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日曜日、強奪される | 脳内行動派! #21

    自宅から一歩も外に出ない日常を書いています。
    驚くべきことに、マガジンにまとめるという愚行を始めました。

    前回はこちら




    台風の時期、低気圧がつらい人も多いのではないでしょうか。

    「なんなのかよくわからない」

    「わからないけど、体調が悪くなる」

    とは言うものの、天は人が乗り越えることができる試練を与える。

    つまり、人により与えられる試練が異なるということになる。

    「それでも時間は平等に与えられるのだ!」

    「一度生を享け、滅せぬもののあるべきか!」

    などと言論で暴れながら

    「その時間は個人差があるというものの、流れる時間は平等なのだ!」

    そのようなことを言う人がいるのかもしれない。


    本当に、流れる時間というものは平等なのだろうか。

    低気圧という大自然のゆりかごの中で時間を失いながら考える。

    そんなものは、絶対に平等だなどと言えたものではない。

    遊ぶことに全力を出せるはずだった日曜日というもの。

    それが数十分、ひどいと数分しか与えられることなく過ぎ去っていくからだ。

    だからせめて、強奪された時間の中で動いていた自分の時間をひも解いてみたい。


    何事もなく、静かな空間だったはずの脳という名の指令室。

    「鼻のかゆみと共に、鼻水による浸水が始まっています!」

    まだまだ軽微ではある。

    けれども、確かに指令室の静寂を破るものだったことは間違いない。

    「薬を飲むために起き上がるかどうか、検討するので待機せよ」

    冷酷かつ冷静な応答を、迅速におこなう。

    その程度のことで沈没するほどヤワな構造にはなっていないのだ。


    しかし、うかつにも目を開けてしまったのはマズかった。

    「目もかゆいです!まともに開けることができません!」

    嫌な報告に、指令室がザワつく。

    「目薬など用意していない」

    少し考えた後、

    「目は瞑っておけ。全力で瞑って誤魔化せ」

    鼻も目も、多少辛くても眠ってしまえばやり過ごすことができるのだ。


    「耳からも伝令!なんか少しだけ違和感、聞こえ辛い気がします」

    「動画でも見て確認したのか?」

    「いえ、寝ていたので」

    そんな中途半端な報告になんて、いちいち対応していられない。

    「鼻と目がおかしいのだ。耳だっておかしくなっても不思議じゃない」

    「その通りだ。そんな困らないことをいちいち報告されても困る」

    「そうだな。では無視する」

    無常な決定が下される。


    しかし、一度目が覚めてしまうと、さらに困った状況に直面していることに気付く。

    「気管が!轟音が鳴っています!」

    「吸気の効率が著しく低下しています!出力低下します!」

    悲痛の声が指令室に届く。

    「眠っていれば気付かないのに、なんで起きたんだ」

    「不可抗力だ!つい先ほどまで静寂だった!」

    「これはとっとと眠ってしまうべきだ!」

    もはやそこには冷静な話し合いなどなかった。

    「こらえろ!無視しろ!眠りにつけ!」

    指令室はその一点だけに注力することになる。


    ただでさえ開かない目をしっかりと瞑る。

    薬を探しに行くほどの体力もない。

    だから、鼻からの呼吸ははなから諦めている。

    口からの呼吸。

    これを、肩や肺のあたりを意識して、頑張って続ける。

    息をすることだけに全力を尽くさなければならない。


    眠る、そして起きる。

    これを繰り返しているうちに1日が過ぎて行く。

    強奪された時間は、無常にもこうして終わって行った。




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    50代から、AIを相棒に新しい「遊び」を始めました。 なんとなく過ぎる毎日に、自分の手で形を作るワクワクを。 一歩踏み出す日々の試行錯誤や、小さな成功の瞬間を等身大の視点で発信していきます。 Amazonのアソシエイトとして、へろんは適格販売により収入を得ています。

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