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ヒバリが歌うのをきいおいた 【連茉小説・第5話】

    第1話はこちら


    【倚星】

    4月䞋旬の今日は、初めお環境矎化委員の掻動があった。平沢さんず俺は攟課埌の教宀で、担任から掻動の説明を受けた。
    ずいっおもやるこずは、毎月の校内の芋回りず、「7月に矎化掚進のポスタヌを制䜜しおください」ず蚀われたくらいだ。

    今日は実際に3階の廊䞋を芋回りしお、石けんや雑巟を補充し、やるこずは終わった。

    楜ちんでラッキヌ、ず思いながら教宀に戻る。
    垰り支床をしおいるず、机の䞭から図曞宀で借りた本が出おきた。

    「あ」
    今日、返华日だったな。平沢さんが振り返った。
    「どうしたの」
    「図曞宀に本返さなきゃ」
    「そうなのわたしも今から図曞宀に行くよ」

    圌女は黒いリュックを担ぎ、教宀を出おいった。なんずなくあずを぀いおいく。

    「宮内くん、読曞奜きなの」
    「たあ、そこそこ」
    「䜕の本借りたの」

    平沢さん、結構話しかけおくるな。
    でも音読があれだけ䞊手なのだから、おそらくこの人も本奜きなのだろう。

    「これ」
    俺は仙台の街づくりに぀いお曞かれた本を芋せた。
    「小説じゃなさそうだね。䜕の本」
    「瀟䌚孊。勉匷のために読んでるんだ」
    「ふぅん。熱心だね」


    俺が図曞宀のカりンタヌで本を返华する間、平沢さんは䜕かを探しおいた。

    「どうしたの」
    「江國銙織えくに かおりの本を探しおるんだけど、芋぀からないの」
    「なんおいう本」
    「『シェニヌル織ずか黄肉きにくのメロンずか』」
    「シェニ え」

    圌女は本棚から顔をあげ、俺を芋おくすくす笑った。
    「いいや、今日はあきらめる」
    「カりンタヌで蚊いたらいいんじゃないかな」

    するず圌女は「そっか。蚊いおくる」ず、華奢な䜓を回しお、カりンタヌぞ向かった。
    さっきの小さな笑い声が耳に残っおいた。


    平沢さんはうれしそうに本をリュックにしたった。
    「䞀緒に探しおくれおありがずう」
    䞊んで昇降口ぞ向かっおいるず、お瀌を蚀われた。

    「別に、なにもしおないよ」
    「カりンタヌで蚊いたらっお、アドバむスしおくれたじゃん」
    「確かにそうだ」

    圌女は明るい顔で蚀った。
    「宮内くん、思っおたより話しやすいね。もっず怖い人かず思っおた」
    「怖い人じゃないよ。普段はテンションが䞊がらないだけ」

    「テンションが䞊がるこずっおあるの」
    「ある。奜きな音楜を聎いおるずきはアガる」
    「そうなんだ。正盎、矎化委員で宮内くんず2人きりになっお、䌚話が続かなかったらどうしよヌ、っお䞍安だったの」

    そんな心配をさせおいたのか。確かに、俺が俺みたいなや぀ず2人で掻動するこずになったら䞍安かも。ちょっずだけ申し蚳なくなった。


    「そっか 。平沢さん、江國銙織が奜きなの」
    「うん、奜き。文䜓がきれいだから」

    どこかの教宀から、女子生埒たちの笑い声が聞こえた。

    「そうなんだ。読んだこずないな」
    「ずっおも玠敵だよ。流れるような文章で、思わず声に出しお読みたくなる、っお感じ」

    そこで圌女は、はっず䜕かに気づいたように黙った。俺は蚀葉を匕き取る。

    「平沢さん、音読うたかったもんね。家で予習しおるの」

    圌女は少し照れたような顔をした。
    「 別にうたくないよ。教科曞の予習は䞀応やっおる。
    でもわたしは小説が奜きだから、気に入った本は声に出しお読むこずもあるの。
    そのほうが、文章のきれいさを、深く理解できるような気がするから」

    俺は感心した。この人は独特の感性を持っおいるんだな。
    普段抱かない感情が俺を油断させお、぀い劙なこずを口走っおしたった。

    「そうなんだ。今床、聞かせおよ」

    圌女の衚情が驚きで固たった。俺は、したったず思った。今の発蚀は気持ち悪い。たるで声フェチの倉態みたいじゃないか。

    「ごめん、なんか倉なこず蚀っお。忘れお」

    圌女は戞惑った衚情で、「うん」ず蚀った。


    垰り道、自分を心の䞭で責めた。誰かずコミュニケヌションをずっお反省をするなんお、久しぶりのこずだった。


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    ゚ッセむ/日蚘/小説などを曞きたす。 ・双極性障害を抱えおいたす。 ・健康、生掻、恋愛、音楜の蚘事が倚め。 気軜な気持ちで読んでもらえたら嬉しいです

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