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新連載!『それゆけ!重さん4』~野球

    野球

    野球も子どもも大好きな重さん。
    その象徴的な出来事がをここに記しておこう。

    ーーーーー
    1977年9月3日
    日本中が沸き立った巨人軍・王貞治選手の通算756号ホームラン。
    重さんは、世紀の瞬間をどうしても見逃したくなかった。
    後楽園球場は、池袋のお店からそう遠くはない。
    とはいえ、お店の営業中は自分が行くことはできない。

    息子はちょうど夏休み中だった。

    そこで、大記録が近づいた夏休みの終わり、
    重さんは、毎日、後楽園球場まで息子を通わせた。
    開門とともに、駆け込んで席を確保させるのだ。

    後からお店のお客さんと合流するために、
    荷物を置くだけでなく、10歳の子どもが寝ころんで10席以上の席を死守した!!!

    後楽園の陣地とりがスタートしてすでに4日が過ぎたころ、
    8月31日に755号が出たものの・・・ついに夏休みが終わってしまった。

    普通ならここで諦めるところだが、重さんはやはり一味違う。
    「学校よりも大切なことがある!」と2学期が始まっても
    親戚を何人も亡くなったことにして、息子を後楽園に通わせ続けたのだ。

    その甲斐あって、9月3日、歴史的な756号の瞬間を、その目で見ることができたのだった。

    しかも、自分の身体でもぎ取った感覚とともに。
    実際に、この思い出は、息子の胸に、今も深く刻まれている。

    さすがは、重さん流、一生ものの教育だ。

    ーーーーー

    登校時に息子に黄色いヘルメットをかぶせたり、
    学校を休ませて球場の席を寝ころんで取らせ続けたり。
    まるで真逆なエピソードのようだけれど、
    重さんの、それは、破天荒で真っすぐな愛の形なのだった。

                         5に続く

    --- 過去の記事はこちらからご覧いただけます。
    ・第一話:出逢い
    ・第二話:生まれ
    ・第三話:自由
    ・第四話:野球

    #創作大賞2026
    #エンタメ原作部門


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