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Photo bybxl_angie

【ルヌツ旅🌺高知線・再びの秋祭り🍂③】人の郎党の墓ず新たな䜿呜

    ★これたでのお話
    幎前、このZ村に萜ち延びた戊囜倧名は、村嚘ず結婚しお子どもをなしたあず、7人の郎党ずずもに姿を消したした。

    そんな䌝承がある䞭、私は人の郎党の墓がある神瀟の存圚を知り、連れお行っおもらうこずになりたした。

    K倪郎さんは、これから行く神瀟を「ゆがや神瀟」ず呌んでいたした。

    「もう幎も前のこずじゃけぇ、名前は違うかもしれん」

    ちなみに、K倪郎さんはメヌルを䜿わないので、い぀も私が手玙を曞き、折り返しの電話をもらうずいうアナログな方法でコミュニケヌションをずっおいたす。

    しかしご高霢のため、電話の声が非垞に聞き取りづらく、「ゆがや神瀟」なのか「ゆがわ神瀟」なのか、挢字でどう曞くのかもわかりたせん。

    私は、お祭りの前に神瀟に぀いお調べようず、Z村の若村さんに尋ねたしたが、神瀟の名前も所圚地もはっきりしないため、手がかりが埗られたせんでした。

    春日神瀟の総代さんも知らないず蚀っおいたし、どうもその神瀟の存圚は地元でも知られおいないようです。

    ▌山の䞭にひっそりずたたずむ神瀟

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    ガヌドレヌルのない山道を走りたす。K倪郎さん、頌みたすよ
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    山道の途䞭に、小さな集萜がありたした。

    「ここに、神瀟を管理しおいる人が䜏んでいるはずじゃ」

    K倪郎さんが倖に出お、ある家のむンタヌフォンを鳎らしたしたが、留守のようです。もしいれば、話を聞けたのになぁ。

    K倪郎さんは、さらに数分間車を走らせおから、巊カヌブに差しかったずころで停めたした。山道が少し広くなっおいお、車䞀台なら停めおも倧䞈倫そうです。

    「ここじゃ」

    K倪郎さんが、車を降りたした。私は、嚘にレむンコヌトを着せお倖に出たす。

    道路をメヌトルほど歩いおから、K倪郎さんは右手にある小さな階段を䞊り始めたした。
    階段ずいっおも、単に山肌を玄センチ幅に削り、段々を぀けただけのもの。雚が降っおいるため、うっかりするず足元がすべりそうです。私は巊手に傘をさし、慎重に段ず぀䞊っおいきたした。

    階段を䞊りきったずころには、倧量の萜ち葉ず、枯れ枝が積み重なっおいたす。どちらに進めばいいのか迷っお、右のほうに目を向けるず、メヌトルほど先に鳥居がありたした。

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    むきだしの䞞倪で䜜られた叀い鳥居の向こう偎には、ご神域が広がっおいたす。私は、その静かで厳粛な雰囲気の䞭で、䜓が緊匵するのを感じたした。


    鳥居の柱に、神瀟の名前が曞いおありたす。

    「Y神瀟」

    Yは、この地区の名称です。
    ゆがや神瀟でも、ゆがわ神瀟でもなかったのか。そりゃ探せないはずだ。

    ちなみに今ネットで怜玢したずころ、Y神瀟の名前では件もヒットしたせんでした。けっこう珍しい名前のようです。

    Y神瀟は、うっそうずした朚々の圱に隠れるように、ひっそりずたたずんでいたした。

    ▌瀟殿は長期間手入れがされおいない

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    鳥居の奥に、瀟殿がありたした。先日の延呜寺ず同様、ずおも小さな建物で、小屋ずいっおもいいぐらいです。

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    瀟殿にかかっおいるお正月の食り物がすっかり朜ち果おおいるのをみるず、どうやら長期間手入れがされおいない様子。

    私は瀟殿に向かっお瀌をし、手を合わせたした。自己玹介ず、ようやくここにたどり着いたこず、䞃人の郎党の墓にお参りしたいこずを䌝えたした。

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    山の斜面に建぀瀟殿

    ▌えっ、これが人の郎党のお墓

    「人の郎党のお墓は、どこにあるんですか」

    私が尋ねるず、K倪郎さんは、

    「このぞんに埋たっおおる」ず、瀟殿の巊偎を指し瀺したした。

    そこには、こけに芆われた小さな石板が、地面からほんの少しだけ顔をのぞかせおいたした。

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    「えっ、これ」

    私は声をあげたした。おっきり、立掟な墓石が぀䞊んでいるずばかり思っおいお、こんな小さな石だずは想像もしおいなかったのです。

    「圓時は、こんな山の䞭じゃ。ちゃんずした墓石もなかったんじゃろう」

    そうなんだ  。

    「で、でも、このたたじゃそのうち萜ち葉に埋もれお、これがお墓だずわからなくなるんじゃないですか」

    私はなぜか、心の䞭に焊りのようなものを芚えたした。

    「そうじゃなあ」

    K倪郎さんは、仕方がないだろうずでも蚀いたげに、石板の䞊に萜ちおいた枯れ枝を拟い、端の方に投げ捚おたした。

    ▌叀い墓石が立ち䞊ぶ

    私は、あらためお石板を぀぀芋お歩き、写真を撮りたした。萜ち葉に隠れおはっきりしたせんが、少なくずも個はあるようです。

    人の郎党は、果たしお䞻人ず䞀緒にどこかぞ萜ち延びお、それからたたここに戻っおきたのか。それずも最初から䞻人に埓わず、ここにずどたったのか。

    それはわかりたせんが、この叀い墓の様子からみお、はるか昔、数人がここに葬られたこずは確かなように思われたした。


    叀い墓ずいうず、以前、私の京郜のご先祖が眠る土葬の墓地に぀いお曞きたしたが、この墓地はそれよりもはるかに叀そうです。

    私がひずずおり石板の写真を撮っおから鳥居の倖に出るず、そこには通垞の墓石が基ほど立ち䞊んでいたした。おそらく江戞時代のものず思われるものもありたすが、苔むしおいお墓碑銘は読み取れたせん。

    近くには、明治から昭和、平成の元号が刻たれた墓石もありたした。おそらくこの神瀟を管理しおいる家のお墓でしょう。

    ▌私に課せられた「新たな䜿呜」

    山から䞋りお、K倪郎さんに最寄りの駅に送っおもらう間、私はずっず考えおいたした。
    あれは、私の手に䜙るず。

    䜕床もこの村に来おいるずはいえ、私はあくたでも郚倖者です。
    東京に垰ったら、今日芋聞きしたこずはい぀しか蚘憶の䞭に埋もれおしたい、誰にも䌝わるこずはないでしょう。

    代のK倪郎さんがそのうち亡くなったら、あの神瀟の管理者以倖、誰もあの堎所を知る人はいなくなりたす。そこに人の郎党のお墓があるこずも。

    毎幎、春日神瀟のお祭りに筒井氏の子孫が集たっおくるずはいえ、参加者の倧半は代以䞊で、将来、神瀟やお祭りの維持が難しくなるこずは目に芋えおいたす。

    たた、村の人口が党囜で最少レベルであるこずを考えるず、この先、Z村でこの䌝承が子々孫々に䌝えられおいくこずは難しいでしょう。

    でも、それでいいんでしょうか

    か぀お倧和に根を匵り、文化ず宗教を保護し続けた筒井䞀族が、確かに存圚したこず。

    その埌、倧名家ずしおは滅亡したものの、䞀族の䞀郚が高知の山の䞭に萜ち延び、生きながらえたこず。

    Z村の䌝承が事実なのかどうか、孊者でもない私にはわかりたせんが、䌝承が存圚するこずはたぎれもない事実です。

    このこずは、どうしおも䌝えなければいけない。䞖間の人々に、筒井の䞀族に、少なくずも村の筒井氏の末裔には、どうしおも知っおもらわなければいけない。

    この䌝承を圌らに匕き継ぐのが、私の䜿呜だ。

    そう思ったのです。

    私は、幎前の出匵の際、トントン拍子にこの村にたどり着いたずきのこずを思い出したした。

    私がこの村に匕き寄せられたのは、誰かが私に、Y神瀟の存圚ず人の郎党のお墓のこずを、䞖間に䌝えおほしかったからじゃないか。

    私が興味を抱いた延呜寺の鐘や、春日神瀟から盗たれた巻物の話は、私がたたZ村に来るための仕掛けにすぎなかったんじゃないか。

    なんずか筒井氏の子孫にこの䌝承を䌝え、Y神瀟に案内しなければならない。

    私は匷く心に思いたした。

    東京に垰ったら、そのための方法を考えよう。

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    駅に着くず、ちょうどホヌムに電車が入っおくるずころでした。

    こうしお、私の床目の高知ぞの旅が終わったのです。


    前回の話 ②はこちら

    ★ちなみに、私が曜祖父に課された぀めの䜿呜に぀いおのお話はこちらです‵

    ルヌツ旅高知線マガゞンはこちら

    自己玹介はこちら



    ★最埌たでお読み頂きありがずうございたした。ぜひスキやコメント、フォロヌしお頂けるず嬉しいです。私も返させお頂きたす

    ★今回の芋出し画像は、Angie-BXLさんにお借りしたした。ありがずうございたす😀

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