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ほぼ100文字怪談 まとめ4

    もりとき

    Xアカウントで毎日更新しているほぼ100文字怪談のまとめです。


    【ほぼ100文字怪談_31】

    部活が終わった後、スマホを体育館に忘れたことに気付いて取りに行ったんだ。
    回収して体育館の電気を消そうとしたら、着信。非通知だった。通話拒否する前に、勝手に通話状態になった。
    スピーカーからは「まだ、いるよ」って。
    電気は消さずに帰ったよ。


    【ほぼ100文字怪談_32】

    朝、目覚めたら腕にマジックペンで誰かからのメッセージが書かれていた。
    「あなたの番は終わりました」
    いつの間に俺の番が来てたんだ? っていうか、何の番だったんだ?


    【ほぼ100文字怪談_33】

    クレーンゲームで取ったぬいぐるみ。なんだか固い手触りがあるような……?
    もったいないけど、ハサミで切って中を見てみた。
    綿に包まれて、乳歯がぞろっと出てきた。
    しかも、ひとり分って量じゃない。誰の乳歯なの……?


    【ほぼ100文字怪談_34】

    昔、曾祖母から聞いた話。
    曾祖母の姉は夢の中で何度も後ろに引っ張られる経験をして、ある日の朝、ついに目覚めなかったそうだ。
    曾祖母は「姉は夢で何かに捕まったんだ」って言ってたけど、違う。
    後ろに引っ張られて、落ちるんだ。今の俺みたいに。


    【ほぼ100文字怪談_35】

    旅行先で古い旅館に泊まった。
    横になると、体がわずかに浮き上がり……沈み……を繰り返していることに気付いた。まるで畳が呼吸をしているかのよう。
    起き上がって部屋を観察したら、壁も呼吸をするように動いてた。
    大きな生き物の腹の中にいるみたい。


    【ほぼ100文字怪談_36】

    子どもが猫を拾ってきた。
    その猫、どう見ても足が6本ある。拾った場所に戻してこいと言っても、子どもは「一晩だけ!」とねだるので、仕方なく家に招き入れた。
    翌日、朝食を食べている間に猫は消えた。寝床の毛布に「ありがとう」のメモを残して。


    【ほぼ100文字怪談_37】

    介護施設の居室清掃アルバイトをすることになった。
    業務上の注意点に目を通していたら、ある文言に目が止まった。
    「◯◯さんの部屋にある人形について、動いた、叫んだ等の報告は不要です。」
    ……バイト、辞めようかな。


    【ほぼ100文字怪談_38】

    旅行先でノスタルジックな雰囲気の古道具店を見つけた。
    入ってみると埃っぽいけど、年季の入った品々が並ぶ。
    物珍しさに店の奥に進むと、ずらりと遺影が並んでた。すべての遺影に3000円の値札がついてる。
    これ、買う人いるの??


    【ほぼ100文字怪談_39】

    肝試しに、廃病院に行ってきたんだよ。
    雰囲気はあるけど、ゴミが落ちてたり落書きがあったりでそんなに怖くなかった。
    でも手術台だけは怖かったなぁ。人の形をした汚れみたいなのが残っててさ。触ってみたら、ほんのり温かかった。
    まだ手術中なのかもな。


    【ほぼ100文字怪談_40】

    いつからだっただろう。
    しゃべっているときに、自分の声に誰かの声が重なっているような感覚があった。気になりだしたら、しゃべりにくくて仕方ない。
    今ではすっかり、口を開けても僕の声なんて出てこない。
    いつも誰かが、代わりにしゃべってるんだ。



     
     
     
    誰かがぽつりと語ったような短い創作怪談をメインで書いてます。 noteに1500〜2500字の怪談を、YouTubeでは怪談を自動音声で読み上げる動画も公開してます。 最新情報はX(@moritoki_kaidan)にてお知らせします。

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