
ホラー小説:最大多数の最大恐怖-33
ある恐怖体験イベントの企画に関わりました。
そのときに僕が体験した苦悩と、そこで起こった不可解な事実について書きたいと思います。
とにかく僕に求められたのは、できるだけ汎用性の高い恐怖を演出することでした。
僕はプロの作家ではなく一般のライターで,、こんな仕事は初めてです。
できるだけリアルな「怖い話」を作るため、僕は現実に起きた事件からアイデアを得ることにしました。
恐怖は身近なものでないといけません。 そして、誰もが「自分ごと」として考えられるようなものでないと……
あらすじ・第一話からはこちら
前回・第32話はこちらから
■第33話■ ある事件:続々々々々報
(本文抜粋)
どう見ても他殺だった
「誰だってあんな遺体を見たら他殺だと思う。私も最初はそう確信した」
そう語るのは事件の捜査を担当したあるベテラン捜査員。
女子生徒の遺体は刃物によって激しく損傷しており、上半身だけで20か所、下半身には12か所の刺し傷があった。
左腕の損傷はとくにひどく、発見時に左腕は切断された状態だったという。
遺体は全裸で、傍らにはこの家のものである文化包丁が落ちていた。
司法解剖の結果、直接の死因は左頸動脈を切断したことによる失血死で、死亡推定時刻は深夜2時ごろと判明。
マンション室内に第三者が侵入した形跡はなく、女子生徒の部屋も内部から施錠されていたことがわかった。
「女子生徒は到着した警察官によってその場で死亡と認められた。運び出すとき女子生徒はすでに死亡していたが、左腕は身体とは別にクーラーボックスに入れて持ち出された」
と語るのは先述の捜査員。
その時点では現場を見た捜査員全員がこの件を殺人事件だと考えた。
「こんな惨たらしい死に方はない。なんとしてもこの子の無念に応えなければ」と捜査員たちは「犯人」逮捕に向けて決意を固めたという。
※以下より全文が読めます(完全無料)
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