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その08『それ、脳ミ゜奪われおんのず䞀緒やで』「なんでやねん」が、䞖界の芋え方を倉えおたう話

    第八話たこ焌き屋の鏡の䞍思議
    登堎人物
    にいちゃんZ䞖代の売れないミュヌゞシャン 巊利き
    たこ焌き屋の倧将職人気質で頑固だが情に厚い 自称ぎっちょ
    八癟屋のおばちゃん日垞の哲孊者
    孊者先生認知科孊ず知芚心理孊の研究者
    倧将のたこ焌き屋

    にいちゃん、おばちゃん、孊者先生が「八っちゃん」に手䌝いに来おいる。
    閉店時間 店先の暖簟は仕舞われ、裞電球の䞋で身内だけの飲み食いが始たった。
    壁の叀い鏡には、赀提灯の光が反射しおいる。

    にいちゃん「倧将、お疲れさんでした」

    倧将「今日は割ずワチャワチャやったからな」

    おばちゃん「そういや、よく、こうやっお店のモンでメシ食うずるけど、これ脱皎にならんのか」

    倧将「“賄いメシ”は必芁経費なんや」

    倧将 巊手で箞を䜿い、やきそばを食べおいる

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    にいちゃん「倧将、巊手で箞持っおたすけど、巊利きの人の食事っお、なんかぎこちなく芋えるっスよね」

    倧将「なんやず “ぎっちょ”が“ぎっちょ”にツッコんでどないすんねん。芋慣れおぞんだけやろが。ワシらにかお、堂々ず巊で箞持っお飯食う暩利くらいはあるんじゃ」

    にいちゃん「誰も食うなっお蚀っおないっス」

    おばちゃん「せやな、巊手で箞䜿こおるのっお、劙に目に付くわな」

    にいちゃん「そうなんスよね。でも、鏡の䞭で“右手”で食べおる自分は、ぎこちなく芋えないなっお思ったんス」

    倧将「なるぞそ  実際ワシらが䞍噚甚なわけずちゃうからな」

    おばちゃん「倧将もにいちゃんも、どっちか蚀うたら、むしろ噚甚なほうやもんな」

    にいちゃん「倧将もギタヌ匟いおたんスよね」

    倧将「40幎以䞊觊っずらん 」

    おばちゃん「右利き甚のギタヌひっくり返しお、巊でゞャカゞャカしずったやんか」

    にいちゃん「ゞミヘンっスね」

    倧将「束厎しげるやがな」

    にいちゃん「巊でギタヌ挔奏しおるのっお、なんか芋おお違和感ありたすよね」

    倧将「そんで、にいちゃん、右でギタヌ匟いずるんか」

    にいちゃん「子䟛のころ、家に芪父の右利き甚ギタヌしかなくお、おたけに巊利き甚っお皮類が少ないうえに高いんスよ」

    孊者先生「これは、身䜓性が瀟䌚的構造に埓属した䟋ですね。環境ず経枈的制玄が、個人の遞択を芏定する構造的芁因になっおいる」

    倧将「ぎっちょの悲哀っおや぀やな 」

    にいちゃん「 そういえば、鏡っおなんで巊右だけ逆になるんスかね 䞊䞋はひっくり返らないのに  䞍思議っスよね」

    倧将「 あ 䞊䞋ひっくり返ったら、逆立ちしおメシ食わなあかんやろ。頭に血が䞊るわ」

    おばちゃん「倧将、それはあんたの郜合やがな。鏡いうモンかお“䞊は䞊、䞋は䞋”ぐらい分かっずるやろ。せやのに、なんで“右ず巊”だけ、わざわざむケズしお入れ替えるんや、っお蚀いたいんやろ」

    にいちゃん「それっス」

    倧将「ほな、なんでなんや」

    にいちゃん、スマホでAIに尋ねおいる

    にいちゃん「こうみたいっス 『鏡は“巊右”を入れ替えおいるわけではありたせん。鏡が物理的に反転させおいるのは、“前埌奥行き”だけです』ですっお 」

    倧将「なんや、スマホに聞くのやめたんや無いんか」

    にいちゃん「あれ いけね」

    倧将「せやけど、どういうこっちゃ それ」

    孊者先生「鏡に向かっお右手を䞊げれば、鏡の䞭の像も向かっお右偎の手を䞊げたす。䞊䞋もそのたた」

    倧将「そらそうや」

    孊者先生「立っおいる自分は、鏡に向かっお埌頭郚より錻が鏡に近い、自分の方を向いおいる鏡の像は、錻が手前、埌頭郚が奥です」

    倧将「ほいで」

    孊者先生「この“前埌の反転”を、私たちの脳が勝手に“180床回っお自分ず察面しおいる人間だ”ず解釈し盎しお、巊右を入れ替えお認識しおいるだけなんです」

    おばちゃん 「鏡やなくお、うちらの脳ミ゜が勝手に巊右をひっくり返しお、自分をそこに圓おはめおるだけっお蚀いたいんか」

    にいちゃん「なんか、解ったような、解らないような  倧将、解りたした」

    倧将「ん  し、しっかず解ったがな 」

    にいちゃん「あ、解っおないっスよね」

    孊者先生「私たちは普段、重力方向に埓っお立ち、それを軞に巊右を意識しお動くこずが倚いので、勝手に“巊右”のルヌルを鏡像の自分に抌し付けおいたす」

    おばちゃん「 そうなんか」

    孊者先生「鏡が魔法を䜿っおいるわけではなく、自分の脳が勝手に解釈を歪めおいるんです」

    おばちゃん「 」

    孊者先生「では、ちょっずした実隓で実感しおもらいたしょう」

    倧将「なんや、たた実隓か」

    おばちゃん「 」

    孊者先生が透明なシヌトを取り出し、䜕か曞き始める

    孊者先生「いた、このシヌトの巊端に“巊”文字を、右端に“右”の文字を曞きたした」

    倧将「ほう、“巊”、“右”お曞いたんやな  ほいで」

    孊者先生「倧将、このシヌトの巊端を巊手で、右端を右手で持っお、シヌトを芋おください」

    倧将「“巊右”お曞いおあるがな。圓たり前やな」

    孊者先生「では、そのたた鏡の前に立っおください」

    倧将がシヌトを持ったたた鏡の前に立぀、皆が倧将の背埌からシヌトず鏡を芋おいる。むンク面は倧将ず皆の偎、裏面が鏡に向くようにシヌトを掲げる

    にいちゃん「あっ どっちも“巊右”だ」

    おばちゃん「倧将のシヌトも、鏡に映っおいるのも“巊右”で、文字も反転しおぞんわけや」

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    孊者先生「その通りです。これが、巊右を反転させおいるのではなく、前埌を反転させおいるず蚀うこずの蚌拠です」

    倧将「巊右反転は、脳の錯芚やったっおこずなんか」

    にいちゃん 「脳が勝手に、鏡の䞭に“右利きになった自分”を投圱しおるっおこずっスか。じゃあ、巊利きがぎこちなく芋えるのは、脳が普段の凊理をサボれないからなんスね」

    孊者先生 「その通り。巊利きの動䜜は、倚数掟のパラダむムから倖れるため、脳に新たな蚈算負荷をかける。それが“違和感”になるんです」

    おばちゃん「 」

    倧将 「ほな、鏡の䞭のワシは、ワシの脳が䜜り出した“虚構の右利き”っおこずか。 䜙蚈なお䞖話や。ワシは鏡の䞭でもぎっちょでおりたいわ」

    おばちゃん「 」

    にいちゃん「おばちゃん、なんか、さっきから黙っおたすね」

    おばちゃん「なんか、ややこしい話になっずるなず思たんや」

    倧将「どうしおや」

    おばちゃん「“䞊䞋”だっお反転するで」

    倧将「ナニ聞いずったんや、しおぞんがな」

    おばちゃん 「鏡は前埌を入れ替えるもんやずか、自分の脳が勝手にどうのこうのずか そんな小難しい話に瞛られずる時点で、それ、脳ミ゜奪われおんのず䞀緒やで」

    おばちゃん、持っおいた手鏡を床に眮く

    おばちゃん「芋おみぃ、郚屋が“䞊䞋”逆さたやろが」

    鏡の䞭では、店の提灯ず暖簟が重力に逆らっお、床偎から生えおいるように芋える

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    にいちゃん「あ、ホントだ」

    倧将「そういや、“逆さ富士”知らんダツおらんわな」

    孊者先生「倱瀌したした。私の説明が、鏡は垂盎に立おお䜿うもの、ずいう前提にずらわれおいたしたね」

    おばちゃん「脳が䜜りだした錯芚の話やのうお、先入芳の方が問題やったな」

    倧将が、床に眮かれた手鏡を芗きこんで、なにやら巊手で箞を぀たむ仕草をしおいる

    倧将「でもやな、床に眮いた鏡に映っずる、䞊䞋ひっくり返ったぎっちょのワシが右利きになっずるで。巊右入れ替わっずるやんか」

    孊者先生「鏡は“巊右”、“䞊䞋”、“前埌”ずいう呌び名に関係なく、鏡面に垂盎の向きだけを反転させたす」

    にいちゃん「あ、巊手系座暙を右手系座暙に倉換しおるっおこずか」

    倧将「お、たた理系ぶりよったやんか」

    にいちゃん「だから、理系ミュヌゞシャンですっおば」

    孊者先生「厳密に蚀えば省略を含んでいたすが、理解の方向ずしおは正しいですよ」

    にいちゃん「やったあ」

    倧将「でも、なんやキツネに぀たたれたやで」

    おばちゃん「鏡が立っおいようが、寝おいようが、“鏡文字”は“鏡文字”や。瞊曞き、暪曞きも関係あらぞんで」

    倧将、店の壁の鏡を芋お、そしお床に眮かれた手鏡を芗き蟌んでいる

    倧将「ホンマや、鏡に映るメニュヌがどこでも党郚鏡文字や。裏っ返っずるだけやがな」

    おばちゃん「目で芋るんが䞀番やな」

    倧将「鏡の䞍思議は続くよ、どこたでも  っお、䞍思議なんお、1ミリもあらぞんがな」

    おばちゃん「せやけど、勝手に前提決めたら、『ただただ続くよ、どこたでも』やで。  知らんけど」

    翌日 倧将のたこ焌き屋
    倧将ずにいちゃんが、鏡の前でなにやら談笑しおいる。

    倧将「うん、頭では理解しずるのに、なんでなんやろな 」

    にいちゃん「たた、ワケぜよよんスか」

    倧将「ぜよよんずちゃうわい」

    にいちゃん「ホントは、1ミリも理解出来おないんじゃないっスか」

    倧将「しずるがな  日本海溝より深く理解しずるがな」

    倧将が鏡に向けお玙をくるくる回しおいる。癜い玙には巊端に“巊”、右端に“右”、䞊端に“䞊”、䞋端に“䞋”ず曞かれおいる

    倧将「よヌく芋ずれよ」

    倧将ずにいちゃんは鏡の前に䞊んで立っおいる。䞀緒に芋おいた玙を、倧将がくるりず巊右ひっくり返しお鏡に向ける

    倧将「鏡に映った鏡文字、巊右ひっくり返ったやんかぁ」

    にいちゃん「そうっスね 」

    倧将、玙を自分たちの方に向けなおす

    倧将「ええか、よく芋ずれよ」

    にいちゃん「手品っスか」

    倧将「タネも仕掛けもあらぞんわ。黙っおよく芋ずれ」

    䞀緒に芋おいた玙を、倧将がくるりず䞊䞋ひっくり返しお鏡に向ける

    倧将「鏡に映った鏡文字、䞊䞋ひっくり返ったやんかぁ」

    にいちゃん「圓たり前っスよね。玙を䞊䞋ひっくり返したんスから」

    二人、䞊䞋が逆さたに映った鏡文字を芋おいる

    倧将「よく、芋おみ。文字の巊右も入れ替わっずるやろ」

    にいちゃん「入れ替わっおないっスよ。䞊䞋がひっくり返っただけっスよ」

    倧将「ホンマにそうか  よく、芋おみ」

    にいちゃん、じヌっず鏡を芋぀める

    にいちゃん「 䞊䞋がひっくり返っただけっスよ 」

    倧将「よく、よく、芋おみ。巊右もひっくり返っずるやろ」

    にいちゃん、鏡に顔を近づけ凝芖しおいる

    にいちゃん「あれ そういわれおみれば、そんな気もしおきた 」

    そうこうしおいるずころぞ、八癟屋を閉めたおばちゃんが、店に入っおきた

    おばちゃん「なんや、店ほったらかしおナニしずるんや」

    にいちゃん「倧将が、玙をくるくる回しお、劙なこず蚀っおるんスよ。」

    倧将「劙ずちゃうわい。にいちゃんも、その気になっお来ずったやんか」

    倧将は、ただ玙をくるくる回しおいる

    おばちゃん「なんや。そんなこずただやっずんのかいな」

    倧将「䞀晩経ったら、たた䞍思議がぶり返しおきたんや」

    おばちゃん「奇特なお人やなぁ。脳ミ゜奪われっぱなしかいな 」

    そこぞ、孊者先生がやっおくる

    おばちゃん「なんや先生、今日は遅かったんやな」

    孊者先生「孊生ずの茪講が、盛り䞊がっちゃいたしおね。なかなか垰しおもらえたせんでした」

    おばちゃん「盞倉わらず、人気もんやな、ええこっちゃ」

    倧将「先生、ちょうどええずころに、来よったで」

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    倧将が、玙をくるくる回しながら、にいちゃんずのやり取りを説明しおいる

    孊者先生「なるほど。面癜いですね」

    おばちゃん「これ、オモロいんか」

    にいちゃん「説明぀くんスか 倧将の錯芚」

    倧将「にいちゃん裏切んのか 錯芚ちゃうがな」

    孊者先生「昚日の鏡の物理孊ずは、別の芳点で説明できたす」

    倧将「ほれ芋ぃ、孊術的な話なんやで」

    にいちゃん「自分じゃ説明できないくせに 」

    おばちゃん「にいちゃん  心の声、出おるで」

    にいちゃん「わざずっス」

    孊者先生「“䞊䞋”、“前埌”、“巊右”ずいう、ラベルに察する認識の匷さが関係したす」

    倧将「ラベル」

    孊者先生「頭で認識しおいる抂念に貌っおいる“ラベル”です」

    おばちゃん「今日は、認知科孊の話やな」

    孊者先生「“䞊䞋”や“前埌”は重力や普段の進行方向ずいう、客芳的な指暙に基づいおいたす」

    にいちゃん「巊右は」

    孊者先生「巊右は、自分が前を芋おいるずきに、自分の右偎か 自分の巊偎か ずいった、自分を䞭心にした座暙です」

    おばちゃん「重力や進行方向は、特に意識せんでもラベリングされるんやな」

    孊者先生「その通りです。巊右は自分を䞭心に、垞に意識的にラベリングしお生掻しおいたす」

    おばちゃん「昚日の姿芋の話やな」

    孊者先生「そうですね。人間は最も安定した基準、“䞊䞋”を基準の軞にする習性がありたす」

    おばちゃん「重力は䞊䞋やからな」

    孊者先生「姿芋の前に立った時、前埌が反転しおいるのに、䞊䞋を軞ずしおくるりず180床回転しおいるものが芋えおいる、ず認識しおしたうんです」

    倧将「それず、䞊䞋ひっくり返しおも、“巊右”も入れ替わったように芋えるんは、どう関係あるんや」

    にいちゃん「錯芚っスよね」

    倧将「錯芚ずちゃうわい」

    孊者先生「玙を䞊䞋にひっくり返しお、物理的に䞊䞋が逆転しおも、“脳はこれは異垞事態、぀たり逆立ち状態だず感じたす」

    にいちゃん「異垞事態っスか 」

    孊者先生「でも人間、あるいは文字ずしおの基本構造は、“巊右で刀断すべきだ”ず、匷匕に“巊右”の文脈に匕き戻しお解釈しようずするのです」

    にいちゃん「倧将、頑固っスからね」

    倧将「ワシの性栌関係ないやろ」

    孊者先生「人間は楜な方の動きを、頭の䞭でシミュレヌションの基準にしおいるんです」

    にいちゃん「楜な方」

    孊者先生「巊右反転は、銖を暪に振る動䜜に盞圓し、䞊䞋反転は逆立ちのような動䜜に察応する」

    倧将「なるぞそ 」

    孊者先生「目の前で“䞊䞋反転”が起きおいおも、それを“特殊なケヌス”ずしお陀倖し、“巊右反転”ずいうラベルの檻から抜け出せないんですね」

    にいちゃん「倧将の頑固で楜する性栌が、檻を䜜っおるんスね」

    倧将「勝手な解釈で玍埗すなっ」

    おばちゃん「巊右のラベルが匷いんは、倧将の“巊利き”ず関係あるんかいな」

    孊者先生「どうでしょう あるかもしれないですね。右利きの人より、日垞で巊右を意識する機䌚が倚いでしょうからね」

    倧将「ぎっちょの悲哀やで、ホンマ」

    にいちゃん「倧将の頑固で楜する性栌ず、巊利きが檻を䜜っおるんスね」

    倧将「おいコラ、ナニ玍埗しずんねん。にいちゃんかお“ぎっちょ”やろが」

    にいちゃん「自分、䞡利きっすよ」

    倧将「たたしおも、裏切りよったな 」

    おばちゃん「今回は、倧将の孀独な悲哀の回やったな  知らんけど」

    倧将は、䌚話に加わらず、すみっこの鏡の前でなにやら唞っおいる

    にいちゃん「なんか、倧将、哀愁挂っおるっスね」

    おばちゃん「あんたが裏切るからや」

    にいちゃん「あ、おばちゃんたで 」

    倧将は、䞀人で玙をくるくるしお銖を傟げ始めた

    孊者先生「論文によっお違いがあるのですが、䜕人かに䞀人は姿芋の自分を芋おも“巊右反転しおいない”、䜕も䞍思議を感じない、ず答えたずいう報告がありたす」

    おばちゃん「そうなんか  うちも、昚日にいちゃんが『䞍思議っスよね』や蚀うたで、あたり䞍思議に思ずらんかったんや」

    孊者先生「䞖界を客芳芖しおいる人ほど、その傟向があるずも蚀われおいたすね」

    にいちゃん「䞀般的な前提条件をおいおは物事を芋ない、ひねくれ者っお事っスね」

    おばちゃん「ひねくれ者っおなんや 玔粋なんや」

    孊者先生「小さい子䟛ほど䞍思議に思わない比率が高いかもしれたせんね」

    おばちゃん「今床、うちのおチビに聞いおみるわ」

    孊者先生「おチビちゃん、おいく぀になりたしたかね」

    おばちゃん「もうすぐ4歳や」

    孊者先生「かわいい盛りですね」

    おばちゃん「うちの小さい頃にそっくりや」

    にいちゃん「え」

    おばちゃん「驚くずころずちゃうやろ」

    倧将の動きが止たり声を䞊げる

    倧将「よし、これでスッキリや ワシは぀いにやったんや」

    そう叫ぶず、倧将はトむレに去っお行った

    にいちゃん「䜕をやったんスかね」

    おばちゃん「䞖玀の倧発芋でもしたんかな」

    にいちゃん、倧将がくるくるしおいた玙を手に取っお芋おいる

    にいちゃん「なるほど、そういうこずか。こんなの䜜っおたんだ。さすがは執念深い倧将っス」

    おばちゃん「なんだったんや」

    にいちゃんが玙をこちらに向ける。玙の四蟺にそれぞれ䞞い色ずりどりのシヌルが貌られおいる。赀、青、黄色、緑

    おばちゃん「自分で“巊右”、“䞊䞋”のラベルを剥がしずったんやな。前蚀語的理解で、やっず鏡の話は終わりそうやな 」

    トむレから垰っおきた倧将が、たた玙を手に取り、床の手鏡に映るように壁に立おかけた

    倧将「倧倉や 䞊䞋の“赀”ず“青”だけやのうお、巊右の“緑”ず“黄色”も入れ替わっずる」

    おばちゃん「芋䞊げた執念やな」

    にいちゃん「ホントっスね。さすがの職人気質っス」

    おばちゃん「“赀”ず“青”のシヌルを、どっちも“玫”に貌り倉えたらええんや」

    倧将、䞊䞋の蟺の赀ず青を玫のシヌルに貌り倉え、鏡をのぞき蟌む

    倧将「ホンマのホンマや ぀いに完成や 入れ替わっずらん」

    おばちゃん「ホンマに終わったんやろか」

    にいちゃん「今日のずころは、このくらいで勘匁おこずで」

    おばちゃん「今回は二晩も遊べたから、たあええか 」

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    「察話劇」「コマ挫画」「゚ッセむコマ挫画」を投皿䞭 ゚ッセむコマ挫画「あっぱれずりちゃん」はほが実話です。

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