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『ひきこもりからの脱出』第二話② #B-2 元ヤンとの再会 〔noteで遊ぶゲームブック〕

    【はじめに】
    これは選択肢によって物語が変わるゲームブックです。
    選択肢を辿っていくと異なるエンディングにたどり着きます。
    グッドかバッドか、ベストか、いくつかのエンディングが待っています。


    君はひきこもりから脱出できるか。


    公園にふらっと来てみた。
    初夏の夜と夏の終わりによく来る場所で、梅雨明けの夜は風が気持ちが良い。
    缶コーヒーを買ってベンチに座る。

    ひきこもりにも息抜きは必要だ。
    しかしすることといえば、スマホを見ること。
    どこにいてもスマホが僕の体から離れることはない。

    スマホを数時間見ていると、自分に何のメリットがあるのか考える時がある。

    YouTubeを配信して生活している人は相当な仕事人だと思う。
    羨ましく思うが、僕には無理だ。
    僕に何が見せられる。こういう人が回転寿司にイケない物を入れて、おかしな方向でバズらせようとするのだろうなとも思った。

    「おまえ、桐谷じゃねぇのか」

    その時、僕の名前を口にした男がいた。
    そこにはいかにも元ヤンな筋肉質の男。

    「すみません、誰ですか?」
    「てめぇ、中学の時を覚えていないのかよ」

    僕を中学時代にいじめてた角田だ!
    こいつの名前は忘れない。一瞬忘れたけど。

    「おまえ、あん時のこと覚えてるか?俺はおまえにずっと会いたかったんだぜ」

    僕のあの病気を最初に発症したのが彼だった。

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    学生時代の角田

    僕が彼女といる時に僕の彼女にちょっかいを出した。彼女を触ってきた。
    彼女の助けを求める目を見て僕はキレた。

    気付けば父さんと同じ結果だ。
    裏拳だけでダメージを与えた。

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    肋骨を折られた角田

    二人とも救急車で運ばれた。
    角田は右のあばらを折り、僕は意識を失った。
    先に殴ったのは僕だが、咎められることはなかった。

    ただ、同級生から怖がられ、それを気にして彼女に別れを切り出した。

    その時の角田がさらに屈強な体で目の前にいた。

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    1.過去を詫びて帰る

    もう僕は角田とやり合うつもりはなかった。
    「後甲拳」を鍛えているとは言え、出す勇気もなかった。
    キレないと本当の力が出ない。
    しかしキレると意識を失う。

    角田は「あの時の俺のようにあばらを折らせてくれ」とニヤリとした。

    僕は勇気を出して右の拳を上げた。

    「やる気か?」
    「いや、温和に済ませたい」
    「俺は柔術を習っていて、試したいんだよな」
    そう言って指をポキポキ鳴らせた。

    「あの時はごめん」
    「俺はあの一週間後にラグビーの大会だったんだぞ」
    「それは…知らなかった」
    「俺はバックスのレギュラーだったんだ!」
    「あの時はごめん…」
    頭を下げた。

    しかし眉間に皺を寄せて角田が近付いてきた。


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    2.角田に挑む

    角田があの時を思い出し、怒っているのがわかる。
    肋骨を折られた恨みを忘れていないだろう。

    しかし僕の方は怒りがない。
    虐められていてまだあの時の怖さがある。

    キレて後甲拳で殴ることも出来ない。
    いや、自分で意識して殴れば僕が意識を失うこともないかも。

    僕は近寄る角田に一撃後甲拳で構えた。
    角田は攻撃態勢をやめ、「マジでタイマンする気か?」とさっきの異性と変わっていた。
    「うん」
    「この公園のこの場所にはカメラがある。商売人の俺はヤレないわ。
    そう言って去って行った。
    「あいつは、何をやりかったんだ」

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    ▼マガジン「ひきこもりからの脱出」



     
     

    Taby

     
     
    「企画者を続けたい!」と、大手ゲーム会社を辞め単身起業。 ・ONE PIECEゲーム大賞 優秀賞 ・シャチハタ デザインコンペ 審査員賞 ・テレビ朝日シナリオコンクール最終選考 仕事としては玩具企画、ゲーム企画を行っています。趣味で架空バンドもプロデュース中。

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