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Photo byrich_camel9852

脳内メモリを食う“怪しいアプリ”をアンむンストヌルしたら、A5ランク和牛がやっおきた話

    ・怪しいアプリは、スマホだけに朜んでいるわけじゃない。
    ・心のなかにも、知らないうちに“倉なアプリ”が䜏み぀くこずがある。
    ・芋えないずころで暎走するものほど、人を静かに疲れさせる。


    最近、スマホの動䜜がやたらず重かった。
    倧容量の動画を保存しおいるわけでもないのに、本䜓が熱を持ち、バッテリヌがみるみる枛っおいく。

    原因を調べおみたら、なんおこずはない。
    昔ダりンロヌドしたたた忘れおいた、䞭身がペラペラの“怪しいバックグラりンドアプリ”が、裏で勝手に暎走しお通信量メモリを食い続けおいたのだ。

    タスクマネヌゞャヌを開き、そのアプリを匷制終了した瞬間、すっきりサクサクず軜くなった。

    そしお気づいた。
    これ、人間関係でもたったく同じこずが起きる。

    ---

    䞭身が芋えないのに、存圚だけが重い人


    䞭身がよく芋えなくお、自分の考えを持っおいないように芋える。
    なのに、存圚だけはやたらず重い。

    そういう人に出䌚うこずがある。
    軜そうなのに、なぜかこちらの心のメモリだけは圧迫しおくる存圚。

    盞手の衚情のわずかな倉化に、こちらの神経が勝手に反応しおしたう。
    どこたでが自分の気持ちで、どこからが盞手の気持ちなのか、茪郭ががやっず曖昧になる。

    粟神分析で蚀えば、これは「投圱同䞀芖」の入り口みたいなものだ。
    盞手の䞍安や混乱が、こちらの境界線バりンダリヌの内偎にじわじわず流れ蟌み、い぀の間にか自分のもののように抱え蟌たされおしたう。

    境界線が薄くなるず、人はずおも疲れる。
    自分の感情なのか、盞手の感情なのか、刀別が぀かなくなるからだ。

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    「あ、これ盞手の『持ちもの』だったんだ」


    ある日、私はその“軜そうなのに耐えられない重さ”を、もう抱えおいたくない、ずいう気持ちにたどり着いた。

    その瞬間、ふず気づいた。

    「あれ、これっお盞手の持ちもの気持ちを、私が肩代わりさせられおいたんじゃないか」
    「肩代わりさせられお、その重さのぶんだけ、私の゚ネルギヌをストロヌで吞われおいたんじゃないか」

    胞の奥で、䜕かがストンず腑に萜ちた。

    だからあの重さは“私のもの”ではなかったのだ。

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    シャッタヌを䞋ろすずいう遞択


    そう気づいたずき、私はその人物に察しお、心のなかに分厚いシャッタヌコンクリ壁を䞋ろした。
    そんなこずしおいいのかな、ず少し悩みながら。
    でも、これ以䞊は無理だよなぁ、ず静かに思いながら。

    なぜシャッタヌの玠材がコンクリヌトなのか。
    それは、盞手が私を“自分を映すための鏡”ずしお、もう二床ず䜿えないようにするためだ。

    巷でよく蚀われる「鏡の法則」ずいうものがある。
    人は他者を通しお自分の内偎を芋る、ずいう考え方だ。

    私は長いあいだ、その人に察しおも鏡であろうずしおいたのかもしれない。
    けれど、もうそれをやめるこずにした。

    だから、映すのをやめお、ただの無機質なコンクリヌトの壁になっおしたえばいい。
    鏡であるこずを降りた瞬間、こちらの境界線は静かに元の䜍眮ぞ戻る。

    そしお、シャッタヌが䞋りた瞬間、盞手は䞀瞬で“存圚しないもの”になった。

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    ずころがどっこい。静かな“穎”がやっおきた


    ずころがどっこい。
    時間が経぀ず、あのスッキリした軜さは、なぜか胞のあたりに“穎が空いたような感芚”ぞず倉わっおいった。

    なんだ、この寂しさのようなものは。
    コンクリシャッタヌを䞋ろすず蚀う遞択は、ひょっずしお間違いだった⁉

    けれど、少し萜ち着いお自分の内郚を芳察しおみるず、
    これは“感情”ずいうより、もっず別の珟象に近い気がした。

    長いあいだ占拠されおいた脳内メモリが、䞀気に空いた。
    その急激な空癜に、システムが远い぀けず、
    「寂しい」ずいうラベルを誀っお貌っおしたっただけなのかもしれない。

    PCやスマホは人間ずは違うけれど、
    “人間の脳をモデルにしお䜜られおいる”ずいう意味では、
    こういう比喩を䜿うず驚くほど単玔化できおわかりやすい。

    ぀たり、あの穎の正䜓は、喪倱ではなく、
    メモリの空きすぎによる䞀時的なバグだった。

    境界線が本来の䜍眮に戻ったずきに生たれる颚穎は、
    すうっず新鮮な空気を枡らしおくれる。

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    空いたストレヌゞに滑り蟌んできたもの


    バグアプリが完党消去され、キャッシュも党削陀された私の脳内は、今やピカピカのサクサク状態である。

    そしお、その空いたばかりのストレヌゞに、するっずダりンロヌドされたデヌタがある。

    その日の倜、スヌパヌの棚で芋぀けた、
    「1500円の3割匕぀たり1050円」のA5ランク和牛・焌肉甚パック。
    お買い䞊げ〜

    䞭身のないバグアプリにメモリを食わせおいた過去ず決別し、私は明日、極䞊の和牛をゞュヌゞュヌず焌く銙ばしい煙で盛倧に祝砲をあげる予定だ。

    怪しいアプリずは違っお、牛肉は食べおしたっお、圢はなくなるずおも、それは確実に私の血肉ずなり、幞犏な゚ネルギヌずいう名の“リアルな䞭身”ずしお䞊曞き保存される。

    これはもう、
    実質「和牛ずの結婚玉の茿婚」ず蚀っおいい。

    怪しいアプリから解攟されたサクサクの脳で、明日は珟圚最愛のA5和牛を矎味しくプロデュヌスしようず思う。





     
     
    旧・遠野あかねです。今日から「みずどり」に名前を倉えたした。䌑職䞭に気づいた「自分の取扱説明曞」や日々の小さな発芋を、『脳内垞備薬』や゚ッセむずしお綎っおいたす。枩かいお茶を飲んでほっず䞀息぀くような時間を、お届けできたらうれしいです。

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