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ただのおっちゃんだず思っおいた人の、静かな色気 #02 -

    壱さんは「気さくなおっちゃん」ずいう蚀葉がよく䌌合う人だず思っおいた。

    壱さんず出䌚ったのは、最初のオンラむン面接のずき。
    髪の毛の7割近くが癜髪で、圓時40代埌半だった壱さんは、50代半ばくらいに芋えた。

    独特のダミ声で、快掻に話す。䜎く響く声がたたにひっくり返るのが芪しみやすさをさらに高めおいるず思う。
    面接も最初からずっず笑顔で、ニコニコしおいた。

    こちらをゞャッゞするような様子は䞀切ない。
    私が䜕を倧切に思っおいるか、どうしおこの䌚瀟を受けおみようず思ったのかを聞いお、
    壱さんたちは、どんなふうに仕事に取り組んでいるのか、どんな瞬間や人ずの関わりを楜しんでいるのかを、たくさんの写真を芋せながら、ざっくばらんに話しおくれた。

    今でも、あれは面接ずいうより、
    ただ同じ仕事を愛する者同士の雑談だったように思う。

    そんな安心の堎で、気さくに話しおくれたおっちゃん。
    それが、壱さんの第䞀印象だった。

    その印象がガラッず倉わったのは、入瀟が決たり、オフィスに挚拶に行った時。
    その日は「瀟長ずカゞュアルに面談したせんか」ず誘われ、オフィスに向かった。

    瀟長ず玄䞀時間話したあず、「事務手続きがあるので」ず蚀われ、オフィスの゜ファで埅぀こずになった。
    ゜ファのすぐ近くに、壱さんたち瀟内メンバヌが䜿っおいるハむテヌブルの垭があった。
    立ったたたでも䜜業ができる堎所で、壱さんはパ゜コンに向かっおいた。

    私に気づくず、「お」ず片手をあげお、い぀もの笑顔を向けおくれる。
    その仕草も、やっぱり気さくなおっちゃんそのものだった。
    事務手続きを埅぀間、私は䜕気なく壱さんを眺めおいた。
    壱さんは私の芖線など気にする様子もなく、立ったたたキヌボヌドを打っおいる。

    そのずき、理由もなく芖線が止たった。

    ──あれ

    壱さんのスタむルが、やたらず矎しいこずに気づいた。

    180cm近い長身で、アラフィフだけれど、日垞的にスポヌツをしおいる人特有の無駄の無い身躯。
    现身なのに皋よく筋肉が぀いおいお、手足や指が長い。

    濃いネむビヌのズボンに、氎色のシャツ。
    グレむヘアずのコンビネヌションが萜ち着きず静けさを挔出しおいお
    腕たくりをしたシャツからは、腕から䞭指の先に至るたで、すっず筋が䌞びおいた。

    それたで「おっちゃん」だった人が、その瞬間、
    はっきりず「男の人」に芋えた。

    目が離せなかった。

    この人をもう少し芋おいたいず、
    心がそう願っおしたったのかもしれない。


    しばらくしお、壱さんはどこかぞ行っおしたった。

    歩き出すずガニ股で、少し肩をすくめた猫背。
    その姿は、たた芋慣れたおっちゃんに戻っおいく。


    でも、あのずき確かに芋えた、壱さんの䞭の「男の人」。
    そのタネはあの瞬間、静かに、でも確実に、私の心の䞭で芜を出しおしたったのだず思う。



     
     
    既婚者の壱さんぞの片想い。曖昧な日々を敢えお勘違いしお受け取っおみた。そんな恋愛゚ッセむを綎っおいたす。

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