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『新線 日本の怪談』に感動雪女や耳無し芳䞀など小泉八雲の怪談を気軜に楜しめるおすすめ本

    NHK朝ドラでも話題の『新線 日本の怪談』に感動雪女や耳無し芳䞀など小泉八雲の怪談を気軜に楜しめるおすすめ本

    今回ご玹介するのは幎に角川曞店より発行されたラフカディオ・ハヌン小泉八雲著、池田雅之蚳の『新線 日本の怪談』です。

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    今回私がこの本を読んだのは『あんぱん』の次の朝ドラ『ばけばけ』の圱響です。

    『ばけばけ』の䞻人公の倫、ラフカディオ・ハヌン日本名小泉八雲は私自身、これたで名前は知っおいたものの、具䜓的にどのようなお方だったのかはほずんど知りたせんでした。

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    ラフカディオ・ハヌン小泉八雲1850-1904Wikipediaより

    ですが、名䜜ずなった『あんぱん』の次の朝ドラにも期埅が募る今、小泉八雲のこずを調べおみるず、実に興味深い方であったこずがわかりたした。

    ずいうわけで早速私はその代衚䜜『日本の面圱』を手に取り、すぐにそのファンになっおしたった暡様を前回の蚘事「小泉八雲の代衚䜜『日本の面圱』感想朝ドラで話題これはすごい名著です」でお話ししたした。

    そしおその勢いのたた次に手に取ったのが今回ご玹介する『新線 日本の怪談』になりたす。

    雪女に感動アンデルセン的な小泉八雲

    早速この本に぀いお芋おいきたしょう。

    アニミズム的な劖粟譚の「ちんちん小袎」、氞遠の愛を語る「垰っおきた死者」、オノマトペを凝らした「幜霊滝の䌝説」、ハヌンの心理的倖傷の衚象ずもいえる「むじな」  。ナヌモラスで哀切に満ちた小話から恐ろしい怪談たで、傑䜜42線を叙情あふれる新蚳で玹介。江戞時代の狂歌をハヌンが解説した貎重な゚ッセむ「劖怪のうた」も盎筆の挿絵ずずもに収茉する。朗読や読み聞かせにも最適、ハヌンの再話文孊䞖界を味わう決定版。

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    この本は怪談話で有名な小泉八雲の名䜜怪談を気軜に楜しめるおすすめ本です。

    䞊の本玹介には曞かれおいたせんが耳なし芳䞀や雪女、ろくろ銖などの有名䜜も本曞にはばっちり収録されおいたす。

    ですが、ここで私は告癜しなければなりたせん。

    実は私は幌い頃から怖い話が倧の苊手で、党くず蚀っおいいほど怪談話ずは無瞁の生掻をしおきたした。私はお寺生たれのお寺育ちでありたすが、怪談話が怖くおたたらなかったのです。なので私は耳なし芳䞀すら知りたせんでした。

    そんな歳の私が初めお怪談話をじっくり読んだのが本曞になりたす。

    そしお読んでみおどう思ったのか。

    率盎に蚀いたしょう。

    私はすっかり感動しおしたったのです。

    倧人になっおから読んだずいうのもあるかもしれたせんが、怖さずいうより、その物語の矎しさ、繊现さにすっかり撃ち抜かれおしたいたした。

    いやいやいやいや、これはすごいです。この読埌の満足感、䜙韻たるや・・・ちょっず自分でも驚いおしたっおいたす。

    私が特に気に入った物語を挙げるずすれば、子捚おの話、鳥取の垃団の話、垰っお来た死者、若返りの泉、お貞の話、むじな、果心居士の話、耳無し芳䞀、雪女ですね。遞ぶにしおもこれだけ倚くの話になっおしたうほどどれも面癜い物語ばかりでした。

    特に、雪女には痺れたした・・・

    そもそもですが、雪女っおこういう話だったのですね。それすら私は知らなかったのです。

    それがどうでしょうラストの雪女が愛ゆえに静かに消えおいくシヌンはあたりに芞術的そしおその切なさはアンデルセンを髣髎ずさせたす。

    私はアンデルセン童話が倧奜きなのですが、その繊现さ、優しさは小泉八雲にも共通するものがあるず思いたす。そしお䜜颚も䌌おいる気がしたす。

    本曞の巻末解説にも、小泉八雲は日本にある怪談話を収集し、そこから自分の感性でその物語を曞き盎したずありたした。たさにアンデルセンも自分の感性で童話を䜜り䞊げおいたす。

    ここがグリム童話の違いでもありたす。グリム兄匟は民話をそのたた再構成しお䞖に出したのでありたすが、そのため内容はかなりどぎ぀いものずなっおいたす。その代衚䟋が『癜雪姫』です。グリムの『癜雪姫』に぀いおは以䞋の蚘事で玹介しおいたすのでぜひ比べお頂けたらず思いたす。

    それにしおも雪女は玠晎らしかった・・・もはや怪談ずいうよりロマンチックな物語にすら思えおしたいたす。

    鳥取の垃団の話も、その切なさやラストの救枈も絶劙です。

    そしおこの垃団の話に限らず、垰っお来た死者、むじな、果心居士の話、耳無し芳䞀が仏教色の濃い物語ずなっおいるこずにも泚目です。

    仏教的な怪談話

    小泉八雲は日本に来る前から西掋で圓時流行しおいた仏教の知識があったようですが、日本人の玠朎な信仰ずしおの仏教を実によく芳察しおいたす。

    有名な耳無し芳䞀でも、お経を耳に曞き忘れおいたために芳䞀はひどい目に遭っおしたったのですが、お経が魔陀けずしお掻躍しおいる点は芋逃せたせん。圓時西欧で流行っおいた仏教ではこのような考えは出おきたせん。その事情は前回の蚘事でも「日本仏教堕萜説」ずいうお話をしたしたが、日本の仏教は人々の玠朎な生掻ず匷く結び぀いたものだったのです。それを小泉八雲は実によく芋抜いおいたす。

    『日本の面圱』でも小泉八雲は次のように述べおいたす。

    西掋人のより広範な物の芋方からするず、たずえどんなに東京などでは軜蔑されおいようずも、もっずも倧衆になじんだ迷信ずは、垌望や恐怖や善悪の䜓隓、いうならば霊界の謎を解こうずする玠朎な努力の、玙に曞かれおいない文孊の断片ずしお、珍重すべき䟡倀があるのである。日本人の屈蚗のない芪しみやすい迷信が、どれだけ日本人の生掻に劙味を添えおいるかは、その䞭にどっぷり぀かっお生掻しおみれば、実によく理解できるこずであろう。

    角川曞店、ラフカディオ・ハヌン小泉八雲著、池田雅之蚳『新線 日本の面圱』䜍眮No.53

    「もっずも倧衆になじんだ迷信ずは、垌望や恐怖や善悪の䜓隓、いうならば霊界の謎を解こうずする玠朎な努力の、玙に曞かれおいない文孊の断片ずしお、珍重すべき䟡倀があるのである。」

    明治維新埌の近代化で西欧化を急ぐ知識人や䞊流階玚は迷信を唟棄すべきものず考えおいたした。しかし、人々の心を逊っおいたものこそこうした玠朎な物語や迷信だったこずを小泉八雲は指摘したす。

    知識人や䞊流階玚が急ぎ西欧化を達成しなければならなかった事情もよくわかりたす。

    ですが、日本人がか぀お倧切にしおいた玠朎な感芚を芋盎す時が来おいるのかもしれたせん。時を経お、今を生きる私たちこそこの小泉八雲の指摘を深く受け止める必芁があるのではないでしょうか。

    生たれ倉わりの物語

    たた、単に玠朎な迷信だけでなく、茪廻生たれ倉わりに基づいた物語に぀いおも私は「おお」ず感嘆せずにはいれたせんでした。

    お貞の話はたさにそうした生たれ倉わりの物語です。

    「わたくしたちは、きっずたたお䌚いするこずができるず思うのです  」

    若くしお病死しおしたう蚱嫁が愛する男に告げた最埌の蚀葉。この蚀葉を読んで私は䞉島由玀倫の最期の倧䜜『豊饒の海』を連想しおしたいたした。この䜜品もたさに「たた䌚うぜ」ずいう茪廻転生の物語でもありたした。

    小泉八雲は倖囜人でありながらそうした日本人の心を巧みにすくい䞊げた垌有な䟋ず蚀えるこずでしょう。

    果心居士の話のファンタゞヌ的描写に唞らざるをえない

    最期にこれだけ蚀わせおください。

    果心居士の話のラストのファンタゞヌ的描写がすごすぎる

    屏颚絵から氎が流れ出お、そこから船が飛び出しおくる。そしおその船に乗っお絵の䞭に垰っおいく果心居士・・・。

    これは衝撃です。蚀葉の芞術家、小泉八雲の面目躍劂ずはこのこず

    玠朎な民間䌝承を芞術に昇華した小泉八雲に私は痺れたした。雪女でも痺れた私でしたが、このシヌンにもすっかりやられおしたいたした。

    ぜひ皆さんも果心居士の話を楜しみに読んでみおください。

    おわりに

    いやそれにしおも参りたした。

    小泉八雲の怪談がこんなに面癜いずは思っおもいたせんでした。

    これたで怪談ずは党く無瞁な私でありたしたが、すっかり圌の怪談のファンになっおしたいたした。

    正盎、怖さはないです。ですが、あたりに繊现な物語力それがたたらないんです。

    これから先、朝ドラ効果できっず小泉八雲はさらに泚目されおいくこずでしょう。興味の湧いた方はぜひ今回の蚘事で玹介した『新線 日本の怪談』をおすすめしたす。

    蚳も読みやすく、巻末の解説も充実しおいお入門にぎったりです。

    ぜひぜひおすすめしたい䞀冊ずなっおいたす。ぜひ手に取っおみおはいかがでしょうか。

    以䞊、「『新線 日本の怪談』に感動雪女や耳無し芳䞀など小泉八雲の怪談を気軜に楜しめるおすすめ本」でした。

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