
荒技ショートショート_ 打棒
目をつぶると、寝てしまう。
昼間はいつも、そんな感じで眠い。
夜、あまり寝ていないのだろうか。
そう言えば寝つきは、良いほうではない。特に日曜日の夜は、寝られない。
人は、ストレスだという。こういう現象。
確かにストレスであろう。自分でもそう思う。
月曜日が嫌なのは、何歳になろうが、仕事をしている限りずっと続くものだろうと思っている。
ならば、リタイアすれば良いのか?
私の場合、それだけでは埋まらない何かがあるように思っている。
それを見つけるために、今も、仕事をしている。
そんな日曜日の夕方に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
「目をつぶる」からはじめるnoteを自由に書いてみませんか?
ジャンルは小説・詩歌・エッセイなど何でもOK。はじめてnoteを書く人も自己紹介の代わりとしてお気軽に!と、いうことで。
そして、田原にかさんからのお題は…。
お題【高校野球怪談】|д゚)チラッ (アトワンアウトタリナーイ…)と、いうことで。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は…。
今回のお題は
「読書メンター」です。
この人のオススメ本にはハズレがないなぁ、面白い本が多いなぁ、というあなたが拠り所にしている人はいらっしゃいますか?
「読書メンター」というお題にそった内容で、作品を投稿してください。創作も歓迎です!と、いうことで。
今回は、これを文中で使ってみよう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、ここのか十子さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
「シロクマ文芸部・目をつぶる」で検索して飛んで来ました。
コメント欄に、シロクマ感想文を、ほんの少し書かせて頂きます。
瞼が無くなったら、不便ですね。きっと目も乾くし、眠れないと思います。
目黒蓮、家内が好きです。
目黒蓮の瞼なら、みんな欲しいかもしれませんが。
そうなると、目黒蓮が、可哀想かもしれません。笑
面白かったです。
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんのお題(青ブラ文学部)3ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で4重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
そうだ、今週は4重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。とうとう3年8ヶ月に突入した。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 打棒」約410字を、どうぞ。

目をつぶることしか出来なかった。あの一発。
財前と涼達は、近所の博学の青年を囲み、最近の書評談義をしていた。彼は所謂、帰宅部の読書メンターだ。そしてその後、夕暮れの空き地で草野球をしていたのだ。
そこへ涼の兄一行が通りかかった。
もうヘロヘロだったろうに、家島という少年がバットを担いで土手を降りてきた。
「1打席勝負だ。お前、投げてみろ」
指名されたのは財前。なかなかどうして、速く重い球を投げる。
受けるのは、涼。
涼がサインを出した。
フォークボールだ。
物理の天才が投げる、理論上磨き上げられたこの球は、誰のバットも擦りさえしたことが無い。
財前は、振りかぶって思い切り投げ込んだ。
完璧だった。超剛速球のフォームから繰り出される魔球。
だが。
打球は財前の耳を掠め、ライナーで土手を越え、川向こうの奥の奥に消え去った。
財前が帰宅すると。
網戸が破れており。部屋の真ん中に、あのボールがあった。
「怪物だ…」
家島は今、MLBで大暴れしている。

《余滴》
さて。今週の荒技の解説です。特に、田原にかさんの「毎週ショートショートnote」のお題の。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。私としては。
小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、私が水曜日に書いている「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章やタイトルに入れ込むのですが、田原にかさんのお題は、言葉そのものは入れ込まず、“匂わせる”という流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。
しかし一方で、私のこの「荒技」に、お題そのものを探し続ける方もいらっしゃいまして。
ですので、今回も少しだけ解説を。
もちろん苦情は受け付けません。これこそが「荒技」ですから。笑
◆田原にかさんのお題【高校野球怪談】の匂わせ度について→
今回は、「高校野球」も「怪談」も、その言葉自体は本文には入れていません。
登場するのは、まだ少年だった頃の財前、涼、そして家島。
草野球の一打席勝負で、財前が投じた誰にも打たれたことのない魔球を、とんでもない打球で打ち返します。
その打球は川向こうの奥の奥へ消えていったはずなのですが。財前が帰宅すると、なぜか自宅の網戸が破れていて。部屋の真ん中には、あのボールが転がっていました。
怪談なのか。それとも単に、家島が怪物だったという話なのか。
そこは、読んでくださった皆さんにお任せします。笑
◆山根あきらさんのお題=【読書メンター】について→
財前と涼達が草野球を始める前に囲んでいた、近所の博学の青年です。
所謂、帰宅部の読書メンター。
最近読んだ本について、ああでもない、こうでもないと書評談義をしていたのです。そんな少年や青年がいるのか?まあ、そこはフィクションの良いところです。
このお題、野球とは全く関係ありません。野球部と帰宅部。その対比に使いました。
ちなみに今の私なら、こんな読書メンターがいたら、毎日訪ねていきます。笑
◆小牧幸助さんのお題=【目をつぶる】について。
「目をつぶることしか出来なかった。あの一発。」
財前の耳を掠めて飛んでいった、とんでもない打球。あまりにも速く、目をつぶることしか出来なかった。そんな一瞬から、財前と涼の昔の思い出を始めてみました。
今回のタイトルは、「打棒」です。
打棒とは、そのまま、球を打つ棒。つまりバットです。今回の主役は、財前でも涼でもなく、一本のバットを担いで土手を降りてきた少年、家島なのかもしれません。
疲れてヘロヘロだったはずなのに、一打席勝負を挑み。物理の天才、財前が理論上磨き上げた魔球を、いとも簡単に打ち砕いてしまう。
そして、その少年は今、MLBで大暴れしています。
あの頃から、既に怪物だったということでしょう。笑
今日のお節介な解説はここまでです。
何ですと?
川向こうの奥の奥へ消えたボールが、どうして財前の部屋にあったのかって?
だって、怪談ですから。笑笑
ちなみに今回のカバー画像は、「土手」で検索して選びました。
それにしても荒技。毎週毎週、本当に頭と時間を使います。
今回は、野球を書いているのか、怪談を書いているのか。自分でも途中からよく分からなくなりました。
まあ、それも含めて「荒技」ということで。笑
そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。
「コジくん、今日は休日出勤だったから、マッサー(注1)は、夏休みが終わってもやり続けてね」
「…」
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。
