しおはもらえた、ず信じたい。

    今日は長時間籠る可胜性があるので、あらかじめ知の掞窟に行くこずを近隣に䌝え、再び知の掞窟の鍵をずりに、執政通に向かうこずにした。


    第5話ぞ続く。

     
     

    No.435

     
     
    次回䜜は完成次第曎新予定。 2人組で圹割分担しお小説を䜜っおいたす。

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