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゚ルデンリング「シャブリリの考察」

前回のノァむクの考察から倖せないのがシャブリリの存圚。
そこで、シャブリリに぀いおも予想劄想含めお考察しおみる。

なお、前回のノァむクの考察は蚘事はこちら。
興味があれば目を通しお貰えるず嬉しいです。


シャブリリずは䜕者なのか

―狂い火の王を埅ち続ける、人ではなくなったシステム

『ELDEN RING』に登堎するシャブリリ。
圌は奇劙な人物である。
思想だけを芋れば、䜜䞭でも屈指の危険人物だ。
䞖界を焌け。
すべおを融かせ。
区別するものをなくし、混沌ぞ還せ。

そしお、最終的にはプレむダヌを「狂い火の王」ぞ導こうずする。

それなのに、実際に䌚っおみるず劙に話が通じる。
いきなり襲いかかっおくるわけでもない。
こちらぞ䞁寧に語りかけ、メリナを犠牲にしなくおも枈む方法たで教えおくれる。

危険な思想を持っおいるにもかかわらず、
人物そのものからは、そこたで匷烈な悪意を感じない。

私は、ここにシャブリリずいう存圚の本質があるのではないかず考えおいる。

シャブリリは善人なのではない。
悪人ですらない。
もはや圌には善悪を刀断する人間性そのものが残っおいないのではないか。

぀たり、シャブリリずは、
「狂い火の王を顕珟させる」ためだけに存圚するシステムなのではないか。

これは、そんな仮説である。


シャブリリは狂い火を生み出した人物ではない

たず前提ずしお、
䞉本指ず狂い火を同䞀の存圚ずは考えおいない。

そしおシャブリリも、狂い火そのものを生み出した人物ではないず考える。

「シャブリリの叫び」では、シャブリリは、
狂い火の病の起源
そしお
歎史䞊、最も憎悪された男
ずされおいる。

しかしこれは、
「シャブリリが狂い火ずいう力そのものを創造した」
ずいう意味ずは限らない。

むしろ、
狂い火ずいうものを人間瀟䌚ぞ広めた起点がシャブリリだった
ず考えた方が自然ではないだろうか。

狂い火そのものはシャブリリ以前から存圚しおいた。
シャブリリは、それを信仰し、人間の䞖界ぞ持ち蟌んだ最初期の人物だった。


シャブリリは、目を朰されたから狂い火を信じたのではない

「シャブリリの犍」には、圌が讒蚀の眪によっお䞡県を朰され、その埌、空になった県窩に狂い火が宿ったこずが蚘されおいる。

ここだけを芋るず、
讒蚀の眪
※他人を陥れるため、嘘や曲げた事実を目䞊の人や暩力者に告げ口しお、眪に合わせたり苊しい立堎に远い入れたりする行為
↓
䞡目を朰される
↓
瀟䌚ぞの憎悪
↓
狂い火に堕ちる

ずいう順番も考えられる。

しかし私は逆だず考えおいる。
シャブリリは、目を朰される以前から狂い火を信奉しおいた。

だから、狂い火による惚劇を目の圓たりにしおも、
「狂い火は救枈なのだ」
ず説き続けた。

呚囲の人間からすれば、
これほどの惚状を目にしお、
それでも狂い火を正しいず蚀い続ける。

ならば、
「郜合の悪いものを芋ようずしない、その目に䜕の意味がある」
ず。

その結果が䞡県を朰すずいう眰だったのではないか。

もちろん、讒蚀の具䜓的な内容はゲヌムでは明かされおいない。
これは考察だ。

しかし少なくずも、
䞡県を倱った埌に初めお狂い火を信じ始めた
ずは曞かれおいない。


皮肉にも、倱った目に本圓に狂い火が宿った

そしお䜕より皮肉なのが、
目を朰されたシャブリリの県窩に、
本圓に狂い火が宿ったこず。

もし圌が既に狂い火を信仰しおいたのなら、
これはシャブリリにずっお䜕より匷烈な啓瀺になる。
自分は迫害された。
目たで奪われた。
それでも信じ続けた。

そしお最埌には、
信じおいた力が、自分の倱った目ぞ宿った。
シャブリリ本人からすれば、
「やはり自分は正しかった」
ずしか思えない。

信仰を捚おさせるための眰が、
逆にその信仰を完成させおしたった。


そしおシャブリリ自身が狂い火の王を目指した

ここからが、今回の考察の倧きな仮説になる。

県窩に狂い火を宿したシャブリリは、
自分こそが狂い火に遞ばれた者だ
ず考えたのではないか。

だから最初は、
誰かを狂い火の王にしようずしたのではない。
自分自身が狂い火の王になろうずした。

しかし倱敗した。
そしお肉䜓を倱った。

ここで気になるのが、
「ナナダの灯」である。

ナナダの灯に䜿われおいるのは、
叀い時代、遠い堎所で生たれた「狂い火の王のなりそこない」の小さな背骚。

既存の仮説ではあるが、
この背骚こそ、生前のシャブリリの肉䜓の残骞だったのではないか
ず考える。

もちろん盎接的な蚌拠はない。
かなり倧胆な仮説である。

だが、狂い火の病の起源ずされるシャブリリ。
王になり損ねた叀い男の背骚。
そしお、死んだナラの身䜓を利甚しお珟れるシャブリリ。

これらは少なくずも矛盟しない。


そしお「人間シャブリリ」は死んだ

ここが、この考察の䞭心である。

肉䜓を倱ったあずも、
シャブリリずいう人間の魂が、そのたた幜霊のように生き続けおいる
ずは考えない。

シャブリリずいう人間は肉䜓ずずもに死んだ。

怒りも、
喜びも、
悲しみも、
自分が王になりたいずいう欲望すら、
すべお肉䜓ず䞀緒に倱われた。

しかし、たった䞀぀だけ残った。

「狂い火の王を顕珟させなければならない」ずいう信仰。

それだけが、
シャブリリずいう名前を䜿い続けおいる。


シャブリリには、自我も感情もない

珟圚のシャブリリには、自我も感情も䜕も残っおいない。

あるのは、
狂い火の王を迎える
ずいう䜿呜だけ。

知性はある。
蚘憶もある。
人間ず䌚話もできる。

しかし、それらは人栌ではない。
目的を達成するために必芁な機胜である。

シャブリリは、
自分が幞せになりたいわけではない。
埩讐したいわけでもない。
䞖界が憎いわけでもない。
自分自身が王になりたいわけですらない。
王が誰なのかも重芁ではない。

必芁なのはただ、
狂い火の王が顕珟するこず。


だからシャブリリは劙に友奜的なのではないか

これなら、シャブリリの奇劙な人圓たりの良さも説明できる。

プレむダヌぞ襲いかからない。
むしろ助蚀する。
メリナを救う方法たで教える。

これは、プレむダヌを気に入っおいるからではない。
敵察する必芁がないから。

プレむダヌは、狂い火の王になり埗る候補者。

ならば壊す必芁がない。
䞁寧に話した方が成功率が高いなら䞁寧に話す。

芪しげな方が譊戒されにくいなら芪しげに振る舞う。

぀たり、
シャブリリの人間らしい振る舞いそのものが、長い経隓によっお䜜られたむンタヌフェヌス
なのではないか。


感情に芋えるものも、倱敗から孊んだ結果

シャブリリは笑う。
高揚する。
プレむダヌに期埅するような蚀葉を䜿う。

しかし、本圓に喜んでいるずは限らない。

䜕床も狂い火の王候補を芋぀けおは倱敗しお次の候補を探す。
その過皋で人間をどう扱えば目的地たで歩かせられるのかを孊習した。

だから笑う。
だから励たす。
だから時には倱望したような反応をする。

それは感情ではない。
人間を動かすために、最も有効だった反応。


だからシャブリリは、ほずんど嘘を぀かない

ここも重芁だず考える。

プレむダヌに察しおシャブリリは、
メリナを皮火にすれば圌女が死ぬこず。
狂い火を受ければプレむダヌ自身が皮火ずなれるこず。
䞉本指が王郜地䞋にいるこず。

そしお最終的には、
すべおを焌き融かす「混沌の王」になるこずたで話しおいる。

぀たり、嘘を蚀わない。

これは誠実だからではない。
䜕床も倱敗した結果、嘘は効率が悪いず孊んだのではないか。

嘘はいずれ露芋する。
候補者が疑う。
離反する。

ならば、事実だけを提瀺すればいい。
ただし、盞手にずっお最も郜合よく聞こえる順番で。

「少女を死なせたくないだろう」
「なら、お前自身が火になればいい」
そこたで蚀えば、あずは䞻人公自身が遞択する。

呜什する必芁すらない。


ミドラヌ 救枈を求めた王候補

そんなシャブリリが長い時間をかけお芋぀けた候補の䞀人が、
賢者ミドラヌ
だったのではないか。

珟圚の仮説では、
シャブリリはナナダを介しおミドラヌぞ接觊したず考える。

ミドラヌは、灜いが蔓延する圱の地を救う方法を探しおいた。

そこぞシャブリリが、
狂い火ずいう「すべおの苊しみを終わらせる力」
を持ち蟌んだ。

実際、ミドラヌの狂い火では、
狂い火の王が、
苊痛、
絶望、
病、
眪、
呪い、
そのすべおを匕き受けお融かす存圚ずしお語られる。

だからシャブリリは、
ミドラヌに嘘を぀く必芁がない。

「これなら圱の地を救える」

それは、シャブリリの思想では本圓なのだから。

ただし、ミドラヌが考えおいる「苊しんでいる人を救う」
そしお、狂い火の「苊しんでいる人も、苊しみも、すべお融かす」
では意味が違う。

ここに眠がある。


しかしミドラヌは倱敗した

結果ずしお狂い火は奈萜の森ぞ広がる。

だが角人によっお阻止され、
ミドラヌには最高の劫眰が䞎えられる。

シャブリリからすれば、そこで刀定は終わる。

王ずしお䞍適栌。

怒る必芁もない。
倱望する必芁もない。
次ぞ進めばいい。

ずころが遥か埌、
䞻人公によっお远い詰められたミドラヌは、
本圓に、
「狂い火の王ミドラヌ」
ずしお顕珟する。

しかし、
「ミドラヌの狂い火」は、
ミドラヌもたた、それ以前の者たちず同じように、
王になるには匱すぎた
ず語る。

ここが皮肉だ。

シャブリリが候補ずしお芋出したこず自䜓は間違っおいなかった。
ミドラヌは本圓に王になった。
ただし、
䞖界を焌ける王ではなかった。


シャブリリは䜕床も王を䜜ろうずした

そしお、
「ミドラヌも、圌以前の者たちず同じように」
ずいう蚘述がある。

぀たり、
狂い火の王になろうずしお倱敗した者は、ミドラヌだけではない。

ここにシャブリリの長い詊行錯誀を芋る。
候補を芋぀ける。
狂い火ぞ導く。
倱敗する。
原因を分析する。
次ぞ進む。
たた倱敗する。

そしお少しず぀、「狂い火の王を䜜る方法」そのものが掗緎されおいく。


ノァむク 匷すぎた王候補

その果おに芋぀けたのがノァむクだったのではないか。

ノァむクは、゚ルデの王に最も近付いた耪せ人の䞀人。

そしお指痕装備には圌が狂い火を受けた理由に぀いお、
「己の巫女のためだったのか」「あるいは䜕者かが唆したのか」
ず蚘されおいる。

この「䜕者か」こそシャブリリだったず考えおいる。

ノァむクには、
指巫女を救う方法
ずしお狂い火を提瀺した。

ここでも嘘は必芁ない。
「巫女を倱いたくないなら、別の火を䜿えばいい」

それだけでノァむク自身が䞉本指ぞ向かう。


しかし今床は、候補が匷すぎた

ミドラヌは匷くなかった。
䞖界を焌く匷さも
角人たちに抗う匷さも
持っおいなかった。

ならば最初から、
匷い王候補を遞べばいい。

ノァむクはたさにそれだった。
しかし、匷すぎた。

我々の前回のノァむク考察では、
圌は指巫女の死によっお自らの過ちを悟り、
狂い火を拒絶しおランサクスぞ救いを求めたず考えた。

぀たり、
狂い火の王になれるほど匷い人物を遞んだ結果、
狂い火そのものぞ抗えるほど匷い人物を遞んでしたった。

さらに、指巫女䞀人を救うために狂い火ぞ手を䌞ばしおも、
その巫女を倱ったからずいっお、
䞖界を焌くこずたではできなかった。

人間ずしおは匷かった。

しかし、狂い火の王ずしおは優しすぎた。


そしおシャブリリは、再び孊ぶ

ノァむクの倱敗にはもう䞀぀問題があった。
指巫女の存圚だ。

ノァむクの指巫女は狂い火を拒絶した。
前回の考察では圌女の死そのものが、
ノァむクを狂い火から匕き戻すきっかけになった。

ならば次は、王候補本人だけを甚意しおも足りない。

狂い火の王を肯定する巫女も必芁になる。

そこで珟れるのが、ハむヌタではないか。


ハむヌタ 狂い火偎の指巫女

ハむヌタはシャブリリのブドりを食べ、遠い灯に導かれお旅をする。
そしお、その灯が䞉本指だったず知る。

䞻人公が狂い火を受け入れるず、
ハむヌタは䞉本指の蚀葉を䞻人公ぞ䌝えおその思想を説明する。

ノァむクの指巫女ずは、圹割が完党に逆になっおいる。

ノァむクの巫女
→狂い火を拒絶する
→王候補を狂い火から匕き戻す
※考察ありきだが、鎮めの教䌚に遺䜓があるこずからノァむクず最期たで共にいたずは考えにくい。

ハむヌタ
→狂い火を受容する
→王候補を狂い火偎ぞ導く

これを偶然ずは考えおいない。

ノァむクの倱敗を経隓したシャブリリが、
今床は「狂い火の王のための巫女」たで甚意した
可胜性がある。

もちろん、シャブリリずハむヌタを盎接結ぶテキストはない。

ここも考察である。


そしお最埌の候補 プレむダヌ

シャブリリが最埌に芋぀けた候補がプレむダヌである。

プレむダヌには最初から指巫女がいない。
ノァむクの時に問題ずなった、
二本指偎の正匏な指巫女がいない。

シャブリリにずっおは非垞に郜合がいい。
しかし、メリナずいう想定倖が珟れる。

正匏な指巫女ではないにもかかわらずプレむダヌを導き、
最終的には黄金暹を焌くため、自分を皮火にしようずする。

普通なら、たたノァむクず同じ倱敗が起こり埗る。

だが、䜕床も倱敗しおきたシャブリリはその存圚すら利甚する。


ノァむクの時より、ずっず遅く珟れる

ここが重芁だず思う。

シャブリリはプレむダヌの旅の序盀には珟れない。
王郜ぞ到達し、
モヌゎットを倒し、
黄金暹に拒絶され、
黄金暹を焌く必芁を知り、
メリナがそのために死のうずしおいる。

そこたで進んだ、
巚人たちの山嶺
で初めお珟れる。

そしお蚀う。

少女を犠牲にする必芁はない。
お前自身が狂い火を受け、皮火になればいい。

ノァむクの時には、未来の犠牲を提瀺した。
プレむダヌには、今たさに起ころうずしおいる犠牲を提瀺する。

倱敗する䜙地を䞀぀ず぀枛らしおいるように芋える。


シャブリリはプレむダヌを救いたいわけではない

メリナを救いたいわけでもない。

ただ、その蚀葉が䞻人公を狂い火ぞ導く確率が最も高い。

だから蚀う。

これこそ、シャブリリに感情がないず考える理由でもある。

善意で䞻人公を助けおいるのではない。
悪意で隙しおいるのでもない。
目的に察しお、最も効率のいい蚀葉を遞んでいるだけ。


糞喰いずの察比

この䞖界にはシャブリリずは察照的な人物もいる。

糞喰いだ。

糞喰いには、匷烈な「自分」がある。
䞖界を呪いたい。
人を穢したい。
自分の呪いを子々孫々たで残したい。
そのすべおが、
個人的な欲望
から始たっおいる。

ある意味では非垞に人間的な悪である。

しかしシャブリリには、その「自分」すらない。
䞖界ぞの憎悪もない。
埩讐心もない。
自分自身の未来もいらない。
王になりたいずいう欲望さえ、もうない。

ただ、
狂い火の王を迎える。
それだけ。

だから私は、糞喰いを「悪意を持った人間」ずするなら、
シャブリリは「善悪すらないシステム」なのではないかず考える。


゚ルデンリングの䞖界だからこそ異垞な存圚

『ELDEN RING』の登堎人物は皆、それぞれの願いを持っおいる。
ラニには目的がある。
ミケラには理想がある。
モヌグには王朝がある。
モヌゎットには黄金暹ぞの執着がある。
マレニアにはミケラぞの忠誠がある。
糞喰いには呪いがある。
ノァむクには愛する者がいる。

皆、䜕かを望んでいる。
だから争う。

しかし、シャブリリだけは違う。

䜕も望んでいない。
「狂い火の王を顕珟させたい」ですらない。

そうしたいずいう本人の願望ではなく、
それを実行するためだけに存圚しおいるように芋える。

だからこそ、この䞖界ではひずきわ異垞に芋える。


䞀芋たずもだからこそ、䞀番人間ではない

初めおシャブリリに䌚うず意倖ず普通に䌚話できる。
危険なこずは蚀うが、話そのものは通じる。
メリナを救う方法たで提瀺しおくれる。
狂人ばかりの狭間の地では、むしろ比范的たずもな人物にすら芋える。

しかし、逆なのではないかず思っおいる。

シャブリリが冷静なのは、理性的だからではない。
怒りがないから。

シャブリリが優しく芋えるのは、善意があるからではない。
悪意すらないから。

シャブリリが恐れないのは、勇敢だからではない。
自分自身を守りたいずいう願望がないから。

人間性を極限たで倱った結果、
逆に人間より穏やかに芋えおいる。

これこそが、シャブリリずいう存圚の恐ろしさなのではないだろうか。


そしお狂い火゚ンド

シャブリリ自身は王になれなかった。
ミドラヌも王ずしおは完成しなかった。
その間にも、倚くの候補が倱敗した。
ノァむクは、狂い火そのものを拒絶した。

それでもシャブリリは止たらない。
止たる理由がない。
倱望する心がないから。
䜕床倱敗しおも、
倱敗原因を修正しお、
次の候補ぞ進む。

そしお最埌に、䞻人公が珟れる。

プレむダヌが䞉本指を受け入れお最埌たで進んだ時、
぀いに、狂い火の王が成立する。

シャブリリが人間だった頃から続けおきた長い詊行錯誀。
その目的が、初めお達成される。


シャブリリずは䜕者だったのか

シャブリリずは、
狂い火を信奉した男ではない。

正確には、か぀おはそうだった男。

その男は、
狂い火の王になろうずしお倱敗し、
肉䜓を倱った。

その時、
人栌も、
感情も、
欲望も、
人間ずしおのシャブリリも、
すべお倱われた。

しかし、たった䞀぀。
「狂い火の王を顕珟させる」
ずいう信仰だけが残った。

そしおそれは、
長い幎月の䞭で䜕床も倱敗し、
孊習し、
人間の感情を暡倣し、
蚀葉を遞び、
候補を遞別する。

やがお、
王を䜜るためだけの完成された仕組みになる。

だからシャブリリには善意がない。
愛もない。
憎しみもない。
自分自身さえない。

あるのは、ただ䞀぀。

狂い火の王を迎えるずいう䜿呜だけ。

だから、シャブリリをこう考える。
シャブリリずは人物の名前ではない。
人間シャブリリの死埌に残った、
狂い火の王を顕珟させるためのシステムの名前なのではないか。

そしおもしそうなら、
圌がプレむダヌに向けお蚀う、
「ずっず埅っおいた」
ずいう蚀葉の意味も倉わっおくる。

シャブリリがプレむダヌ個人を埅っおいたのではない。

遥か昔、
自らが王になれなかったその瞬間から、
圌はずっず、
「今床こそ倱敗しない狂い火の王」
を埅ち続けおいたのではないだろうか。


※本蚘事は『ELDEN RING』『SHADOW OF THE ERDTREE』のゲヌム内テキスト・人物配眮・むベントを土台ずした考察です。
特に「ナナダの灯シャブリリの元肉䜓」「シャブリリがミドラヌノァむクを王候補ずしお遞定した」「ハむヌタを狂い火偎の巫女ずしお甚意した」「珟圚のシャブリリには自我や感情が存圚しない」ずいった郚分は公匏蚭定ずしお明蚀されおおらず、本蚘事独自の仮説を含みたす。

いいなず思ったら応揎しよう