【ゴス祭り】38歳、ゴスロリで魔法学校に入学する。|初めての絵画製作
初めての絵画制作。
何度作っても、納得できなかった。
迷走に迷走を重ねた結果——
38歳の僕は、魔法学校へ入学した。
しかも、
なぜか全員、ゴスロリだった。
⸻
38歳、フローポッターの組分け
組分け帽子が、
38歳のフローポッターの頭にかぶせられた。
フローポッターは強く念じる。
「スリザリンは嫌だ……。
スリザリンは嫌だ……」
すると、組分け帽子が囁いた。
「んっ?
スリザリンは嫌なのかね?」
「君なら、スリザリンでも
大物になれるだろうに……」
「スリザリンは嫌だ!
スリザリンは嫌だ!!」
組分け帽子は少し考え、
大広間いっぱいに響く声で叫んだ。
「それならば——
ゴスフィンドォォォォォォォール!!!」
大広間から、大歓声が上がる。
フローポッターは立ち上がり、
周囲を見渡した。
そして叫んだ。
「いや、全員ゴスロリの格好しとるやないかーーーい!!!」
完
⸻
……なぜ、こうなったのか。
話は僕が、
「絵画って面白い!って感情になるのか?」
と考えたところまで遡る。
⸻
初めての絵画制作
空手家パパさんが開催する、
「第一回ゴーストライティン絵画祭」。
僕は今回、この企画のスポンサーになった。
初めてのスポンサー。
心が躍る。
もちろん、スポンサーとして応援するだけでは終わらない。
作品も出す。
そして、貪欲に賞金まで狙う。
大会を応援しながら、
賞金を回収しにいくスポンサーである。🤣
⸻
僕は早く参加したかった。
だがしかし!!!
何回作ってみても、
納得できる作品ができない。
難しい!!
絵画、難しい!!
僕が難しく考えすぎているのか?
もっと自由でいいのか?
それなら、いっそのこと
笑いに振ってみるか?
……絵画で笑い?
どうやって???
⸻
文章なら、最後に、
「全部、俺だった。🤣」
と書けば、何とかななったりする。
しかし、絵には書けない。
真面目に描くと普通になる。
ふざけると下品になる。
笑わせようとすると、
急に全員の顔が変になる。
違う。
そういうことじゃない。笑
僕が作りたいのは、
品格がある。
美しい。
でも、よく見ると何かがおかしい。
そんな絵だった。
……注文だけはいっちょまえである。🤣
⸻
もう、みんなの作品を見よう。
こうなったら、
すでに展示されている作品を見てみよう。
僕に絵心はないんだ!!笑
作品を眺めてみる。
……すげーーー!!
いや、本当にすごい。
同じ架空の画家が描いているはずなのに、
選ぶ年齢や題材によって、まったく違う作品になる。
静かな絵。
力強い絵。
かわいい絵。
意味はよく分からないのに、
なぜか目が離せない絵。
みなさんの発想に、
ただただ感心させられた。
そして、ようやく気づいた。
僕も「うまい絵」を作ろうとするのではなく、
まずは自分の好きな世界へ行けばいいんじゃないか?
⸻
僕の好きな世界へ。
よし。
僕が好きなのは、ファンタジーだ。
そっち路線でいこう!!
森。
霧。
古い城。
蒸気機関車。
魔法学校。
大きな灰色の狼。
いろいろ考えた結果、
僕の永遠のアイドル、
ハリー・ポッターの世界へたどり着いた。🤣
さて。
どんな場面がいいだろう?
せっかくなら、
みんなが知っているような場面がいい。
列車を降りるところ?
魔法学校を初めて見上げるところ?
大広間へ入るところ?
そこで僕が選んだのは——
大勢の生徒に見られながら、
大広間の中央を歩いて壇上へ向かう場面。
⸻
ただし、新入生は38歳。
健康的に日焼けした肌。
極細の丸い銀縁メガネ。
紺色の衣装。
赤い蝶ネクタイ。
そして、年齢は——
38歳。
えぇ。38歳です!!!
いくつになっても学ぶ姿勢って大事ですからねっ!!!笑
周囲は、子どもの新入生ばかり。
本人だけ、どう見ても先生。
一人の生徒が、先生だと思って丁寧に頭を下げる。
その隣の子が、慌てて袖を引っ張る。
きっと、こう伝えているのだろう。
「違うよ。あの人も僕たちと同じ一年生だよ」
しかし、ふろんた本人は、
周囲の視線をまったく気にしていない。
胸を張り、堂々と壇上へ向かっている。
トランクの中からは、
杖に交じって剪定ばさみと移植ごて。
魔法を学びに来たのか。
庭を管理しに来たのか。
本人にも、まだ分からない。
大広間の入口では、
旅を共にしてきた狼だけが落ち着いて見守っていた。
ようやく僕の中で、
「品があって、美しくて、
よく見ると少しおかしい絵」
が見えてきた。
最初に完成した作品

うん。
いい。
かなり好きだ。
大広間を堂々と歩く、38歳の新入生。
周囲の子どもたちは、完全に、
「あの人、先生じゃないの?」
という顔をしている。
ようやく完成した。
……このときの僕は、そう思っていた。
⸻
しかし、ゴスロリ賞を知る。
完成が見えてきた頃、
僕は重要な情報を知った。
今回の絵画祭には、
ゴスロリ賞がある。
受賞条件は——
ゴスロリであること。
以上。
分かりやすい。🤣
だったら、もうやるしかない。
ふろんただけではない。
生徒も。
先生も。
狼も少しだけ。
大広間にいる全員を、
本気のゴスロリ衣装に変更した。
そうして完成したのが、こちら。
⸻
正式エントリー作品

『三十八歳の一年生』
作者:Momo
作家名:静かな絵本作家
⸻
制作エピソード
三十四歳の秋、Momoは結婚後の家へ、母が毎晩読んでくれた古い動物絵本を運び込んだ。悲しい結末の物語でも、母の声だけは不思議と温かかった。いつか自分が誰かに読むなら、始めるのが遅かった人の物語を描きたい。そう考え、黒い衣装の新入生たちの間へ、一人の大人を歩かせた。筆は以前より静かになったが、長く流れる裾だけは乾くのを待てず、一息に描いた。塗り直した跡も消さなかった。その一歩を、入口の狼だけが何も疑わず見守っている。
⸻
初めての絵画制作。
何度作っても納得できず、
笑いに振っても上手くいかず、
最終的に自分の好きなファンタジーへ戻ってきた。
そして完成したのが、
ゴスロリ姿で魔法学校へ入学する38歳。
……最初に考えていたものとは、
だいぶ違う場所へ到着した。🤣
でも、いい。
美しい。
品格もある。
よく見ると、意味が分からない。
僕が作りたかったのは、
きっとこういう絵だった。
⸻
第一回ゴーストライティン絵画祭。
スポンサーとして応援する。
参加者として作品も出す。
そして、できることなら
ゴスロリ賞も賞金も欲しい。
全部取りにいく。
38歳の新入生は、
意外と貪欲なのである。🤣
企画・展示会場はこちら👇
ゴスロリ賞が爆誕した記事はこちら👇、
noteのみの限定公開動画です♪
⸻
#ゴーストライティン絵画祭
#ゴス祭り
#ゴスロリ
#AIアート
#生成AI
#絵画
#ファンタジー
#創作
#note企画
#庭師ふろんた
