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ヌープ(30)ヌル遺跡とソレッキ

    ねこつう

    ◆(30)ヌル遺跡とソレッキ

     

    祖父は、話を続けました。

    「ヌル遺跡は、山脈に隔てられていて辺鄙な所にあり、道もない。どういうわけか、あの付近では、通信機器はノイズが酷くなり使いものにならない。上空ですらときどき精密機器が誤作動を起こす事があり、ヘリであそこの場所に行くのも危険だそうだ。それを敢えて、調査しようとした人がいた。ロバート・ソレッキという人だが、彼と、その調査隊は、苦労してヌル遺跡に行っていた。何回か調査を繰り返したあと、そこで全滅した」

    「全滅って……どういうこと?」

    「彼らが帰って来ないので、捜索隊が向かった。ヌル遺跡には、ロバートの遺体があり、ほかの隊員は遺体も、持ち物すら見つからなかった。ロバートの死因は、心臓発作ではないかと言われているが、遺跡で何が起きたのかは、まったくわからない。命知らずの研究者も、ヌル遺跡には行きたがらなくなった。当時は騒ぎになったが、何より辺鄙な場所で、準備もなく迂闊に行くと辿り着く前に、遭難してしまう。世間は、それで忘れ去っていった。

    しかし、ロバートの息子である、チャールズ・ソレッキは、危険を顧みずヌル遺跡を研究し続けている」

    それで、祖父は、石板の写真を指さしました。

    「これは、ロバート・ソレッキが遺跡から発掘したものだ。下の文字も、チャールズが一部解読したと聞いている。知り合いを辿って、チャールズ・ソレッキに連絡を取ってみよう」


    目次

    (31)ヌープの能力

    ■第2部 子守歌 ~アイリス・ミラーの手紙

    (26)デソーサの家/(27)銃撃と開花/(28)ベッドと逃走/(29)祖父/(30)ヌル遺跡とソレッキ

    (31)ヌープの能力/(32)目覚めたヌープ/(33)遺跡の隠された場所 /(34)私の選択肢/(35)運命


     
     
     
    三つのことをやらせていただいてます。 ◆声劇・ボイスドラマのシナリオ書きやボイスドラマ製作 ◆散歩中に見つけた植物のご紹介 ◆持病の療養に関するエッセイ執筆 何屋かわからない雑多な場所になっていますが、 サイトマップで分類しているので良かったら覗いてみてください。☺

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