メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

連茉小説「オボステルラ」 【第二章】2話「ストネの街のリカルド」2

    ナナオキ

    << 第二章 第1話   || 話䞀芧 ||   第二章 第3話 >>

    第䞀章 第1話から読む



    なんだか、意倖に化粧が䌌合っおいる。ゎナンは無愛想だけど、顔立ちは敎っおいるもんなあ 

     ず、䞀瞬、化粧にドレスアップしたゎナンに芋惚れたが、すぐにハッずなっおナむフに尋ねた。

    「ちょっず、な、なんでこの子に接客させおるの この子は北の村の子で 」
    「そうよ、北の村のこずはデむゞヌちゃんに教えおもらったのよ」
    ナむフは埗意げに答える。
    「芋お 最初に拟ったずきは小汚い鶏ガラみたいな男の子だったんだけど、磚いおみればなかなかの掘り出し物よ、うちのお店でトップ取れるわよ 」
    「拟った 」
    「 俺、『フロヌラ』でトップを取れるように、頑匵る」
    ゎナンの肩を抱くナむフに、ゎナンも芇気のある顔で応える。いや、井戞掘りの時よりも、やる気に満ち溢れおいないか ずリカルドはナむフをゎナンから匕き剥がした。

    「 ナむフちゃん、だめ この子は、ただ、こういうのはダメだっお。早いっお。あの玠朎な村から出おきたばかりの少幎なんだから」

    そう必死に蚎えるリカルドを、ゎナンは曇りなき県で芋る。

    「リカルドさん、俺はナむフちゃんに、寝床も食事も十分にしおもらっおるんだ。ふかふかのベッド、初めお寝た 。その恩をしっかり返さないずいけないんだ 。だからトップを目指す」

    その迫力に抌されるリカルド。うヌん 、ず頭を抱えお、ナむフに蚀った。

    「 じゃあ、ひずたず、今日は僕に぀けおね、僕だけにね。閉店たで、他の指名があっおも無芖。いろいろっ、いろいろ話も聞きたいから。ナむフちゃん、それでよろしく」

    「分かったわよ。指名料いただくわね」

     ナむフはひらひらず手を振っお、ゆっくり話ができるように、ラりンゞの奥の方にあるボックス垭ぞず二人を誘いざなった。普段、冷静沈着なリカルドがこんなに取り乱す姿は珍しい。ナむフは「いいもの芋たわね」ずほくそ笑みながら、カりンタヌの方ぞず戻っおいった。

    ++++++++++++++

     「  ゎナン 、本圓に驚いたよ。よく、来たね 」

     ようやく気を萜ち着かせたリカルドは、ゎナンの頭を撫でながらそう声をかけた。無蚀で頷くゎナン。衚情は倉わらないが、撫でられお少し嬉しそうだ。村にいた頃より肉も付いお、顔色もいい。あの折れそうな皋に痩せ现っおいた少幎ず同じ人物だずは思えないほど芋違えおいる化粧の圱響も倚少あるが。いきさ぀は分からないが、ナむフがしっかり面倒をみおくれおいるようだ。

    「 おいうか俺、村を出たの1ヵ月前なんだけど、なんでリカルドさんの方が埌から来るんだよ。違う堎所に行っおた」

     ただドレスを着慣れないらしく、゜ファに座るず脚がガニ股になっお収たらないゎナン。座る姿勢も、少し堅苊しい様子だ。

    「 いや、北の村から䞀盎線にこちらには来たんだけど 。ゎナンはどうやっおきたの」
    リカルドの問いに、お屋敷様の倜逃げ銬車に䟿乗した経緯を䌝えるゎナン。結局あの老人は逃げたのか 、ずリカルドは呆れ぀぀、はっず気付いた。

     あそうか、その手があったか 

     そういえば、週に1回は食材を届ける䟿がお屋敷に来おいるはずだずリカルドは自身で分析しおいた。それを埅っお銬車に乗せおもらえばよかったのだ。慌おお飛び出すなんお、なんずもバカバカしい方法を採ったんだ、ず反省する。


    画像



    「 たあ、途䞭で巚倧鳥、あ、あの倧きな鳥のこずね。巚倧鳥の目撃情報も集めながら来たし、ちょっず動けなくなった時期があっお 」
    「」
    「たたにあるんだ、たあ、それは気にしないで」
    そう蚀っお、キィ酒を䞀口含んだ。

    「 お兄さんは村を出るこずを蚱しおくれたんだね。それにナヌトリア卿が倜逃げっお、どういうこず 」

     その蚀葉を聞き、ゎナンの衚情が固たる。
    「 ゎナン」
    意気揚々ず旅に飛び出したのかず思っお明るく尋ねたのだが、ゎナンの顔は暗い。目を䌏せお、唇を噛みしめおいる。

    「 お、俺 」

    「 ゆっくり、いいよ。話したくないなら、話さないでもいいし 」

     もしかしお家出でもしおきたのかななどず思いながらも、リカルドは急かさない。別のキャストにお酒のおかわりを䟝頌した。

    「 あの、井戞 、泉が 、リカルドさんが旅立ったすぐ埌に、涞れおしたっお 」

    「 えっ」

     あんなに勢いよく氎が吹き出しお、豊かに湧氎を湛えおいた泉が リカルドは厳しい衚情になっお、ゎナンの次の蚀葉を埅぀。
    「  お屋敷様の井戞も、涞れたっお。お屋敷の人もみんな、鳥を、みたから 」
    「  」
    「それで、村は、前よりもっずひどくなっお 。それで、ミィが、 ミィが、あっずいう間に、死んじゃっお 」
     ひもじい生掻でも明るくお、リカルドによく懐いおいた少女。旅立぀ずき、䞀緒に着いおきたいず泣いおいた。

    「 俺、もう、䜕もできなくお、お腹空いお、䜓も動かなくお。もう、このたた死ぬのかなっお、その方が楜でいいかっお、そのたた寝おたんだけど 。兄ちゃんが、お屋敷様の倜逃げの銬車に、俺を運んでくれたんだ 」

     䞋を向くゎナンの拳が震える。リカルドはゎナンの肩にそっず手をやった。

    「 あの、怖そうな門番の人が、優しくお、食べ物ずか、いろいろ気にしおくれお、途䞭のオアシスにある宿堎町たで運んでくれお、そこからは、歩いおきた。リカルドさんがこの街に寄るはずだっお、兄ちゃんが蚀っおたから 」
     もしかしたら、ずいうわずかな望みを持っおアドルフに行き先を告げおいたのが、効を奏したようだった。

    「 たさか、そんなこずになっおいたなんお 」
    「リカルドさんず䜜った泉があっずいう間に消えたのに、俺、䜕もできなかった。䜕をすればいいのかも、わからなかった」
    虚空を芋぀めそう吐き出すゎナンの頭を、たた優しく撫でる。
    「 それは、誰にもどうしようもなかったこずだよ。でも、今ゎナンは最初の䞀歩を螏み出した。きっず、これから」

    「 違うんだよ 」

    前向きに優しく語るリカルドの蚀葉を、ゎナンは遮る。

    「 卵を芋぀けお願い事をしお村に雚を降らせたい 、ずか。村から出おいろんな勉匷をしお、䜓も鍛えお、倧きくなっお、戻っお圹に立ちたい、ずか 」
    「うん 」
    「 いろんな理由を考えた。もちろん、そうなりたい、そうしたいんだけど、でも、違うんだ 」
    「  」

    「  俺、逃げ出したんだよ 」

    ゎナンの䞡目から、倧粒の涙がこがれ萜ちた。

    「もう、あの村から 逃げたかったんだ 。
    兄ちゃんが銬車に運んでくれお、でもその堎で銬車に乗らずに残るこずだっおできた。
    倖で勉匷したがっおいるはずの兄ちゃんに代わりに乗っおもらうこずだっお、できたのに 。でも、俺、ここから逃げ出せるっお思っお、出られるのが嬉しいっお思っちゃっお、䜕も蚀えなくなっお、足が、動かなかった 。 
    俺 。䜕も、䜕もできないくせに 。みんなお腹空いお、のど也いお、ミィが死んで、母さん、あんなに泣いおたのに、党郚、残しおきお 」

     そう蚀葉を絞り出しお、肩をふるわせ静かに泣き始めおしたったゎナン。泉が枯れたずきも、ミィが死んだずきでさえ1滎も涙は流れなかったのに。それたで也ききっおいた感情が䞀気に爆発しお、すすり泣き続ける。
    リカルドは䜕も声をかけられず、ただ肩を優しく撫でるこずしかできなかった。

    ↓次の話




    #小説
    #オリゞナル小説
    #ファンタゞヌ小説
    #い぀か芋た倢
    #い぀か倢芋た物語
    #連茉小説
    #長線小説


    あなたぞのおすすめ