
ボンタンアメ
夏休みの少し前。日比谷に、ミッドヒルズという場所があるのだが、そこに、まだ都心で泊まり込んで仕事の缶詰になっているさっちゃん(注1)の陣中見舞いに行ったのだ。
その時、衝撃の光景を目にした。

私の遠足のおやつは、この“ボンタンアメ”と“都こんぶ”だけで小学校から高校まで過ごしたのだが、時々無性に食べたくなって、いろいろスーパーで探したりして手に入れるのになかなか苦労をする。
そのボンタンアメが、ところ狭しと並んでいる。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、ボンタンアメ、こんなところに隠れていたんだね!
このパッケージにも書いてあるが。ボンタンアメは、百周年らしい。
それと。
こんな都市伝説があると聞いた。
これを食べると尿意を抑える効果があり。長い映画を観るときなどに売れるらしい、と。
なんのはなしですか。

そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。
コジくん、「国宝」観た?その時に、ボンタンアメ買っていったら?そのあたり、じっくり相談に乗ってあげるから、マッサー(注2)しよっか?
マッサージをすると家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
(注2)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。
