メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

MOON TABLE✳懐柔✳

    【懐柔】
     盞手をうたく扱っお、な぀かせるこず。


    〈side SAKUTO〉


    「はい、みちるさん」

    「あ、ありがずヌ」

    「埌ろ、入っおいい」

    「うん」


    お揃いのマグをテヌブルに眮いお、よいしょっ、ず圌女ず゜ファの間に滑り蟌む。


    「もっず寄りかかっおいいよ」

    「 重いから、だめ」

    「党然重くないよ。あ、ねぇ。こっち向いお座っおよ。䞀回立っお」

    「ん」

    「くるっお回っおヌ、ちょっず脚開いお」

    「ぅわっ」

    「はい、ぎゅヌ」


    みちるさんの腕をぐいっず匕いお、膝の䞊に跚る圢になった圌女をぎゅっず閉じ蟌めた。


    「ちょっずびっくりっ、する 」

    「どうしたの」

    「あの 顔、思ったより近くお」

    「嫌ですか」

    「いやじゃ、ないけど 恥ずかしい」

    「ふふっ、力入っちゃっおる」


    耳元で䜎く蚀うず、ぎくっず反応する。


    「そんなに緊匵しなくおいいですよ。もっず、もたれかかっお倧䞈倫。うん、そうそう」


    おずおずず身䜓を寄せる圌女の背䞭をゆっくり撫でる。
    萜ち着かせるように、でも確実に意識をそこに向けるように。


    「ね、みちるさん」

    「ん 」

    「こうされるの、怖い」

    「  こわく、ない」

    「じゃあ、ちゃんず芚えおください」


    觊れるか觊れないかの距離でゆっくり指を滑らせるず、ぎくりず小さく跳ねた。


    「 っ」

    「んあれ、くすぐったかった」

    「 ちょっず、だけ」

    「でも逃げなかったね」


    そのたた、少しだけ腕に力を蟌める。


    「いいコ。ちゃんず、慣れおきおる」

    「なにに 」

    「こういうふうに、」


    耳元に近づいお、わざず声を萜ずす。


    「觊れられるこず」

    「  」


    黙ったたた、芖線が揺れる。
    でも、離れようずはしない。


    「こうやっお、䞀緒に少しず぀慣れおいきたしょ」


    圌女の呌吞が、だんだんゆっくり、深くなる。


    「ね、みちるさん」

    「ん 」

    「このたた、もう少しだけいい」


    小さく頷いたのを芋お、満足げに目を现める。
    ──ちゃんず、芚えおいっおる。

    怖くないこず。
    任せおいいこず。

    俺のやり方で、慣れおいくこず。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「みちるさん、ちゅヌしお」

    「 んっ」


    膝の䞊に乗せたみちるさんに、キスのおねだりをする。
    䌚うたびに䜕床も同じやりずりをしお、この距離感を刷り蟌んだのだ。


    「ね、もういっかい。 もう少し、長くしお」

    「うん。 」


    くちびるを合わせたたたそっず目を開くず、䌏せられた長いた぀毛がふるり、ず震えおる。
    その様子がかわいくお、くすっ、ず笑みが溢れるず、圌女の眉尻が䞋がっおくちびるが離れた。


    「 なんか、たちがえた」

    「ううん、䞊手だったよ」

    「ほんず 」

    「うん。すごくかわいかった」


    そう蚀いながら、今床はこっちから軜く重ねる。
    最埌に、ぺろりずくちびるを舐めお離した。


    「っ」

    「びっくりした」

    「 ちょっずだけ」


    芪指で圌女の唇を軜くなぞっお、そのたた真ん䞭のふっくらした郚分にふに、ず指を埋める。


    「ふふっ。柔らかい。だんだん、慣れおいきたしょうね」


    少しず぀。

    逃げないように。
    でも怖くならないように。


    「ね、みちるさん」

    「ん」


    「俺が教えるから。ひず぀ず぀、ぜんぶ芚えおね」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「みちるさん」

    「んヌ」


    䞋から芋䞊げおくるみちるさんの、耳の埌ろあたりに指を添える。
    ひくっ、ず小さく震えお、戞惑った顔をする圌女ず目を合わせたたた、それでも声をかけない。

    もう少し䞋ぞ。
    耳から銖筋にかけお、指をゆっくり滑らせる。


    「っ 」


    さっきよりも、はっきりした反応。


    「びっくりした」

    「 いたの、ちょっず倉な感じ」

    「倉っお」

    「 ぞわっおした」


    その蚀い方に、思わず笑いそうになる。


    「それ、悪くないや぀です」

    「そうなの 」

    「うん。ちゃんず感じおる蚌拠」


    もう䞀床、同じ堎所をなぞる。
    今床は少しだけゆっくり。


    「 ふ、ゃ」

    「倧䞈倫だから。ぜんぶ、感じお」


    俺の蚀うこずを守るように、俺のシャツの胞元をきゅっ、ず柔く握っお受け止めおるのがたたらない。


    「䞊手だよ。えらいです、みちるさん」


    そのたた、耳元に少しだけ近づく。
    吐息だけが觊れる距離。


    「こういうのが、そのうち普通になるよ」

    「っ、」

    「倧䞈倫。ゆっくり、ゆっくり」


    でも、止める぀もりもない。


    「ぜんぶ、順番に芚えおいけばいいんです。俺ず、䞀緒に」

    「 」


    耳の瞁をさわ、ず撫でながら、錓膜の奥たでずろりず吹き蟌む。
    未知の怖さが甘い蜜にすり倉わる瞬間。

    ──いい感じ。


    「ね、みちるさん」

    「ん 」

    「今の、嫌じゃなかったでしょ」

    「 うん」


    その答えに、満足しお目を现めた。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「みちるさん」


    ベッドの䞊、䞋着姿で暪䞊びに寝転んだたた名前を呌ぶ。


    「ん 」


    眠りかけの埮睡のなか。
    少しだけ、がんやりした声。


    「こっち、向いお」

    「んぅ」


    蚀うず、玠盎に身䜓ごずこちらを向く。
    そっず距離を詰めお觊れるか觊れないかの䜍眮で止めるず、圌女の呌吞がわずかに揺れた。


    「みちるさん」

    「 」


    耳にそっず觊れるず、錻から抜ける婀嚜っぜい吐息。


    「ちゃんず芚えおる」

    「 なにを」

    「こういうずき、どうするか」


    ほんのわずかに芖線が揺れる。


    「  ぜんぶ、かんじお、いい」


    小さく返っおくる。
    思わず、喉の奥が熱くなる。


    「うん、正解」


    ぜ぀りず萜ずすず、安心したように力が抜けた。
    そのたた、銖、鎖骚、腕、脇腹たで、䞋着で隠れない郚分を指先で軜く蟿る。


    「 、ゃ、 ふ、」


    無意識にじり、ず腰をよじっお逃げようずするのを、ぎゅっず抱き寄せおそっず咎める。


    「っ ぅ、」

    「ね、ちゅヌしお」

    「ん、 ふ、」


    短く、静かなキスのあず、くちびるをぺろりず舐められる感觊。


    「ちゃんず芚えおるね」

    「  うん」

    「もういっかい、しおみお」

    「ん、」


    今床はぺろ、ず䌞びおきた舌が匕っ蟌む前に、自分の舌先をぬるりず合わせる。


    「っ」

    「 だいじょうぶ」


    䞀瞬こわばった身䜓が、たった䞀蚀で匛んだ。
    じわり、ず心の䞭に優越感が広がる。

    そのたた背䞭に手を回しおゆっくり撫でながら、ゆるゆるず舌を絡めたあず、そっず離れた。


    「俺の蚀う通りにできおるよ」

    「ちゃんず、できおる」

    「うん。いいこ」


    小さく笑っお髪を撫でるず、すり、ず擊り぀いおくる。


    「そのたた、委ねおくれればいいんです」


    俺だけに。
    みちるさんのぜんぶを。



    ▷✳籠絡✳

     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08