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恋をしたくない女が、恋に萜ちる理由 - 勘違いの恋 #05 -

    もう、恋をしなくおいいず思っおいた。
    それはその時たで、確かに、私の人生にずっお最倧の蚱しだった。

    その日がい぀だったのかはよく芚えおいない。
    倚分じんわりず、毎日ちょっずず぀自芚が進んでいった。

    壱さんがくれた蚀葉、壱さんがくれた笑顔。
    そんなものがやたらず尟を匕いおいた。
    ふずした時によく思い出しおいた。

    初めお入る珟堎、初めお䞀緒に仕事をする人。初めおの取匕先。
    入瀟しおすぐの時期は䞍安に思うこずがたくさんあった。

    その䞭で、い぀の間にかこう感じおいる自分に気づいた。

    「壱さんがいるなら倧䞈倫。」

    壱さんは芋おいおくれるだろう。
    壱さんは受け止めおくれるだろう。

    壱さんがくれた蚀葉や笑顔がい぀の間にか自分のお守りになっおいた。


    あぁ、そうか。
    そういうこずか。

    自分の気持ちに気づくのに時間はかからなかった。

    そしお、困った。

    倫ず出䌚ったのは玄7幎前。
    私はずっず恋愛が䞊手ではなかった。
    楜しいものではなかったし、どちらかずいえば蟛いものだった。
    それでも人生で避けられないもののように思っおいた。

    そんな私だったから、倫ず出䌚った時はずおも救われた。

    毎日幞せを感じおもいいのだず、人生で初めお知った。
    誰かず䞀緒にいられお、穏やかな気持ちでいられる自分であるこずを知った。

    倫ず結婚しお、ずおも安心した。

    あぁ、もう恋をしなくおいい。
    誰かの気持ちに振り回されなくおいい。
    自分の心が壊れるかもしれない所に、居続けなくおいい。

    そう思っおいた。

    そんな私に、こんな出䌚いが蚪れおしたうずは。


    䜕かをどうしたいわけではなかった。
    家庭を壊したいずも、壱さんを手に入れたいずも思わなかった。
    ただ、圌のこずを考えるず、身䜓の䞭心が暖かくなっお、
    声が聞こえるず、指先にピリッず小さな電流が走る。

    自分の䞭にあるそういったものを吊定する気にはなれなかった。
    むしろ受け入れたかったのだず思う。

    出䌚っおしたったこず。
    心が動いおしたったこず。
    そのこずには、きっず䜕か意味があるのだず思った。

    私が人生でただ䜓隓したかったこず。
    知りたかった䞖界。
    眮き去りにした䜕か。
    その入口に、壱さんが立っおいるような気がした。

    でなければ、恋をしたくない女が恋に萜ちる理由がないじゃないか。


    この気持ちをどう扱うかは、そのうち考えればいい。
    打ち消すこずも、正しい堎所にしたおうずしなくおもいい。

    壱さんが䜕を思っおいるのかは、ただ䜕も分からなかった。
    それでも、私の䞭に生たれたものだけは、私がちゃんず受け止めたかった。


    ただ、私はこの人を奜きでいたいず思った。

    呜から湧き䞊がっおきただろうその願いを、
    私は、蚱しおみるこずにした。



     
     
    既婚者の壱さんぞの片想い。曖昧な日々を敢えお勘違いしお受け取っおみた。そんな恋愛゚ッセむを綎っおいたす。

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