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Photo bynorinity1103

レゎでアドリブ挔劇あそび

    な぀のしん

    わたしはずっず、子どもずごっこ遊びをするのが嫌いだった。

    ごっこ遊びずは、䜕者かになりきっおやり取りをする遊び。ヒヌロヌごっこずかおみせやさんごっこずか、おたたごずずか。その類のあそびはずおも疲れるものだず思っおいた。

    なぜなら、展開の仕方がわからなかったから。ヒヌロヌや戊いごっこは、ただ敵が来お剣を振り回す単調䜜業だず思っおいたし、おたたごずもただ料理を䜜っお出すだけの業務だず思った。

    それはただ子どもが小さくお、倧人や架空の人物の真䌌をするのが䞻たる目的だったからかもしれない。

    でも、それだけじゃない。互いに楜しむ方法を、わたしが党然わかっおいなかったからだ。

    䞋の息子が7歳になっおようやく、ごっこ遊びの楜しみ方がわかった。

    わたしができるごっこ遊びは、即興の挔劇、もしくはアドリブコントなんだずいうこずに気づいたんだ。

    苊しかったのは「遊んであげる」ずいう姿勢だったから

    次男が「おかあさんたちやろう」ず声をかけおくる。「たち」ずは「レゎで遊ぶ」ずいう意味の蚀葉だ。

    最初は、レゎで簡単な町を䜜り、そこで人が生掻する様を再珟する遊びだった。朝になったら「おはよう」倜になったら「さよなら、おやすみなさい」、お店に人がきたら「いらっしゃいたせ」ずいう、繰り返しの日々。

    最初は正盎、頑匵っお付き合っおいた。でも、どうも楜しくないし眠くなる。

    そこでわたしは、子どもの遊びに付き合う姿勢を捚おお、本気でやるこずにした。ここでいう本気ずは子どもに合わせお遊ぶのをやめたずいうこずだ。

    次男はすぐに悪者を出しおくるので、結局単調な戊いごっこになる。それがずおも嫌だったわたしは

    「この人が悪いこずをするのは、ひずりで寂しいからだ」

    ずいう蚭定を䜜っおみた。するず次男は

    「公園にくれば、この人にも友達ができるかもよ」

    ず蚀い、公園を広くするこずにした。花を怍えおベンチずトむレを぀くり、䜕かのおたけでもらった犬の人圢を走らせる。

    するずお腹が空いおくる。食べ物屋さんが必芁だよね、ずいう話になり、お匁圓屋さんを぀くる。

    次男は「この悪い人は、お匁圓屋さんで働いおもらおう」ず蚀う。なるほど、働く楜しさがわかれば悪いこずをしなくなるかもしれない  なんお蚀いながら。

    こういう感じで、蚭定を现かく䜜っおいくず、次に必芁なものや䜜りたいもの、ストヌリヌ展開が䞀気に開けるようになった。

    最終的には、公園、民家、お匁圓、肉屋、自動車修理工堎、むンタヌネットの䌚瀟、駅、枩泉、攟送局、譊察眲、病院、銀行などができた。どれもチヌプだけど、ストヌリヌの䞭でちゃんず機胜するからおもしろいものだ。

    この遊びがおもしろいず思えるようになったのは「遊んであげる」「子どもの盞手をする」ずいう芖点を捚おたからだず思う。

    䜜りたいものずか、必芁だず思ったものは勝手に䜜り「次男これ芋お」「これどうすごくない」ずかドダ顔したりするたでになった。もう、どっちが子䟛かわからない。

    これたで、頑匵っお遊びに぀きあっおいたずきは15分が1時間にも感じられた。でも今では1時間、があっずいう間に過ぎ、みっちり遊べる。

    32歳にしお、レゎに没頭できるようになったのだ

    そしおこのやり方をはじめお3日目のこず。ごっこ遊びは、即興挔劇に倉化した。

    のめり蟌むず「心の描写」が増えおくる


    ごっこ遊びも、のめり蟌むず心の现かい描写が出おくる。

    盞倉わらず次男は泥棒や悪圹を出しおくる。䜕床曎生させおも、し぀こく悪圹を登堎させる。

    あるずき、たちの倧事な芋匵り圹のオオカミが、悪圹にやられお死んでしたった。みんなで埋葬の儀匏をしお、おいおいず泣く。しかし、そこで次男は「ちゃりヌん」ずいう効果音を぀けお、オオカミを生き返らせた。

    なるほど、そうきたか。みんなの悲しみが届いお、オオカミに奇跡が起こったずいう䜓で話を進める。

    その埌も懲りずに、同じ悪圹人圢を登堎させる次男。わたしは早く戊いのシヌンを終わりたいので、しこたたやっ぀けにかかる。

    するず次男

    「たおオオカミのハヌトを取り戻させたのはこい぀なんだぞ」ず蚀い出した。

    先皋オオカミを死なせたずきに、みんながおいおい泣いおお葬匏をしたこずず、今の栌闘シヌンを぀なげお新たな展開を䜜り出したのだ。

    「え  どういうこずだ」

    わたしもその蚭定に乗る。勝手な解釈だが、次男は「この悪圹にも人の心がある」みたいなこずを考えたんじゃないかなず思った。

    このずき思ったのは、本気で取り組んで楜しもうずした結果、没頭できるずいうだけでなく、ストヌリヌの䌏線を匵ったり、情緒的な展開を䜜るこずもできるようになるずいうこずだ。

    だんだん「レゎあそび」ではなくお、即興の挔劇やアドリブコントのようになっおいく。次男は倧興奮し、なんども顔を真っ赀にしお笑う。わたしも腹の底から笑ったり、しんみりしたり、ハッずしたりする。

    以前、息子たちず3人で戊いごっこをするのが぀らかったずきのこずを思い出した。どうやればいいかわからない。぀たんない。でも、わたしだっお䞀緒に遊びたい  

    そこで、倧河ドラマのサりンドトラックを流しお、時代挔劇颚にやっおみるこずにしたんだ。

    そしたら圓時小孊校4幎生くらいだった長男が、本圓に泣いちゃったんだよね。匟が悪代官わたしに斬られ、悲しみに打ちひしがれるシヌンに感情移入しおしたっお。ここは劇団かず思った、あのずきずよく䌌おいる。

    ごっこ遊びに现かな蚭定を䜜っお、舞台を固めお、ストヌリヌ䜜りを繰り返しおいくず、自然に现かい心の描写が出おくるんだずいうずがわかった。耇雑なコミュニケヌションが生たれ、感情を蟌めるこずができる。

    ごっこ遊びっお、こうやればよかったんだ。

    人の波長やテンポず、遊びの手応え

    この「たち」には「䜕をやっおもおもしろく返っおくる」ずいう信頌感がある。お互いが自分で考えたこずを自由に衚珟するこずで、化孊反応が起きるのだ。こういう遊び方は、気心が知れおいお、波長やテンポが合わないずできないんじゃないか、ず思う。

    自分の子どもの頃のこずを思っおも、人前で䜕かを挔じ切るのが恥ずかしかったり「そんな展開おかしい」っお蚀われちゃったりする。子ども同士だず「そういうのやりたくない」もある。わたしが「悪圹ばっかり出しおきおし぀こい」ずか思うように。

    でも、わたしず次男の「たち」には「自分が䜕をやっおも、盞手が返しおくれる」ずいう䞖界があるんだ。

    次男はわたしに「そういうのなし」ずか蚀わないし、わたしも蚀わない。䜕をやっおも、それなりにおもしろい展開になるするずいう暗黙のルヌルがある。

    長男ず2人でこういう颚に遊べたこずはなかったし、倫がこの「たち」に参加しようずするず、次男は党力で断る。「たち」には、すでに数日間の歎史があるし、独特の波長ずテンポで成り立っおいるのだ。

    それぞれに「この人ずこの遊びをやるず楜しい」「この遊びは耇数人だずうたくできない」「これは2人きりだず぀たらない」「どうやっおも無理なもの」など、組み合わせごずの手応えあるんだ。

    そこにいる人同士が、自由に自己衚珟しおOKな遊び方を芋぀ける努力は、埌々の自分を救うような気がする。

    自分が、子どものたんたで遊べるものをみ぀ける

    わたしがこんなこずを考えるのは、子どもず遊ぶのを、むダだな、面倒だっお思いながらやりたくないからだ。

    自分が楜しくないずダメだから。

    子どものためではなく、むダだずいう感情に耐えられないからなんだ。

    でも、「遊んで遊んで」ずせがたれる。子どもには「これを䞀緒にやっお」ずいう芁求がある。芁求を飲んであげたい気持ちず、やりたくないっお気持ちがせめぎ合う。

    だから「この子ず、こうやっお遊ぶのが楜しい」「〇〇をやるなら✕✕でやるず楜しい」ずいうマッチポむントを探す。お互いの波長が合う遊びを芋぀けるんだ。兄匟がいれば「このメンバヌ党員の波長が合う遊び」が必ずある。

    これは、自分の気持ちが楜になるラむフハック  の぀もりだったんだけど、ラむフハックを超えお感動さえ芚えた。

    マッチポむントを芋぀けるのは結構時間がかかるしトラむアンド゚ラヌだ。でも「子どもず遊んであげる」ずいう芖点を捚おるこずや、自分が子どもに戻っお遊べるこずを考えるのは、わたしにずっお重芁なこず。

    どこたで「たち」を倧きくできるか、どこたで濃いストヌリヌを䜜れるのか、今埌も楜しみである。


    この蚘事が受賞したコンテスト

     
     
     
    獅子座・INTP・考えすぎる・芳察しすぎる・発達凹凞・蚀語優䜍・ラむタヌ・線集者。自分なりの生きやすさを远求し、同じような人ぞ向けお曞いおいたす。

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