
【アルバムレビュー】惑星のかけら/スピッツ
皆さんこんばんは ぎぶそんです
記事を書くモチベーションが落ちているのでぼちぼち更新に切り替えました。
4月や5月頃の勢いはどこへやら…ほんとですよね。反省しております。
まぁでも私の記事を待っている人は中々居ないと思いますので、そういった意味では恵まれてるかもしれません。
ということで今回は惑星のかけらです。
それでは参りましょう
アルバムと評価

スピッツの3作目のアルバムです。
美大出身の草野マサムネさんらしく考え抜かれたジャケットデザインが光ります。
本作の話に参る前にひとつだけ言いたいことがあります。
スピッツいい曲多すぎ問題。
アルバム単位で見てもあの『オーロラになれなかった人にために』というニッチで取っ付きづらすぎるアルバムですら良作としてレビューを送り出せるレベル。
実はこのアルバムは私の中ではかなり評価低いんですよね。
というのも端的に申すと草野さんの歩むべき道が全く見えていない状態というか、塞ぎ込んでるというよりはむしろその逆。
方向性が固まってないからこそ作れたアルバムなので一概に駄作!という気はないのですが、まぁ決してヘビロテするほど好きかと言われるとすごく怪しい。
しかし、曲自体はめちゃくちゃいいんですよね。これが先程挙げた問題点が生み出した難題です。
曲が小粒すぎて、どこで手を抜いてどこで力を入れたらいいのか分からない。
普段のスピッツは親切なのでそこら辺も考えてくれてるのですが、このアルバムは探究心特化型だからそういった要素を忘れちゃってます。
『惑星のかけら』や『日なたの窓に憧れて』や『アパート』、『僕の天使マリ』などファンなら必聴のナンバーが収録されており、聞く必要がないわけではないのもまた憎いです。
それにこのアルバムのテーマを探究心の現れと称しましたが、それもその通りでシャッフルだったり民謡尺八だったりバンジョーの音を使っていたり、はたまたサーカスのような明るさだったり。
その音楽ジャンルはまさに多種多様と言えます。
大元は恐らくグランジだと思います。
みんな大好きニルヴァーナとかね。
一応あえてテーマを申し上げると「草野マサムネが観測したSFや地上の星、そして惑星のかけらを詰め込んだ作品」と言えるでしょう。
音楽という銀河を漂う流れ星。
いつか消えちゃう君が好きで…ということでね。
総合評価としましては⭐️ 5.6とさせていただきます。
以下基準
0〜1 嫌い
1.1〜2 何がいいかよくわかんなかった
2.1〜3 嫌いではない
3.1〜4 普通
4.1〜5 まぁフラットに好き
5.1〜6 大好き
6.1〜7 良作 是非ともまた聞きたい
7.1〜8 傑作 何回でも聞きたい
8.1〜9 名盤 聞かなきゃ…(使命感)
9.1〜10 神
ひとくちレビュー
1.惑星のかけら
いきなりですよね。やりたかった順にアルバムの順番考えたのか?
こんな本格的なガレージロックをさり気なく気品高くやってのけたというのに演奏に対してボーカルはロックらしくない。
草野さんの永遠の悩みであり、この曲のいちばん面白くて好きなところです。
2.ハニーハニー
んー、こちらもまた痛快。
結構好きでライブ音源とかでも聞くと「いい曲だな。」と思うのですが、アルバムで聞くと決してニコニコできるようなそんな曲じゃない気もしてきます。
そして革新的な英語歌詞導入。それも超カッコいい響きの歌詞でゴダイゴとかを意識したのかと下手に勘ぐってしまいます。
3.僕の天使マリ
さっきの軽快な雰囲気を生かして次の曲の前奏を盛り立てるのは最早スピッツの超得意分野と言えます。
どこかのほほんとした田舎を思わせるカントリー調。正直ウィリー・ネルソン意識だな?と勝手に勘違いしてましたが、ジッタリン・ジンらしいです。
タイトルもめちゃくちゃニクい作りですねぇマリというどこでも居そうでいない名前と天使に僕のをくっつけることで容易に大切な存在なのだと考えつくことができますよね。
4.オーバードライブ
めちゃくちゃカッコいいですよね。前半は重めのギターなのにボーカルはさらに上へ上へと行っちゃう感じもスピッツらしいです。
この曲のハイライトは間奏です。最初はハードめの曲調だったのですが、そこからサンバで陽気に変わってしまうところとか。面白さと創意工夫を感じる一曲です。
5.アパート
もはや説明不要だと思いますが、とてつもない人気を誇る名曲です。
ようやく辿り着けた三輪テツヤのアルペジオはここまでの混乱をスッキリと解消させるかのような効果を感じます。やはりスピッツのアルペジオは単なる奏法で終わっていないのが良いですよね。
ついでに付け加えるとしたらタイトルです。
タイトルがアパートなのに歌い出しが「君のアパートは今はもうない」とか詩的すぎ。
6.シュラフ
さて、ここからが後半戦でしょう。
しかし、舞い込んできたのはロックナンバーでも電子音の聞こえる楽しそうなナンバーでもなく、なんとフルート(尺八じゃないのか?と思い、確認したがフルート)でした。
この曲はホントに怖いくらい不思議な曲。私みたいにスピッツ大好き野郎ですら全く咀嚼できず今なお放置してしまっています。
7.白い炎
本作の中では軽快なナンバーです。
途中のギターソロがめちゃくちゃ好きなんですよね。ライブで死ぬまでに聞きたいです。
なんと、今度はクラッピングまで出てきましたよ。尚更ライブ向きの曲ですね。
8.波のり
こっちも割とノリノリのお気楽な曲だと思います。
コーラスとかギター模様が完全にビーチ・ボーイズのそれですね。グランジ色強めだと言ってるのにここで超偉大な先人を採用していく感じが本当意味不明なんです。
いつか全アルバムの曲解説を草野さんにして欲しいくらいですよホント。
9.日なたの窓に憧れて
さぁ、来ました。『惑星のかけら』を良作へと押し上げた切り札曲でしょう。
特に目を引くのはシーケンサーですよね。やはりあの裏でペコペコ鳴ってる音!既視感があったので調べてみましたが、ザ・フーの『ババオライリー』にも使われてるそう。途中間奏の「メリーゴーランド…」のところの切なさと美しさは長いスピッツの歴史の中でも唯一無二です。
10.ローランダー、空へ
『惑星のかけら』の評価を難しくさせた最悪で最高に魅力的な曲ですよね。
この曲はいわゆるシューゲイザーやシーケンサーなどの煮えたぎる衝動をそのまんま自分たちの音像に叩きつけたマイブラやライドなどの超技巧的バンドを模倣してるといって差し支えないです。
しかし、ただの物真似で終わらないのが草野さんなんですよ。
随所に感じるアルペジオがグランジと不揃いなのにピッタリと密着して絡んでがんじがらめにしてしまいました。
ラストナンバーと言っても良いでしょう。
真のエンディングはこの曲だったのです。
11.リコシェ号
果てしないほどに感傷的なムードで流れるこの曲はまるで映画のラストシーンの後に流れるエンドロールと言ってもいいでしょう。
スタッフさんや監督、主演の方たちの名前が脳裏に浮かんでいきます。
さぁ、惑星のかけらの上映は終了ということでしょうね。
席に立って旅立つとしましょう。
あとがき
うーん、ダメ出しとかしようと思ってましたが全然できませんでした。
「優秀なリスナーである前に優秀な批評家でなくてはならない。」
私のバンドにいた腕利きのギターの子が遺した名言です。
私は盲信だけではなく、ダメなとこも愛すのが本当の愛だと思っています。
まぁしかし、批判するとこも無かったということでね。
悔しい…またしても草野にやられた。
「微妙って言われてるから厳しい意見も飛ぶかと思ったけど、結局スピッツ忖度腰抜け野郎」と思われたかもしれません。
それに関しては本当に申し訳ありません!ここまで読んでくれてる人にそんなこと思う人がいるとは思えませんけどね。
今回の記事はここまでです。
鬱陶しいかもしれませんが、少し宣伝を
スピッツの『惑星のかけら』は見たけど、初期二作はどうやねんと。
もちろんレビューしております!この記事を気に入られた方はこちらもご覧ください。
それではまたお会いしましょう
さようなら〜👋