
ダクト
夏休み前、まだ、さっちゃん(注1)が、都心のホテルで缶詰になっているときのこと。
日比谷のセブンで、ボンタンアメが大量に売っているのを見て驚いたときのことだ。
さっちゃんの陣中見舞いにはM(注2)も来ていて。帰りはMと共に帰宅しようとした。
すると、ホームに見慣れないエアダクトのようなものがここかしにある。

しかも1個ではなくて、何個も等間隔に置いてある。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、そういやさっちゃんがさっき、駅のエアコンが壊れているって言ってなかった?
慌ててネットで調べたところ。地下鉄日比谷駅、霞が関駅で空調設備の故障があり、当分、復旧しないという記事を見つけた。
当分、復旧しない……。
なんのはなしですか。

あの時のそんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。
コジくん、私が故障しないように、マッサー(注3)頼んまっさー!
マッサージをすると家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
(注2)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
(注3)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。
