
<5/6月>制作日記"last train to london"について
なんだら締め切り迫っとるわ!締め切りのダンバートンオークス会議やがなっていうのは、冗談として、そんな冗談笑わんとして、この、ん、っていうのおかしさみたいな、わかる?よね、うんうん。
ってか6月も半分やがな。と思ったうちに7月やねんなぁ。
完全に滞ってしまったので合併号です。でも滞ったのは、ちゃんと演劇を作っていたからで全く反省しません。
さて、7/1の土曜日に劇団マミアナ第2回公演となる”Last Train To London”を上演いたしました。昨年より、会場もお客さんの数も作品を成立させるための難易度もパワーアップでございました。
来てくださった皆さん、本当にありがとうございました。何か持ち帰っていただけるものがあったら幸いです。
成田は今回、脚本をメインに、演出と、当日は照明・音響、あとちょっとだけセリフがありました。
演出・照明・音響は結構みんなで組み立てていった感じで、脚本に関しては自分がメインとなって進めていたように記憶しています。
ただメインといっても、僕が書いた言葉をそのまま正確に読んでもらうということは全くなく、その人が言わないセリフは変えるし、アドリブでどんどん変えてもらっていたし、最終的に出来上がったものは、僕一人では絶対書くことのできないものでした。みんなの役者としての反応に、とても感謝しています。
出来上がってみると、「あれ最初に僕が自分で書いたのは一旦どこまでだったんだっけ?」と疑問に思ったので振り返ってみました。

最初にアイデアをみんなでもにょもにょ考えて、3月の終わりにはこんなメモが誕生していて、そこから4月の間に土台になるようなものはできていたようでした。

改めて見直すと結構そのまま読んでるところもあるんだ!と思ったり(当たり前なんだけど、それが素直な感覚)、

バッサリと消えてしまったシーンなどもありました。
そうやって4~6月の間で稽古しながら、コネコネコネコネして、アドリブもちょいちょいと入り、最終的に上演したverになりました。
今回、僕は作劇の上で達成したかったことは
①その人がその人のまま舞台に上がること
②日常の会話に、裂け目があり、そこから非日常が入り込んでくること
③演劇でしかできないような時間・空間の移動があること
①はキアロスタミや濱口さん、あとはホンサンスとかロメールがやっていること
②は野田秀樹やマームの藤田さんもかな?がやってること
というイメージです。
僕としては、やっぱり職業役者じゃない人々の本当の顔や声というものに非常に惹かれるし、一方でなんだかんだ社会的な事柄に対する興味が強いので、②も興味があります。
①っていうのは映画ではそんなに珍しいことではないかもしれない
演劇だとムーンライトとか?
以外に②は、映画にはないような気がして、というのも
②を映画でやろうとすると、結構お金がかかり、お金がかかると日常の会話に裂け目が入っている余裕などなく、最初からガンガン非日常になってくるから、じゃないかなぁと思ったり。
③に関しては、演劇の時間ってすごく不思議で、シームレスに別の場所と別の時間を切り貼りすることが出来て、それがやっぱり映画には難しいことだから、そこはこだわりたいポイントでありました。暗転は絶対しないぞ、みたいな。例えばね。
今回は
①のために、宛書をして
②のために、戦争、というモチーフを混ぜて
③のために、(これはそのままだけど)時間や場所をガンガン飛ばすようにしました
②が戦争、ということでよかったのだろうかと思わないわけではないけど、それでも、僕の中で最大限、誇張しないように、できるだけ僕たちの生の実感に近い所から、一歩たりとも離れないように書く、ということだけは大切にしていました。
で、皆さんが終演後にいただいた感想と自分の気持ちを合わせて、結果60%くらいは達成できたかな、というお気持ちであります。
皆さんの感想が的外れだったということでは全くないです!(そもそも感想に的外れとかないです。)
僕の自信が地の底にあったが、皆さんの感想のおかげで救われたという文脈です、笑
“今回は、一時間の作品を二ステージやって、一ステージ目より、二ステージ目のほうがより上手くできた、というような実感があった。 その実感の根には、作っている時に可笑し味だと思っていたところで、観客の反応が笑いとして現れていたということがある。一ステージ目でよくなかったんじゃないかと感じられたポイントを修正することで、二ステージ目の伝わり方が変わった、ということもあったので、作品としてより伝わるものになっていたということはありつつ、演者との関係性が深い観客が多く、より柔らかい空気感の会場だったことだったということによって、ある種内輪の面白みみたいなものがきちんと共有されていたともいえると思う。”
https://note.com/flagsandfish/n/n23bff9040eec
まさに、はたちゃんが書いてくれた通りなのですが、1ステージ目の時に、あれなんか反応わかんない?もしかして全然伝わってない??という不安が生まれました。
作っていた時に、これって内輪になってないかなぁ?とか60分で伝えられる話じゃないよなぁ?とか、もうちょっと説明したほうがいいかな?とか感じていた不安に殴られたような。
去年の公演ではわかりやすい笑いがあって、そこでみんな笑ってくれて、会場のリアクションがわかった、ということがあったのだけれど、今回はあまりそういうわかりやすい笑いポイントがなかったので、いまいちお客さんの反応もつかみきれなかった。
それは杞憂で、いただいた感想を見る、見たステージの違いなく、届いている人にはちゃんと届いているのだということがわかる。
実際、内輪で見たほうが楽しいというのはあるけど、内輪じゃない人もリアルだと感じられるラインをギリギリ通っていたように思う。
ちょっと冗長に感じるシーンとか、なんかこうもっと絞れるんじゃないかな、みたいなシーンもたくさんあって、それが40%、僕の技量不足というところですね。
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感想の中で、脚本の構成を褒めていただく声もあって嬉しかったです。あとは、濱口さんの名前を出していただいた方もいて恐縮極まりないですが、ありがとうございました、笑
今回の創作期間の中で僕の一番の感動は、友人たちに宛書した言葉が、友人たちの口から、無意識に現実の中で発せられた瞬間です。
宛書しているので、それは別に不思議なことではないのですが、現実がありフィクションがあり、その境目みたいなものに少し近づいた気がしました。
どうしても現実から強度を借りてこないと、僕はフィクションを作れないタイプだと自認しているのですが、今度はもうちょっと宛書から離れた、まったくの嘘の話を書いてみたいなぁと思ったりするのです。
演劇を一緒にやってくれたメンバーのみんな、本当にありがとう。
こうやって続けられて、2年目の公演もできたのは何よりみんなのおかげです。僕一人では絶対に到達できませんでした。
少し長めのお休みになりますが、来年も上演しましょう。
それでは、成田は今から映画を作ってきます◎