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☀️ 二人の太陽と、僕の長い夏|第30話「終わらない夏」

※本作は全30話の連載小説です。初めての方は第1話からどうぞ。
▶ 第1話はこちら


地下二階の蛍光灯が、一拍遅れて点いた。

白くなるまで、少し時間がかかる。

冷却機の唸り。
金属の匂い。
自販機の光が、壁に四角く貼りついている。

変わっていない。

何年も経っているのに。

「ここでいいの?」

遥香が言う。

「ここが起点です」

夏希。

僕は、少し遅れて頷く。

三人で、同じ場所に立っている。

あのときは、二人だった。

今は、三人いる。

それだけで、少し違う。


夏希が、鞄から小さな袋を出す。

白い紙。
折り目が、きちんとついている。

中から、箱が三つ出てくる。

同じ大きさ。
同じ重さ。

「開けますか」

「開ける」

遥香が一つ取る。

開く。

銀色。
細い輪。

僕も取る。

同じもの。

夏希は、最後の一つを持ったまま、少し止まる。

「その前に」

一拍。

自販機の前に立つ。

ボタンを押す。

ガコン。

一本、落ちる。

赤い包み紙。

「最初に」

夏希が言う。

「三分の一」

「今?」

「今です」

遥香が受け取る。

折る。

一つ、僕に渡す。

残りを、夏希が取る。

三つに分かれる。

形は少し違う。

量も、少し違う。

でも、三つある。

食べる。

甘い。

冷却機の音が、背中に残る。

誰も急がない。

地下二階の時間が、そのまま流れる。

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※特定の企業・団体とは無関係の個人アカウント ものぐさAIプランナー。 AIでラクをしたい普通の会社員です。 ITパスポートの勉強、仕事の整理、生活の小さな詰まりをAIに渡しながら、 それでも最後に残る「わからなさ」「本音」「責任」「生活のクセ」を書いています。

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